''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

嫁の戦利品 十勝しんむら牧場のジャム三種 より。

いよいよ台風24号の脅威が迫っています。
その為、我が家では雨戸を閉めて、台風に備えています。
トイレに向かう長廊下は、さしずめ阿部一族の籠城の様です。
森鴎外の小説にもありますね。

 

私の中では、1995年放送の「金曜エンタテイメント」での『阿部一族』(監督 深作欣二)の印象が強いです。
出演者には、山崎努佐藤浩市蟹江敬三藤真利子渡辺美佐子真田広之杉本哲太仲谷昇石橋蓮司麻生祐未と個性のある実力者がキャスティングされていました。(敬称略)

 

話のテーマは、殉死です。
まだ戦国の流れが残っている時代です。
主君は、殉死せずに、新しい主君に仕えよと、遺言を残します。
太平の世になって行く最中の時代の流れからすれば、当然の道理です。

 

この命に従っても、命を惜しんだと、武士の一部を立てるために、藩命に背いて切腹したのが阿部弥一右衛門、その後、この一族の結果を左右することになろうとは、この時考えもしなかった。
その長男・権兵衛が、一周忌法要の席上で髻を切り、非礼を咎められて捕縛されて武士の死でなく罪人の縛り首になります。

 

この恥辱に次男・弥五兵衛以下が、屋敷に籠城して、藩からの追手と死闘をするという事になるわけです。
もちろん、一族は死闘の結果討ち死に、残った女子供に至るまで、自決するという後味の悪さが残る武士としての、存在価値を深く考えさせる作品ですね。

 

小説を書いた森鴎外も上司と意見が合わず、何度も辞職届を書いていたと言う経緯があったと言うのも、趣深いです。
いつもの世に合っても、馬の合わない上司は居るものです。
こればかりは、人生の運もあります。

 

森鴎外ほどの天才をしても、こんなことがあるとは思いもよりません。
陸軍軍医、最高位の軍医総監(中将)にして、高級官僚(高等官一等)、医学博士、文学博士と来れば、出世の察しが付きます。

 

これを思えば、凡人に挫折があるのは、当然の理です。
人生分かりません。

 

ある意味逆を言えば、凡人にも可能性はあり得ます。
努力の上に、努力を続けないとダメですけどね。
諦めないと最後に生き残ったモノが、勝ちです。

 

キングダムの蒙ごう将軍に、三百人将の(李)信が言った台詞を思い出します。
「悩む意味が、分からない」と言うのが、ちょっとイっている奴は、凡人とは違いますね。
戦国時代にあっては、戦の戦利品は有るものです。
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我が家の嫁が得た戦利品 十勝しんむら牧場のジャム三種です。
ミルクジャム モカ はちみつジャムミルクジャム ミルクジャムプレーンの三種です。
北海道上士幌町からの頂き物です。
ほら、ニュースにもなっていた総務省のあれですよ。

 

名産品にして、使い勝手はよさ気です。
まだ、食していません。
ありがたくお裾分けを待ちます。

 

そうそうちょっとイっている奴と言うと、桂米朝さんの落語「世帯念仏」の長屋の親父を思い出しますね。
南無阿弥陀と御念仏を唱えながら、朝ごはんのおかずや、昼ごはんのおかずの話をしたり、鰌売りが来たら、次もあるからと値切ってみたり、庶民の長屋の朝の風景が見え隠れします。

 

そう思えば、船場の商家にある人が一人入れるような大きな仏壇と一掴み数千円するような香を焚きながら、「南無阿弥陀仏」と唱える崇高なも門跡の高僧のようなありがたい御念仏と、庶民の長屋の御念仏の対比が、際立っています。
米朝さんは、神道禰宜さんの出身でしたから、それを踏まえても、いろいろな勉強が見えますね。

 

いろんな御縁があると思って生きていると、いろいろと楽しいモノも感じるものですね。
世の中は、捨てたモノのじゃないと、感じる事もあります。
兎に角、目の前の台風が、何の被害もなく、過ぎ去ってくれる事を念じます。
皆さんにも、被害が無い事をお祈りします。

 

日々の暮らしの中、心の三毒を廃し、平穏無事に暮らしたいです。
神仏に手を合わせて、感謝して暮らさせてもらっています。
ありがたいと感謝です。

 

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