''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

仙台張子 松川だるま から見える明日待たるるその宝船 より。

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今日も沈む真っ赤な夕日が見えました。
真っ赤と言いながら、この時期はオレンジ色です。
西の方から、背中に差し込んで来ました。
まるで阿弥陀如来さまの光背みたいです。

 

先日、東北仙台の旅行土産を頂きました。
何でも、宮城県伝統的工芸品指定のある仙台張子 松川だるまと言うものらしいです。
本郷だるま屋さんと言う有名なお店のだるまさんの様です。
ゲンのいいだるまさんで、宝船に乗られています。

 

なかなかいい目の出ない中、真っ黒な目のしただるまさんです。
宝船と言えば、不意に「明日待たるるその宝船」と下の句(付句)が、飛び出します。
上の句に相当するのは、「年の瀬や水の流れと人の身は」ですよね。
有名な忠臣蔵の一場面です。(赤穂浪士 四十七士 (AKO47) の「し」)

 

討ち入り前日13日、大高源五は、吉良邸の偵察に出かけました。
それも、すす払いの笹竹売りに扮装したその姿をです。
そこに、俳句で知己のあった宝井其角とばったり両国橋で出会います。
その落ちぶれた姿に、何と声をかけたらいいのか分からず、其角から声をかけます。

 

「子葉殿では、ござらぬか?」
大高源五は、俳句の道にも明るく、子葉の号で、本まで書くほどの教養人です。
源吾は、江戸では13日辺りに商家でも、一斉にすす払いをするを知っていますから、もっとも扮装しても怪しまれない格好が、すす払いの笹竹売りでした。

 

明日の討ち入りを知らない其角には、凋落した姿に思えたに違いないです。
でも、源吾には恥ずべきと所はないです。
その師走の年の瀬と今の身の上を鑑みて、はなむけの言葉のつまりで歌を投げかけます。

 

「年の瀬や水の流れと人の身は」
これを間髪入れずに、源吾がこれを付句して返す。
「明日待たるるその宝船」
其角はこれを聞いて、どこぞ仕官が決まったのではと、少し安堵することになります。

 

大高源五は、20石5人扶持と身分も高くありませんが、もともとは安倍 貞任(あべ の さだとう)一族で奥州の大高館を本拠としていたので、大高の氏を称するようになったと聞きます。
現第90・96代内閣総理大臣安倍晋三氏も、安倍 貞任の末裔であると言います。

 

高家は、やはり名門のようです。
源五の父である忠晴は、浅野長直に仕えることになります。
浅野家では、新参ながら200石という厚遇であったことからも大高家の出自の良さが伺えるとあります。

 

ただ、父忠晴が死去したため、大高家家督を4歳で相続することになり、父が200石であったのに源吾には、20石5人扶持しか相続を認められなかったようです。
ですから、もともとは浅野家では、200石取りの家の者と考えても不思議はありません。
(ウィキペディア参照)

 

ゲンのいい宝船に、何かを託してみたくなります。
ありがたいゲンのいい土産です。
松川だるまは、天保年間に、伊達藩士・松川豊之進によって創始されれ、初代本郷久三郎が松川氏の弟子になって、現在もその本郷だるま屋によって、昔のままの姿で作られているようです。

 

だるまさんと言うば、達磨大師様です。
禅宗開祖の達磨様ですから、どことなく丸ころい所に愛嬌があります。
縁起物ですからね。
梁の武帝に対して、「無功徳」と言葉を残し、立ち去ります。

 

達磨とは、もともと、法と真理を意味する梵語「ダ・ハルマ」を音訳した漢語であると聞きます。
愛とかも意味するように記されているものも見かけます。

 

この宇宙の法則、それはダ・ハルマです。
この娑婆世界は、仏の世界であります。
仏の中にあって、仏の法則で成り立っています。
木からリンゴが落ちるのも、仏の中で成り立つ法則です。
それを、ニュートンは、万有引力の法則と言ったに過ぎません。

 

何かの力によって、人は生かされています。
私の場合は、仏様でした。
不撓不屈の精神で、物事をやりぬくそんな強靭な精神力は、この凡夫にはありません。
ただ、仏の世界を求め、日々の暮らしの中で、それを実践していきたいです。

 

仏様によって生かされていることの意味を自問自答しています。
ただ、ありがたいと感謝して暮らさせて貰える事に、仏縁を見つけます。
素敵なお土産ありがとさんです。

 

日々の暮らしの中に、ささやかな幸せがあります。
ありがたい仏縁を得たと、感謝して暮らさせて貰っています。

 

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らしたいです。
それを願うばかりです。
今日も一日、私も世の中も、平穏無事でありますようにと念じます。

 

最後まで、あれこれと七転八起(しってんばっとう)した話にお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。