''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

文豪たちのおやつ その1  『サライ』1994年第13号 より。

朝から暑いです。
昨日は、週に一度の休肝日です。
呑まないと、寝付けなくなることが多いです。
昨日も、2時過ぎまで、寝付けなくて、辛い思いをしました。

いろいろと人生の障害物が、次から次へと前に立ちはだかります。
いっぱいいっぱいと思うことも多いです。
少し行き詰っていますね。
何とかしなければと思えば思うほど、手足に蜘蛛の糸が絡んだように、上手くいかないです。

蜘蛛の糸と言えば、芥川龍之介の小説ですよね。
話のあらすじは、次のようなものです。

釈迦さまが、ある時、極楽の蓮池を通してはるか下の地獄を覗き見ておられた時、幾多の罪人どの中に、カンダタ(犍陀多)という男の姿を見つけられた。

カンダタは、生前に悪事を働いた泥棒であったが、一度だけ善い行いを成したことがあった。それは、小さな蜘蛛の命を助けてやったのだ。それを思い出した釈迦は、地獄の底のカンダタを極楽へ導こうと、一本の蜘蛛の糸カンダタめがけて下ろされた。

カンダタは、その蜘蛛の糸につかまって、昇り始めると、数限りない地獄の罪人達が、その糸を伝って昇ってくるのが見えた。このままでは糸は重さに耐え切れず、切れてしまうだろうと、他の者に降りろと古いはせ落とすると、その糸は、カンダタのぶら下がっている所から切れ、カンダタは再び地獄に堕ちてしまった。

お釈迦さまは、カンダカの自分だけ地獄から抜け出そうとする無慈悲な心に、救いの手を離されたと言うことでしょうね。(Wikipedia参照)

人の世界でもよくある話です。
自分だけ助かろうとする、人間の浅ましい姿です。
人間観察と仏教説話を交えた偉大な文豪短編小説です。

先日も、芥川賞直木賞の発表がありましたね。
文藝春秋社なら、もう一つの菊地賞もありますよね。

2つ賞に比べると、少しマイナーな賞のイメージです。
菊地寛と言えば、昼ドラでも流行になった『真珠夫人』などの作家としても有名です。
ただ、文藝春秋社の社長としての手腕もあります。

菊地寛と言えば、いつも袂(たもと)に空豆を炒った「しょうゆ豆」を入れていたと聞きます。
文豪のおやつという『サライ』1994年の特集号を、本箱から見つけました。
いろいろな文豪の愛したおやつが紹介されています。
イメージ 1

明治の文豪と言えば、夏目漱石を思い出します。
漱石は、甘いものが好物であったようです。
特に愛したおやつは、「落花糖(らっかとう)」のようです。

明治30年創業の下谷の豆菓子店「山口屋」の落花糖が紹介されています。
南京豆のまわりを砂糖で固めてモノですね。
大変、甘そうです。

当時は、えんどう豆が主流で、南京豆はオシャレな落花糖だったようです。
写真のように、やはり、英国流の紅茶と共に食されていたようです。
写真にある紅白豆は、源氏糖と言うようです。
ちょうど大河ドラマ平清盛』、源平の紅白に因んだネーミングもいいです。

でも、私は、豆菓子は意外と好きですね。
空付きの落花生を、日本酒のつまみや、洋酒のつまみにすることはあります。
薄皮は、ポリフェノールの塊ですら、そのまま頂くこともあります。

ピーナッツを使った「バターピ」も、これまた、酒の肴です。
もちろん、甘い落花生のお菓子も、懐かしいです。

やはり、文豪と酒豪のイメージですが、おやつにもこだわりがあるようです。
夏目漱石は大変几帳面であったと聞きます。
そうした緻密な計算の上に、小説も書かれていたかと思うと、文豪の作品も違った味わいです。

昨日、休肝日に因んだ記事として、もってこいかもしれません。
気温が暑いなら、甘いものも塩辛いもの必要です。
水分補給と塩分補給、それに適度な糖分補給が、熱中症の対策になります。

おやつも上手に取り入れて、この夏の節電モードを乗り切らないといれません。
頑張らないことも、大変重要です。
水分も喉が渇く前に、こまめに摂取することが、大切です。

日々の暮らしの中にこそ、ささやかな幸せがあります。

ありがたいことに、私は仏縁を頂いています。
ありがたいと感謝しています。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らしたいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、甘い落ちの話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。