''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

年の瀬や ふく鍋囲み えびす顔 より。

昼間の日差しに、幾分か和みました。
それもそのはず、今日はオフの日でしたから、布団の中で、お天道様を浴びました。
太陽の日差しを浴びて、目覚める至福の喜びを感じます。
明日は一転、朝2時半過ぎに起きる羽目になりました。

いつもの事、恐ろしいのは、道路の凍結です。
最低気温を見れば、1度ですが、3時過ぎなら、気温も3度の予想です。
道中の安全を、観音様に祈るばかりです。

先日の休みは、相方とささやかな忘年会を開きました。
もちろん、不景気と言う甘くもなくクリスマスケーキには不似合いなご時世です。
家で食べる内食です。
それが一番お手軽ですからね。

こんな時にこそ、少し奮発気分で、ふぐ鍋です。
ふぐは、福、幸福の福になぞられます。
確かに、私の中でも、幸せの象徴です。

しかし、そこは貧家の智慧です。
激安のふぐを購入です。
1匹まるまま、みがきにした虎ふぐです。

皮と身とアラに分けられています。
でも、身はそのままの一塊のままです。
少し小ぶりの福井産のふぐでした。
聞いて驚くことなかれ、1パック1,900円でお釣りが来ます。
これなら、懐も風邪をひきません。

京都に居た時も、スーパーで虎ふぐを見かけますが、4,000円を超えるか超えないかでした。
これなら、がんこの1980円フェアーより安いです。
あちらは、1人前で、1980円税別です。
こちらは、二人で、1,900円を切るなら、お手軽気分です。
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もちろん、白菜、シメジ、豆腐も用意しています。
ふぐを大胆に、てんこ盛りにしました。
これならと、河豚なら、ぶーぶーとは言ません。
ふぐを河の豚と書くのは、ぶーぶーと言う鳴き声に由来していていると聞きます。
生きたふぐが、ぶーぶーと鳴いているのは、聞いた事がないですけどね。

因みに、海の豚なら、こちらはイルカさんですね。
確かに、こちらは、高い鳴き声ですからね。
イルカと聞くと、巨匠・手塚治虫の『海のトリトン』のイルカを思い出します。
それに、あのオープニングの(「GO! GO! トリトン」作詞 - 林春生 / 作曲 - 鈴木宏昌 / 歌 - ヒデ・夕木、杉並児童合唱団) ♪水平線の彼方から~ の音楽も聞こえて来ます。

調べてみると、この音楽は、オープニングテーマは、第7話以降の登場になり、それまではエンディングになっていた事に、少し驚きがありました。
副題に、「GO GOトリトン〜水平線の彼方へ」となっているようです。
そのまんまじゃなですからね。

でも、よく出来たアニソンですからね。
隠れた昭和の名曲ですよ。

こちらの、海の豚さんでなく、河の豚さんなら、こちらは、吉朝さんの落語『ふぐ鍋』を聞きながら食するのは、なかなか乙なものです。
「あれやがな~」の所もいいですよね。

芭蕉の俳句 「河豚汁や 鯛もあるのに 無分別」 が思い出されます。
鯛は鯛、河豚は河豚です。
代用品ではありません。
かの書家で陶芸家で美食家の北大路魯山人曰く、「これを他に比せんとしても、これに優まさる何物をも発見し得ないからだ」(「魯山人の食卓」グルメ文庫)と断言されています。

絵画に例えるなら、栖鳳、大観、靫彦、古径、芳崖も、通り越して、崋山、竹田、木米、呉春、応挙、こちらも通り越して、光琳宗達、元信、挙句の果てに、まだまだ。光悦、三阿弥、最後の切り札雪舟よりも上の、まさに珠玉の推古仏の例えです。
推古仏とは、法隆寺の壁画辺りのことですね。

そこまで、喩えなくても、単に美味いと言える代物じゃないですね。
やはり、洪自誠の『菜恨譚』の「醲肥辛甘(じょうひひんかん)は真味にあらず。 真味は只だこれ淡なり」の例えが、私の知る所、究極がこの河豚さんですよね。
ふぐ鍋、関西で言う所のてっちりには、ふぐの旨みを一番感じられます。

その上に、ふぐの雑炊は、私の中で「雑炊の横綱や~(彦麿風に言うと)」ですね。
甲乙つけがたいが、僅差の差で、大関は、少しだけ雑身のある分、すっぽん雑炊より、ふぐの雑炊が美味いですね。
すっぱんの○鍋の雑炊も、これまた美味いです。
私の中では、紙一重の僅差です。

冬の王道鍋の「蟹ちり」は、人を無口にするとよくいいますが、甲羅の雑味が、時にしても、香りが強すぎる事があります。
甲羅酒で、熱いのを頂くのも美味いですがね。

ふぐ鍋食べれば、これまた幸せの「えびす顔」になりますよ。
ここで、一句、「年の瀬や ふく鍋囲み えびす顔」、お粗末さまです。

もちろん、雑炊も食べました。
こちらも、完食です。
こちそうサマンサです。(昭和の言いまわしです)
マンモスうれぴーです。

まだまだ、復帰は難しいでしょうね。
中毒するなら、ふぐの中毒になりたいです。
河豚毒、テトロドドキシンでも、呑まないと薬中毒は治らんでしょう。
また、社会的にも影響力が大きいです。
今日か、明日かの復帰は、いろいろ問題もありますからね。

あっちの飛鳥も、推古繋がりです。
世間様も、少し「ヤァー ヤァー」言い過ぎますからね。
早く立ち直って、いい作品を世に出してもらいたいです。

すこしだけ、ふぐ鍋食べて、今年の幸せをしみじみと考えます。
あったような無かったような、複雑な1年になりました。
ちょうど、京都から大阪にやって来て、まる1年になりました。
ありがたいことです。

日々の暮らしの中、感謝して暮させてもらっています。
ありがたいです。
心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮したいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、体も心も温まるふく鍋の話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げ
ます。