''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

穴きゅうの細巻きの差し入れで、晩酌タイム より。

3月と言うのに、まだまだ冬の感覚です。
季節的にも、梅の花が咲く頃です。
気の早い寒桜も、少し前の陽気に、何やら咲いています。

 

花はいいです
心を和ませます。
昨日の桃の節句にも、花より団子の例えのように、雛寿司の食い気でしょうね。

 

昨日の休日に、夕刻差し入れがありました。
病院の行き帰りに、持って来てくれました。
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穴きゅうの細巻きの差し入れです。
いつもの蛤の中皿に、盛り付けです。
あしらいに、人参ときゅうりのぬか漬けです。

 

播州の郷里では、巻き寿司と言えば、添えに紅ショウガを添えます。
紅ショウガと言っても、焼きそばに乗せるような赤い紅ショウガではありません。
梅干しの梅酢で漬けた紫色の紅ショウガです。
巻き寿司と言えば、我が家の定番です。

 

貧家にも、梅干しを付けていますので、紅ショウガもありましたが、少し手間がかかりそうな晩酌タイムでは、ぬか漬けを添えました。
赤色の人参のぬか漬けも、ご飯ものにはいいですね。

 

差し入れの細巻きの中身は、穴子、きゅうり、玉子の芯になっています。
何やら入院患者への差し入れのお裾わけのようです。
でも、肝心の病人さんは、すでに食事が終えていて、見舞いの方が、御相伴になったとの後日談でした。
とは言え、食べた方の感想も、私と同じで、「うまい」でしたね。

 

私も細巻きが好きです。
きゅうり巻き、新香巻き、鉄火巻きなどが、一口で食べよいです。
晩酌タイムにあった山盛りの穴きゅうの細巻きは、あっという間に、完食の運びとなりました。

 

中に巻いてあるきゅうりの歯触りと、穴子のふんわりと焼いた香りと、そして玉の三者三様の持ち味を、酢飯と海苔が、一つに結びつけてくれます。
色合いも素敵です。
御馳走様でした。

 

穴と言えば、上田敏の訳詩集「海潮音」に収録されていたカール・ブッセの詩「山のあなた」を元にした噺が、歌奴の代名詞の創作落語「授業中(山のあなた)」ですかね。
 
元ネタは、カール・ブッセ 上田敏訳で有名な「山のあなた」ですね。

 

山のあなたの空遠く
「幸」(さいはひ)住むと人のいふ。
噫(ああ)、われひとゝ尋(と)めゆきて、
涙さしぐみ、かへりきぬ。
山のあなたになほ遠く
「幸」(さいはひ)住むと人のいふ。

 

上田敏氏の訳が、とても素敵です。
要するに、幸せを探しに行ったけど、見つからなかったと言うものでするね。

 

チルチルミチルの青い鳥は、遠くにあるのでなく、近くにあんですよ。
私の場合には、チルチルメチルの焼き鳥かもしれません。
何も青い鳥と言ったって、トヨエツの「駅長さん」は出て来ませんよ。

 

仏の道と言うのも、幸せと言うも、身近なところにあると思うんです。
何かに比べて、幸せを感じるのでなく、今あることに感謝して暮せることに、幸せがあります。
ありがたいと、手を合わせられる暮らしが、何より幸せです。

 

働いて、帰って来て、ささやかな手酌の晩酌が出来る。
この喜びが、明日への活力です。
あり合わせのおかずと、差し入れの細巻きの寿司、そして、発泡酒と日本酒の組み合わせです。

 

し・あ・わ・せ(お・も・て・な・し 風に)ですよ。
物質的な贅沢とは縁がありませんが、つましい生活でも、それなりに幸せを感じられるお手軽な暮らしです。

 

日々の暮らしに、ささやかな幸せがあります。
ありがたいと感謝して暮させてもらっています。

 

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮したいです。

 

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

 

最後まで、ひざを食ったオオトリの話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。