''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

冷えた夜には、熱燗とてっぴ(ふぐ皮)で一杯やりましょう より。

今日は、朝から私の体調が悪くなって、病院に行きました。
もちろん、風邪の症状です。
ここ1週間ほどの激務に体が、耐えられなかったのだと思います。

この1週間いろいろ有り過ぎました。
嫁の入院、転院、そして緊急オペに、未熟児の娘の対面です。
人生今だけ、盛りだくさんの1週間もありませんよ。

山を乗り越えたと言うより、これから登山の登り口に立ったと言う感じです。
いきなり、絶壁のクライムでしたよ。
まだまだ続きますので、頑張りすぎないようにしないといけないと、自分にも戒めています。

嫁の退院の見通しもありません。
将棋棋士の升田 幸三(ますだ こうぞう 本名こうそう)さんは、生涯「新手一生」を掲げた方でもあります。
そんな数千手、数万手を見通せる将棋の天才が、よく言われる言葉に、「山より大きな猪はいない」等言う言葉がありますが、ここに来て、あるような気もします。

何があっても不思議でないのが、この世ですからね。
ただの棋士ではありません。

戦後、GHQ相手に、将棋が仇討などと同じく、封印されようとしたのを、将棋は、相手を殺すだけでなく、捕虜として、また使う事もあると言うような、訳のわからない事を論じて、これを納得させた戦後の将棋界の功労者でもあります。

哲学的な論理構成がある方です。
生まれた時に、釈迦かキリストかソクラテスかという奇相の赤子だと言われたという逸話を持つ人物です。
私の記事でも、升田幸三氏を紹介しています。http://blogs.yahoo.co.jp/kantoshoue/9413429.html

1週間前には想像すら出来なかったのが、今日です。
何やら人生観が少し変わりましたね。
娘が出来たと言うのが、想像していなかったからです。
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昨日は、さすがに疲れたので、スーパーによって、買い物をしました。
その中にあったのが、てっぴ(ふぐ皮)です。
味付けは、ポン酢がいいと思います。

胡瓜を薄くスライスして、軽く塩したモノを、器に盛り付けて、その上に更に、てっぴ(ふぐ皮)を盛り付けただけです。
この後、食べる際には、天に一味唐辛子とタバスコをフリフリしました。
この際、リージョンやマクロジョンには振れません。

てっぴ(ふぐ皮)と言うのは、なかなかオツな味がします。
なかなかどうして、食べ慣れると美味い物です。
てっちりはなかなか食えないモノですが、嫁の全開祝いには、スーパー玉出なら、みがきのふぐなら、我が家でも食べられます。

しばしの代用品としてのてっぷ(ふぐの皮)です。
関西では、ふぐの事をてっぽう(鉄砲)と言いますね。
どうしてかって? 弾(たま)にあたりますと・・・・になるからですね。
弾に当るのと、偶にあたるのとをかけた洒落言葉です。

ですから、ふぐの鍋、てっちりは、あたりまっせて言う意味だと、落語家の吉朝さんの『ふぐ鍋』の枕になることが多いですね。
「ふぐ汁や鯛もあるのに無分別」などと芭蕉が詠まれるのも、大昔の事です。
やはり、鍋の王者は、ふぐ鍋、てっちりですよ。

これに追随するこれまたすつぽん鍋のまる鍋でしょうね。
雑炊に、するなら雑味のある分だけ、てっちりに軍配が上がると思います。
郡司さんの裁定なら10対9で、てっちりですよ。

ふぐの旨みは、焼きふぐも美味いし、ふぐの唐揚も捨てがたいです。
食べに行ったら、てっさを食べるなら、てっぴと唐揚げを頼む私です。

そんな好物のてっぴに合うのは、日本酒の熱燗ですね。
美食家・魯山人も、『魯山人味道』(中公文庫)でも、てっぴについては、触れていませんよね。
下処理があるとないとでは、別物です。
スーパーの売られていモノは、今一ですが、家呑みするなら、これもオツです。
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これに合うのは、ヒレ酒でしょうね。
もちろん、最初にヒレ酒を飲みました。
熱燗を継酒にして、2杯ほど呑みました。

うーん、ささやかな幸せです。
貧乏人に生まれても、問題はありませんよ。
ささやかな幸せが、ここにあります。
ありがたいですね。

しばし、晩酌タイムで、至福の時間を過ごせました。
この日のメインは、おでん(関東煮)です。
味のしゅんだ(染み込んだ)豆腐が最高です。

この日は、厚揚げでなく、木綿の豆腐を入れました。
スジ肉と昆布から、いい味が出ています。
ありがとさんです。

日々の暮らしの中、感謝して暮させてもらっています。
ありがたいです。
心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮したいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、一人手酌の幸福のふくを食した話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。