''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

急にカレーうどんが食べたくなる より。

朝からどんよりと曇った京都伏見の地です。
雨模様の一日の予感です。
今は降っていませんね。

今日は大寒でしたっけ。
その名の通り寒いです。

温かいものを食して、胃袋から暖を取りたいと思うことも多いですね。
少し前のことになります。

四条寺町辺りの電気屋さん街に行った時です。
その時も寒かったです。
昼もすでにまわり、2時過ぎのことです。

いつものように、四条寺町少し下ったところの永平亭と足を向けました。
ここでの私のお決まりは、しっぽくそばと熱燗です。
これでお店の支払いも1,000円ほどです。
しっぽくとは、おかずがそばの上に乗ったそばです。
もちろん、うどんでも出来ます。

煮付けた椎茸や、玉子焼き、鶏肉などが、乗ってっています。
店によって味付けも、上に盛ってあるおかずも違います。
ですから、違う店に行っても、どんなおかずが出るのか楽しみです。
おかずという位ですから、いくつも乗っていて欲しいです。

海苔であったり、蒲鉾であったり、お麩であったり、三つ葉に、ゆずの吸い口も付きます。
すでに閉店してしまった祇園「権兵衛」のしっぽくそばは、大好きでしたね。
今は亡き私の師匠が、この店の常連でした。

若い頃お供してご相伴に預かりました。
ここのお酒も、特級の菊正宗でしたね。
上等な酒にしっぽくそばは、特別な味です。
懐かしいです。

ですから、他の蕎麦屋でも、しっぽくそばをよく注文します。
いつものように、しっぽくを頼もうとしたら、カレーの香りです。

口が勝手にカレーうどんと注文しました。
まー、いいかってくらいです。
たまには、カレーうどんもいいです。
値段も500円台だったと記憶しています。

永平亭は、ついも繁盛していています。
昼時を外しても、お客さんが多いです。

私は若い頃からここに来ています。
まだ、店が改装される前の時からです。
玄関にそば粉の袋が山積みになっていました。
その頃の手打ちの蕎麦を食べると、美味かったです。

今では、手打ちではないと思いますね。
店の改装くらいに、代が変ったのでしょう。
そばの味は大夫落ちました。
業者から麺を仕入れています。

それでも、天ぷらそばやに、しっぽくそばやらは、ここが値段も手頃で、よく来る寺町辺りでは、重宝しています。
何だかホッとする感じです。
店は狭いし、相席も当然です。
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そうこうしている間に、カレーうどんがやって来ました。
定番の揚げさんと青ネギが入っています。

味付けは、そばの出汁に、カレー粉を水溶き片栗粉に入れてよく混ぜ、出汁の中でとろみをつけます。
お店の厨房を覗いたわけではありません。
味からそれらが分かります。
定番の蕎麦屋カレーうどんです。

残念なのは、麺が柔らかいことです。
私の好みは、讃岐うどんのように硬いうどんです。
京都のうどんと言えば、この時期のあんかけのたぬきうどんのように、麺がやわやわです。
この食感は苦手です。

ですから、この店でも、うどんでなく、いつもそばです。
カレーそばにしたら良かったかもです。
それでも、味付けは悪くないです。
出汁とカレー粉のコラボです。

ただし、後味はすこしすっきりしませんね。
やはり、いつものしっぽくか、特田舎か、天ざるが、私の口にはあります。

カレーうどんと言えば、今は無いけれど堀川に合った福助亭のカレーうどんが食べたいです。
豆板醤が入っています。
夏場なら、汗が滝のように流れます。
カレーの辛さと、豆板醤の辛さ、二種類の辛さが、汗を吹かせます。
そりゃ、見たこと無い位の汗です。

この汗が、体を冷やして、体温を調整してくれました。
あー、あのカレーうどんが食べたいです。
次回は家で作ってみます。

香と言えば、香道ですね。
抹香臭いものとは、大夫違います。
香を「きく」と言うのですね。
香の香りをいろいろと巡らす。
道と言う以上、精神世界があります。

そうした精神世界には、大変興味があります。
食も、食道だと思います。
作り手と食べて、まるで茶道の「主客の交わり」です。
一回した来ない方も、常連さんも、食べることは同じです。

美味ければ来るし、マズけれど来ないだけです。
味の記憶は、舌だけでなく、香りの記憶でもあります。
どこかで嗅いだ懐かしい香りが、いろいろな記憶を巡らします。

カレー粉の匂いは、家庭のカレーライスの香りです。
懐かしい子供の頃の香りです。
家々に、カレーの香りがします。
あー、この家今晩カレーだってね。

寒いときには、温かいものがご馳走です。
季節も大きく関係します。
寒い日に、カレーうどんはご馳走です。
ありがたいです。

ありがたいことに、私は仏縁を頂いています。
ありがたいと感謝しています。
日々の暮らしの中、ささやかな幸せを見つけています。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らしたいです。
それが願いです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、華麗な麺の話、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。