''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

「昭和の日」と五臓六腑(ごぞうろっぷ)に染み渡る

昭和の時代、酒場で中年の男性が、コップ酒を口にした瞬間「五臓六腑(ごぞうろっぷ)に染み渡る」と言いながら、一日の疲れを癒していたのを思い出します。(私もその歳に近づいています)

五臓六腑(ごぞうろっぷ)というのをご存知ですか?

五臓六腑(ごぞうろっぷ)とは、東洋医学において人間の内臓を表現する言葉です。
特に江戸時代の漢方医はこれを信じ、この臓器の機能を高めるために薬を処方して来ました。
西洋医学では解剖を行い人間の臓器の実物を知っていたのとは大差があります。

ちなみに「五臓」とは、心臓・肝臓・脾臓・肺臓・腎臓の5つを指します。
「六腑」とは、胃・胆嚢(たんのう)・大腸・小腸・膀胱・三焦の6つを指します。
腑とは袋状のものを表す言葉です。(難しいのはここだけですよ。乗り切ってください)

五臓の「脾臓」という部分がありますが、現在の「腓臓」とは違うようです。
腓臓自体大きな臓器ですが、いまだそのハッキリとした機能が分かりません。
なにせ肝臓が悪くなったとき、この腓臓を肝臓化する研究があると物の本で読んだことがあります。(酒飲みは必読ですよ)

六腑の三焦(さんしょう)は、上焦・中焦・下焦の3つの部分から成していると解説されています。
しかし、現代の医学ではそれがどこに当たるのかよく分かっていないと聞きます。

現代医学における解剖の知識とは異なっています。
これには陰陽五行説の中国の考えに大きく影響しています。
曜日の月火水木金土日も、この陰陽五行の影響です。
占いでもこれらを使います。
今でも日々の生活の中で知らず知らず影響を受けています。

ちなみにお正月食べる「雑煮」は、本来「臓煮」であり、五臓を温める滋養がある食べ物という意味なんですよ。
ねぇ、関係しているでしょう。

酒を飲むとき、どうして五臓六腑に染み渡るといい、近くまで歩くとき、タクシーにもじって「テクシー」(テクテク歩くを意味します)というんでしょうか?

子供の時、分からないことや不思議なことがいっぱい有りました。
でも、それは昭和の時代の亡霊でしょうか?
それとも死語(死後)の世界へのいざなぎなんでしょうか?

昭和と言う歴史を一緒に歩いてきた私としては、昭和はファンタジーです。
いいところが、デフォルメ(誇張)されています。(デフォルメというのを一度使ってみたかったんでやっと使えました)

時代も、必ず昭和を懐かしみます。
ロマンティクがとまりません。

4月29日は、「昭和の日」っていつからって感じです。
やっぱり懐かしんでしょうね。
音楽もリバイバルが懐かしく思います。
そんな昭和の思い出を肴に、一杯呑んでみるのも楽しいかもしれません。

そんな昭和の思い出を思い出させてくれた「昭和の日」に感謝です。
体もほどほどに元気で一日過ごせましたことに「感謝」します。