''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

我が家の食卓ものがたり 大根と手羽中の炊いたん より。

寒さ厳しい週末です。
大雪の所もあると思いますので、ご注意下さい。

唐突ですが、寒いと言えば、大根が美味いですね。
大根焚(だいこんたき)と言えば、俳句の冬の季語と聞きます。

12月9日の京都鳴滝の了徳寺の行事をテレビで見た事があります。
かの親鸞聖人が建長4年(1251)11月、この地で説法を行い、土地の者が、帰依した事による故事に由来するようです。
大釜で煮た大根を振る舞い様子を、テレビのニュースで見るのが、この時期の風物詩でもあります。

大根を炊いたのを美味しく頂けるのは、この寒い時期には、ご馳走です。
揚げさんと炊いても美味いです。
大根は、油モノと一緒に炊くと、コクが出ます。
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先日の我が家の食卓です
大根と手羽中の炊いたんです。
天にゆずの刻んだものを添えています。
京都のおばんざい風の言いまわしに、何だかほっこりしますね。

寒い時期なら、よく煮た大根焚の大根の味も深いです。
おでんなら、大根を好まれる方が多いと聞きます。
確かに、それも一理です。
我が恩師は、店のおでんの味を何処で判断するかと聞かれると、いつも「こんにゃく」だと答えられていました。

こんにゃくが、味をしみ込ませるのに、一番時間がかかるからだと言うのが、恩師の解説でした。
懐かしく思い出されます。

確かに、大根よりはこんにゃくの方が味を入れるのは、時間がかかりそうです。
こんにゃくも、寒い時期に、熱々ふうふう言いながら頂くのも、美味いです。

大根を手羽中で炊くと、鳥のゼラチンで少し冷めると、煮こごりが出来そうになります。
再度温めると、大根にも鳥の旨味とゼラチンが入って、味のコクと深みを感じます。
熱々の大根と来れば、燗酒と相場が決まります。
もちろん、熱々の口が火傷しそうな大根に、冷の酒も、これまた美味いです。

この寒い時期、大阪京橋のJR京橋駅前のまついに行けば、薄くスライスした湯豆腐を頂きたくなります。
もちろん、おでんもいろいろあります。
串カツの方が、メインですから、骨付き若鳥を揚げたカツに、ビールを注ぐ風景が目に見えます。

大阪に来て、まる3年過ぎましたが、なかなか京橋には足が向きません。
京都から京阪電車1本は、足の便が良かったのかも取れませんね。
懐かしい気持ちでいっぱいです。

その代りに、嫁がこさえたくれた大根焚きの味わいは、家庭の味わいです。
ささやかながら、我が家の食卓で、一杯呑めます。
またまだ、お酒のお酌は出来ませんが、横でこちらを見ているだけの愛娘の笑顔に癒されています。
ありがたいです。

日々の暮らしの中、感謝して暮させてもらっています。
ありがたいです。
心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮したいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、味のよくしゅんだ大根焚きの話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。