''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

伏見 しょうえ亭(邸)で食らう醤油らーめん より。

朝から暑いです。
でも、こんな時こそ、熱いものが食べたくなります。
天邪鬼ではありません。
冷いモノを食する習慣が、ありません。

長屋とは言え、日本家屋の良さが、夏には現れます。
玄関に打ち水して、網戸にして、裏庭の窓を開ければ、風がよく通ります。
昨日は、そんな中、気温は34度と熱中症になりそうな状態です。
風が通ると不愉快な暑さはないです。
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昼ごはんに、我が家で、本格的な醤油ラーメンを作りました。
しょうえ亭と言えば、そんな店で食べた気分になりそうです。
若い頃、ラーメン屋で3年ほどバイトしていましたからね。
すぐに店を出すことも出来ます。

ただ、ラーメン屋は儲かる商売ではありません。
儲けるシステムを使わないと、儲からない商売なんですね。

でも、特殊な修行も要りません。
脱サラと言う言葉からでも、分かる通りです。
しかし、ラーメン屋でも始めるかって、言うのは大変危険です。
「でも」では、成功はしません。

ラーメン一杯、600円だとすると、原価は200円、儲けも200円です。
これが、正当な利益ですし、正当な原価です。
これが、出来ないからラーメン屋がすぐに開店して、すぐに閉店になります。
1日に、100杯売れても、単純な利益は2万円です。
100杯売れる店は、そこそこ繁盛しています。

大抵の個人のラーメン屋は、50杯も売れません。
昼、3回回転させて、ごく普通です。
店の席が、10席なら、3回廻しても、30杯です。
それは、ある程度顧客が付いている店です。

大抵の個人のラーメン屋は、昼2回も回りません。
1回も回らないことが普通です。
ですから、店舗だけでなく、出前をしていることが多いです。

ですが、最近のラーメン屋は、出前をしていません。
人件費が高く付くからです。
1杯600円のラーメンを配達していては、利益でなく赤字になります。
それも、一番忙しい昼時に出前すれば、店が回りません。

ラーメン屋には、いろんなピークがあります。
昼時の11時半から、13時半までの1回と、夜7時~8時前後です。
この間に、100杯は無理です。
昼が、よく頑張って、30杯しか出ないのに、夜に70杯は出ません。
昼の方がラーメンはよく出ます。

営業時間が、深夜の2時までなら、10時頃、12時頃にピークがあることがあります。
あこそのラーメン屋が、2時までやっていると認識されることが大切です。
ですから、今日は客が来ないからと、店の営業時間を不規則にすると、こうしたピークも来ません。
小腹が減った時間に、ピークが来ると言えます。

ラーメン屋さんは、昼の営業時間の中、15時から17時までの休憩時間があることが多いですね。
この間は、営業してもなかなか客は来ません。
それならと、休憩タイムです。
もちろん、夜の仕込みもするでしょうけどね。

ラーメン屋さんの利益を高くするために、サイドメニューがよくあります。
多いのは、餃子と唐揚げです。
これを頼むと、ビールが出ます。

ビールの利益は、大きいです。
ラーメン1杯の利益を稼ぎ出します。
〆にラーメン食べてもらえると、利益も確定出来ます。

昼間は、ラーメンとライスだけにして、サイドメニューは夜だけにしないと、手が回りません。
それに最近は、アルコールの販売に問題が多いです。
未成年者の飲酒の問題があります。
一々、年齢確認を法令上求められますからね。

それに飲酒運転の問題が大きいです。
駐車場なくても、飲酒する方はいないとも限りません。
路上駐車されて、飲酒されると、店としては一々自動車の有無を聞かなくてはなりません。
法律が改正されて、アルコールを提供した店も、罰則を食らうことがありますからね。

なかなかラーメン屋ですら、商売が難しいです。
儲けるシステムとは、マニュアル化されたラーメン屋の事です。
ただ、ほんとうに儲かるのは、それらのフランチャイルドをしている会社の方です。
材料の大半を、そのシステムから仕入れしないといけません。
この仕入れにも、利が乗せられています。

一店舗をもう凄く有名にして、後はフランチャイルドしているラーメン屋もありますからね。
その為には、どこにもない味が必要になりますね。
まさに、一攫千金の大博打の要素も、そこには必要になります。

まずは、見た目のインパクトです。
次に味です。

老舗は、インパクトは要りません。
味で勝負していますらね。

しかし、新参者には、インパクトは必要です。
味も単なる醤油ラーメンでは、上手く行きません。

ただ、私が好む馴染みの醤油ラーメンが食べたいです。
醤油ラーメンでは、限界がありますよ。
背脂も要りません。
ごく普通のラーメンが食べたいです。

でも、そうした普通の醤油ラーメンが、食べにくくなっています。
それなら、ラーメン屋のラーメンでなく、中華屋さんのラーメンですね。

それじゃ、家で作ってしまえと、しょうえ亭(邸)にて、自分で作ったラーメンを頂くことにしました。
ベースの麺は、少し縮れた高山ラーメンの麺を使いました。
スープはシンブルに、これぞ醤油ラーメンって言うスープです。

ゆでたもやしと、刻んだネギをたっぷり盛っています。
それに、厚く切った大きいチャーシャを2枚盛り付けました。
見るからに、美味そうです。
シンプルなほど、奇をてらっていない醤油ラーメンです。

うーん、美味いです。
自画自賛ですけどね。
自分が食べたいラーメンを作るしかありません。

もちろん、このラーメンの原価は、200円くらいです。
世には出ないですけどね。
暑い時こそ、熱いラーメンが美味いです。

自分の分にあった幸せが、ささやかに、ここにあるだけですね。
ありがたい仏縁に感謝して、暮らさせて貰っています。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮したいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、ラーメンのように少し伸びた話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。