''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

伏見の名店 和菓子司 栄泉堂の夏の果子三種盛り より。

先日の雨以来、気温が下がって過ごしやすくなっています。
その分、朝晩の気温の変化に体が、少しついて行っていません。

そう言えば、いろんなことがありすぎて、未だ記事にしていないことも多いです。
そんな中、先日の土曜日、地域の地蔵盆ら合わせて、近くの和菓子屋さんで、夏のお菓子を買って来ました。
この日は、相方がやって来ていましたからね。
折角の訪問に合わせて、やはり、茶菓子位の用意はあった方が、気が利きます。
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伏見の和菓子の名店・栄泉堂の夏の果子三種盛りです。
水まんじゅう(140円)、麩まんじゅう(160円)、くずまんじゅう(140円)です。
見ているだけで、涼しげに思えます。
味の方も、抜群です。

水まんじゅうは、分厚い葛の中に、何やら香りがほのかにします。
この香りが、中の餡と相まって、後味がいいいです。

これと対比して、くずまんじゅうは、薄い葛の部分より、餡をが上品に仕上がっています。
口に残る餡の後味がいいです。
それに餡の香りも清々しいです。

麩まんじゅうは、相方の独占攻撃に、端っこを手を添えた位です。
でも、ヨモギの香りが濃厚で、餡との絡みも絶妙だったとの、報告を受けています。

これは、人気ですぐに売り切れてしまいます。
この日は、朝早くに行きましたから、口に出来ました。
店舗には、和菓子で出来た桜の飾られています。
2013年の広島での和菓子展での、賞を取られているみたいです。

少し気が引けて、写真を撮り忘れました。
次回は、写真も付けて、正確にお知らせしたいです。

とは言え、和菓子の町の京都にあって、こうした名店が伏見にあることは、嬉しいです。
それも、値段も安いですからね。
1個150円前後で、これだけ上等の和菓子が食べられるのは、やはりありがたいことです。

生菓子だけに、日持ちはしません。
そんな夏の暑い日に、涼しい和菓子と熱いお茶です。
口中が、ほんにさっぱりします。

これを冷たいキンキンのお茶で頂いたら、持ち味ももっと感じなかったかもしれません。
餡の香りと、葛の香り、それに笹の葉の薫りでしょう。
香りの贅沢な味わいです。

くずまんじゅうは、ナイロンのお座布団です。
取りやすく食べやすくするためには、仕方ないかもしれないですね。

餅は餅屋と言いますからね。
栄泉と言えば、曳船の字もあります。
曳は曳(ひ)くという意味ですね。
松を曳くと言う落語「松曳き」でも、殿様が植木屋に向かって「これ餅屋」と粗忽な会話が、耳に付きます。

餅は餅屋とは、これ然りです。
当然のことを当然のように言う事が、禅の言葉・禅語の中にもあります。
「山是山水是水」(やまこれやま みずこれみず)と言うほど、明白なことはありません。

当然過ぎて、これが禅語かと思うくらいです。
前後の不覚を取りそうになります。(笑)

この世の事しか、見えない未悟の世界では、山は是れ山、水は是れ水だけでしかない。
修行の後、悟りの境地を得れば、すべては平等であり、すべてが空であり、山は是れ山に非ず、水は是れ水に非ずの境地に、達することができると、物の本にはあります。

その上が、まだあります。(上には、上があります)
さらに修行の修行を積み、迷いはもとより悟りの抹香くさい香りも、きれいに払拭されると、そこには迷悟両忘・悟了未悟(ごりょうどうみご)の境地に達して、色即是空・空即是色の真空妙有観の見える眼で見ると、もっと澄んだ色合いで、山は是れ山、水は是れ水と、豊かにきれいに見えてくると聞きます。(『禅語の茶軸 一行物』芳賀幸四郎著 淡交社刊 参照)

なるほど、私のような凡夫には、夏は暑いもの、それを我慢するのも是修行と言いながら、それでもやっぱり夏は暑いと、感じられるようなものでしょうかね。

変に優等生のような「夏は暑いもの我慢することも必要」と真面目な答えでなく、暑いなら、暑さを我慢せずに、暑いのを楽しめるように、冷たいビールでも呑んで楽しもうと思えるくらいの、境地でしょうかね。
いやいや、次元の低い話に、低空飛行です。

玄関に打ち水して、裏庭の戸を開けて、家の中に風を通して、エアコンなしで、熱い鍋でも食って、発泡酒を呑む、これを極楽と言わずして、何が極楽なもんかです。
以外に極楽は近いです。
家を出て、少し歩いた所にありますからね。

利休居士の言われるように、夏は涼しいように過ごします。
何事も自然の摂理の中にあります。
私たちの人の暮らしも、然りです。
暑いなら、暑いを楽しむ。

涼やかな和菓子のように、眼で見て、香りを楽しんで、葛の触感を指で感じて、舌で味わい、そのしっとりした口中の音を静かに楽しめで、五感りすべてで、和菓子を楽しめます。
その間、夏の暑さは感じません。
その後を、熱いお茶が、喉を過ぎれば、汗が出で、より涼しく体感出来ます。

これすべて、夏の中にある自然の摂理を楽しめたものです。
それでも、やっぱり夏は暑いですよ。
夏には、夏しか出来ない過ごし方が、そこにあるだけです。

自分の分にあった幸せが、ささやかにあるだけですね。
ありがたい仏縁に感謝して、暮らさせて貰っています。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮したいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、いろいろと悟りの境地を、餡中模索した話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。