''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

鰯の煮付けで、燗酒よかろう より。

昨日の月食は、ご覧になりましたでしょうかね。
私は、10時半過ぎまで楽しみにして、何度も空を眺め、11時頃には夢の中でした。
人生、そんなものです。
ここと言う時に、何かを外すものです。

それでも、10時半でも、意外に欠けていたと感じましたね。
日食ほどはっきりはしませんでしたが、初めて見たような気がします。
貴重な時間でした。

それにしても、風が冷たいです。
京都の師走は、寒いです。
それだけに、食べ物も美味しいです。

寒と言えば、寒鰤や寒鮒など、魚に脂が乗って来ます。
鮒は食べることはないですが、昔の本では、寒鮒も美味いと書いてあります。
池波正太郎氏の場合には、寒鰤や寒鮒だけでなく、寒雀というのも言葉も出て来ます。

雀の焼く香りは、いいですからね。
近くの稲荷大社の前では、昔はよく雀を焼いて売っていました。
最近は、取れなくなり在庫がないようです。

今では、鰻を焼く香りと、煎餅を焼く香りでしょう。
焼きたての煎餅も美味いです。

寒で調べると、寒鰯という言葉も見つけました。
鰯も鮮度がいいと刺身でも食べられます。
生姜と醤油で頂くのもいいですが、酢味噌で頂く刺身の味も格別です。
独特の味がいいです。

昔、長崎に旅行した時に、頂いた鰯の刺身の味が忘れられません。
臭みなどありません。
上品な鯵の刺身より美味かったです。
京都では、無理です。

スーパーでよさ気な鰯を見つけました。
これなら、煮付けです。
ショウガのスライスを4、5枚入れ、5匹の鰯も煮付けます。

酒や砂糖、少し甘い目の強い味付けです。
最後に醤油を入れて、少し薄い目にしています。
煮汁が半分になるくらいまで、煮詰めます。

ここで味の確認です。
いい塩梅に味が入っています。
一度そのまま冷まして、お酒の用意が出来た頃に、もう一度鍋に火を入れて温めます。
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いつものはまぐりの中皿に、三匹盛り付けました。
天には、細切りのショウガです。
イチラーですから、食べる時には、一味をフリフリします。
煮汁を付けながら、鰯の身を口に運びます。

「うーまい!!」
自我自賛です。
リズムとしては、「ウー、マンボー」の加減でしょうね。
切れもあります。

脂も乗っていて美味いです。
醤油の加減、砂糖の加減も、甘辛く出来ています。
酒の仕事も効いています。
ショウガの効果もありです。

ショウガの替りに、梅干でもいいでしょうね。
今年は、家で漬けた梅干がありますから、次はそれを使ってもいいですね。
今回は、基本に忠実にショウガにして見ました。
しょうがないと笑って下さい。
いえいえ、しょうがは使って有りますけどね。

燗酒とよく合います。
酒も肴も美味いです。

この日は、寒鰤の刺身も用意してあります。
キトキトの寒鰤です。
魚、魚の酒の肴です。

最近、魚が食卓に多いです。
焼き魚が一番多いです。
でも、煮魚も美味いですね。
少し時間がかかるのが、問題です。

さっと軽く煮てもいいですけどね。
煮魚は煮込むのでなく、フランス料理のようにソースを付けて頂くものと聞きます。
ソースのように煮汁を付けて、煮魚を頂きます。
しかし、時間があれば、やはり煮込むのもいいですね。

鰯なら、さっと煮煮ても、煮込んでもいいですね。
その時の気分です。
洋風に、パン粉を付けて、フライパンでバターを使って、ソテーするのも、香りがあっていいです。
使い勝手のいい食材です。
その上、安いです。

それでも、最近、鰯は食卓から、消えつつあります。
捕鯨禁止の影響で、鰯の数が減っているとの報告も聞きます。
身近な魚も温暖化の影響も受けていますね。
昔のように下魚ではありません。

魚偏に、弱いと書いても、どうしてどうして、強いです。
平時は煮干に、丸干しに、そして、二月には節分で、一気に脚光を浴びますからね。
弱いより美味いと付ける方が良さそうです。

鰯大好きですけどね。
青背の魚の癖があります。
その分、手間を省かないで下処理すると、あら美味しいに変わります。

あらと言えば、この時期寒鰤のアラです。
鰤大根が食べたくなります。
一度お湯で湯がいて、水洗いして汚れを落として下処理した鰤は、何とも美味いことでしょうね。

鰤以上に大根がうまいです。
正身より下処理して臭みがない分、あらで作った鰤大根は、上品な味わいです。
急に食べたくなりました。

煮魚作るのも好きですね。
時間があればですけどね。
燗酒の為なら、作りたくなるのが人情です。
家を出る前に準備して、遅い帰宅に完成される手もあります。

熱燗と煮魚、やはり最高です。
ありがたいです。

元気で生かしてもらっています。
私には、ありがたい仏縁を頂いています。
感謝というアイテムを使うと、日々の暮らしが豊かななります。
ありがたいです。

日々の暮らしの中に、ささやかな幸せを見つけます。
拾うか、拾わないかだけですね。

花を見て、月を見て、煮魚食らい、酒を呑む。
至福です。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らしたいです。
それが願いです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、あちこち回遊する話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。