''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

オムレツの神様と家族の絆 より。

小雨降る京都伏見です。
帰りの頃に、雨がパラパラし始めました。

 

帰ってすぐに荷物の発送作業が待っています。
今日の発送で、明日に届くといいですからね。
お客様にも喜んで頂けると、信じています。

 

信じられると言えば、最後は、やはり家族だけでしょうかね。
劇画に『ザ・シェフ』というコミックがあります。
若い頃から大好きなコミックの話です。
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その何か、MENU-22 巻のMENU-3に『家族の絆』というのがあります。
私の好きな話の一つです。
主人公は、天才シェフ・味沢匠です。
クールですが、本当に人情家です。

 

商談の話から始まります。
洋食・つつい亭が、通りの前に、ビストロ・アペティという店が出来てから、客足が減っています。
これを打開すべく、つつい亭の若主人が、味沢に手伝ってもらおうと画策します。

 

味沢の仕事は、当時一日当たり100万円が相場です。
1週間と言うことは、700万円が必要になりますが、値段交渉が合いません。
交渉決裂後、そこに、ビストロ・アペティのオーナー・今村が、新しく交渉に乗り出します。
交渉成立しました。

 

味沢効果で、ビストロ・アペティは大盛況です。
これに、若主人が怒ります。
「金さえ払えば、どんなところででもやるのか」、と台詞を吐きます。
仕事の依頼を受けた以上、当然です。(逆恨みですよ)

 

老主人は、みんなで向かいの店に食事に行こうと言い出しました。
豪華な店内では、オーナー今村が、敵情視察とイヤミを言いますが、気にしません。

 

老主人は、「伊勢海老のオムレツアメリケーヌソース」(当時4,000円)をオーダーです。
要するに、このオムレツは前菜です。
前菜で、4,000円するなら、支払いは一体幾らになるんでしようね。
家族5人と赤子です。

 

出て来たオムレツに、全員美味しいと大絶賛です。
新鮮な伊勢海老のうまみ、それを煮詰めたコクのあるソース、トリュフの香りが加味された手間暇のかかった本物の料理です。

 

この味に、老主人は「どんな高価な材料を使っても、オムレツがうまく焼けなければ、なんにもならない」と苦言を呈します。
しかし、このオムレツを作った料理人は、西洋料理がオムレツに始まり、オムレツに終わるという事を、ちゃんとわかっていると、味沢匠の腕を認めます。
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そして、味沢が言ったのが、次の台詞です。
「オムレツの神様と呼ばれたあなたから、そういわれると光栄ですな」とね。
「キミは・・・、私の事を知っているのかね?」
「ええ、私の師匠の風間竹山先生が、いつも聞かされていました」と答えます。

 

その上で、老主人は、味沢に尋ねます。
「味沢君・・・、もううちのような店は、時代に合わないのかね?」
「そんなことはない。2、3日もすればわかるはずです」
それが、味沢の答えでしたね。

 

味沢の予想は、やはり正解です。
じょじょに、客足も回復して来ました。

 

モン・サン・ミッシェル僧院の近くにる「メール・プーラール」というレストランを例に、オムレツが出された言われと、この店が長い間受け継がれているモノが、「家族の絆」であると、若主人を諭します。
ウンチクのある言葉です。

 

味沢にとっては、オムレツは、味沢と師匠の竹山が死ぬ直前まで、意識でなく無意識の内に教え込まれた料理でもありましたね。
あのシーンは、いつ見ても感動します。
この「家族の絆」も大好きな話です。

 

東日本大震災で、被災されて方も、最後には家族の絆が、大切であったと感じておられることでしょうね。
悪いことばかりでは、ありませんよ。
日々の暮らしの中でも、ささやかな幸せはあります。

 

そう思って頂けると、もう少し頑張れるかも知れません。
頑張って下さいとは言いません。
むしろ頑張らないで下さい。
頑張って来られた方に、これ以上頑張って下さいという事は、意味をなさないと思っています。

 

ですから、少しサボって頑張らないことも必要ですよ。
私はそう思うようにしています。
頑張っても、結果の付いてこない事は、多いです。

 

日日是好日です。
いい時もあれば、悪い時もあります。
それでも、何かの力で生かされています。
私の場合には、仏様のお力です。

 

ありがたいと感じながら、生かさせて貰っています。
一人じゃありませんよ。
困ったときは、観音様の名を一心に念じる。
大抵の困り事は、解決出来ます。

 

「うそ?」
いえいえ、真実です。
信じて実践するかしないかは、あなたの心の問題です。

 

♪幸せは歩いて来ない、だから歩いて行くんだよ~
そんな有名な『365歩のマーチ』ありましたね。

 

この道が、きっと長安に繋がっていると信じて、毎日の歩みを進めます。
特別な幸せは、そうないです。
でもね、目線を下げれば、いろいろな「よかった」と言えるささやかな幸せが見つかります。

 

それが、御仏のお諭しだと思っています。
ありがたいです。

 

特別なご寄付も寄進も必要ありません。
これで、無料ですから、こんなありがたいことはありません。
これなら、一切衆生を救うべき道も見えるかも知れませんね。

 

誰でも幸せになれる方法が、ここにあるように思えます。
いえいえ、凡夫の浅ましい思慮の薄い考えですね。

 

ありがたいと、感謝出来る暮らしは、至福です。
これで、寝酒の熱燗があれば、極楽です。
ありがたい仏縁のお蔭です。

 

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らすのが願いです。

 

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

 

最後まで、何も入っていないプレーンな話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。