''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

文豪たちのおやつ その2 『サライ』1994年第13号 より。

昨日は暑かったですね。
京都は、まさに夏日でした。
うだると言うのか、こりゃたまらんですね。

今から夏本番ですよ。
テレビでは、熱中症対策の番組が多いです。
昔はこんなに、巷では取り上げられていなかったです。

子供の頃と言えば、日射病が夏場の病気だったですよね。
帽子をかぶって、病気を防止するわけです。(ここしか、笑うところないですよ。ねぇ、とおるちゃん!!)

それが、今では、日射病という言葉すら聞かないです。
あれも熱中症の一種だったかも知れませんね。
すべてを、日射病という言葉にしていたかもしれません。
本当は、違う病気のはずです。

今年現在熱中症の患者数も多いです。
水分と塩分、それに糖分の摂取が必要になります。
何でも、牛乳がいいともテレビでやっていました。
少し疑問もあります。

私は、痛風患者ですから、その予防対策として、ヨーグルトを昼ごはんに食べています。
乳製品も、体にはいいです。

熱中症予防には、梅干の入った粥が有効と言っていましたね。
塩分は、梅干から、糖分は粥から取れます。
食事に気遣うのでなく、こまめに水分補給がいいです。

牛乳と言えば、私は「あんパン」を思い出します。
あんパンと牛乳の組み合わせは、絶妙です。
牛乳が苦手な私としも、あんパンとなら相性がいいと感じます。
ビスコとオレオのビスケットと牛乳の相性もいいです。

昨日に続いて、『サライ』1994年第13号、文豪のおやつの中に、内田百聞のおやつが取り上げられています。
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内田百聞というと馴染みがないです。
漱石の門人という紹介です。

戦前では、随筆集『百鬼園随筆』がベストセラーとなり、戦後は『阿房列車』(三笠書房、1952年)などで、列車の旅が好きだったと聞きます。
借金してまで、1等車に乗ったというご仁です。
今で言う「鉄ちゃん」です。

この百聞が好んだのが、東鳩のABCビスケットです。
子供の頃によく食べました。
昔は、缶で売られていたことも知りませんでしたね。
意外に高価なおやつだったようです。

このABCビスケットのお相手の飲み物が、牛乳のようでした。
忙しい作家として、食事でもあったみたいです。
でも、この方、好みが偏っています。

このABCビスケット、瓶詰めの月桂冠、近所の蕎麦屋の蕎麦ひとつ盛り半、恵比寿ビールを毎日食されていたと聞きます。
何か、難しそうな表情です。
それでも、ABCビスケットと牛乳を食されているとは、何だかギャップが面白いです。

東鳩と言えば、私たち世代には、キャラメルコーンか、オールレーズンが有名です。
少し特徴のあるお菓子が、東鳩です。
今では、東ハトの社名の表記になっています。

東ハトと言えば、再建の際に、元プロサッカー選手の中田英寿を非常勤の執行役員CBOに迎えたことでも、話題になりました。

「百聞は一見にしかず」と言われますが、聞いたことより実際に見た方が、得られる情報量が多いのは、事実です。

イギリスでは、日本では外国語のアルファベットも、お菓子のして子供さんに教える意味があったようです。
イギリス本国では、ABCビスケットでなく、「キンダーカートン」と呼ばれている。
つまり幼稚園という意味のようです。

日本で言えば、「あいうえお」を学ぶ幼稚園くらいの子供さん向けの商品だと言うことでしょう。
「いろは」の方が、情緒を感じますね。
もともとは、いろは歌です。

色は匂えど 散りぬるを
我が世誰ぞ 常ならむ
有為の奥山 今日越えて
浅き夢見し 酔いもせず

弘法大師空海のお作だと聞きます。
やはり天才ですよ。

ご存知ない方も多いはずです。
「いろは」を、最後まで言える方も少なくなりました。
今の学生さんでも、ご存じない方も多いです。

「いろは」がなければ、いろは47文字に因んだ四十七士の赤穂浪士も、歌舞伎の『仮名手本忠臣蔵』もなかった事になります。
それじゃ、落語の「淀五郎」も聴けなかったことになる。

それ以上に、いろはは暗号であるということがよく書かれています。
どんな暗号か、それは分かりませんが、空海が作ったということで、仏教に関係してると言われています。
『金光明最勝王経』という経典の音義でもあるようです。

いろはと言えども、奥が深い。
奥と言えば、有為の奥山の「有為」とは、仏教用語で、因縁によって起きる一切の事物と記されています。(Wikipedia参照)
世の中の無常を意味する歌のようです。
何ても意味深いものでしょうね、そんな問いには、もちろん答えは「ウィ」です。(笑)

百聞は一見にしかずと言いながら、多聞した耳学問も、これまたありがたいです。
多くを知ると言うのは、意外に楽しいです。
人としての学ぶというのは、最大の喜びかも知れません。

菓子から学ぶこともあります。
おかしいでしょう?(笑)

日々の暮らしの中に、ささやかな幸せがあります。

ありがたいことに、私も仏縁を頂いています。
ありがたいと感謝して暮らしています。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らしたいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、あま~い物に熱中した話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。