''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

鱧と壬生菜の小鍋だてした夏の鍋を食らう より。

朝から少しひんやりしています。
日中の気温は、30度越えるとは言え、朝晩は少しひんやりしています。
体調の管理が難しい時期です。

まだまだ夏の様相を見せていますが、ピークは終わったようです。
何段階の暑さを迎え、段階的に秋の涼しい季節に移行して行くものだと思いたいです。
残暑の厳しい長い夏は、今年は避けたいです。

夜が少しひんやりすれば、晩酌タイムにも変化がある方がいいです。
久しぶりに、小鍋だてにして見ました。
「小鍋だて」と言えば、池波正太郎氏の「池波正太郎鬼平利用理帳」(佐藤隆介編 文春文庫)の「浦里」での一品に出て来ます。

1人前か2人前ほど、小さな鍋です。
なかなか乙なものです。
鍋は、いつもの百均で手に入れたものです。

この時期、京都の料理屋さんでは、鱧と松茸を合わせた料理が、登場します。
椀物であったり、土瓶蒸しであったりと、贅沢な一品となります。

そこは、貧家の知恵の見せ所です。
鱧の手頃なものが売られていましたので、それと京野菜の壬生菜を合わせた小鍋だてにして見ました。
京野菜の壬生菜とは、昔は壬生で採れていた水菜の品種改良版です。
水菜とは少し違いますが、使い勝手はいいと思います。
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豆腐、シメジ、壬生菜とメインの鱧の簡単なものです。
出汁は、もちろん昆布出汁です。
魚の鱧の出汁もよく出ますから、被らないように昆布出汁ですね。

この日は、ポン酢ベースにしてみました。
ポン酢に、頂いたすだちを絞って、柑橘類の酸味が、鱧や豆腐とよく合います。
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小皿のすだちを用意しています。
酸味も香りも上品です。
徳島産だけに、濡れ手で粟(阿波)の一つかみしたような素材の美味さを一さらいされたような味わいです。
小鍋だて、うまいです。

この日は.もちろん日本酒がご相手です。
もう少しひんやりすれば、燗酒でもいいですが、この日は少し冷やした日本酒でした。
鍋に、日本酒は合いますね。 

豆腐がうまいです。
鱧もうまいです。
これはささやかな極楽かもしれません。
ありがたい贅沢かもしれません。
貧家でも、少し工夫で、夏を楽しめます。

濡れ手で粟(阿波)の一つかみと言えば、落語「三井の大黒」に出てくる運慶作の恵比寿さんに付いていた歌を思い出します。
「商いは濡れ手で粟(阿波)の一つかみ(一つ神)」
これに、左甚五郎が作った大黒天に、「守ら給い二つ神(二掴み)たち」と下の歌を添えます。

なかなか楽しい落語でも、左甚五郎が出て来るものは、意外と少ないかもしれませんね。
これに対して浪曲には、甚五郎の話が多いです。
3つほどの、甚五郎の成長期があります。
この落語の「三井の大黒」の時期には、角が取れた丸い人柄になっています。

最近、動画をよく見ますね。
昨日見た鉄拳のパラパラ漫画も、なかなか涙をそそりました。
パラパラ漫画を見て、涙するほどのクオリティの高いものです。

いろいろな大人事情で、スポンサーの名が入ることがあります。
でも、趣味だけでなく、仕事としてやられている以上、それも仕方ないです。
それが為に、私も無料でそれらの作品を楽しめるんですからね。

すだちたっぷりと、鱧と壬生菜の小鍋だてで、本酒(ポン州)楽しめることかが、本当に贅沢に感じられます。
体調も時間もなくても、それらの味わいも楽しむことは出来ません。
まだまだ、残暑続く季節ですが、気分良く過ごしたいものです。
皆様もご自愛ください。

自分の分にあったささやか幸せが、あるだけですね。
ありがたい仏縁に感謝して、暮らさせて貰っています。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮したいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、鱧と壬生菜とすだちの三位一体の小鍋だちの話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。