''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

「金平(きんぴら)ごぼう」のなぞ

金平(きんぴら)ごぼうは、日本食の代表的なお惣菜です。
繊切りにした材料を砂糖・醤油を用い甘辛く炒めた料理です。

金平(きんぴら)と聞くと、たいていの人がごぼうを思い浮かべるでしょうが、レンコンや人参などの根菜を材料とするものが多い。

中には独活(うど)の皮のきんぴらと言うのもありなかなか酒飲みには堪らないものです。時に唐辛子、鷹の爪の輪切り・細切り、ごまも一緒に入っており、香りと言い、ピリッとした心地よい辛味にまたまた酒が進みます。

ご飯のおかずにも最適です。一度作れば日持ちもするので家庭の常備菜とされている方もおいででしょう。

金平という名前の由来をご存じですか?

マサカリかついだ金太郎さん、大きくなって坂田金時(さかたのきんとき)として活躍します。大江の酒呑童子とやっつけた源頼光頼光四天王としても知られます。そのとき鬼を退治した太刀があの有名な「童子切り安綱」という太刀です。天下五剣の一つに数えられ国宝です。

鬼がいたかどうか別にして源頼光坂田金時は実在の人物です。坂田金時の得意の武器は、もちろん「まさかり」です。力もちの代表格です。

この坂田金時の子供が、坂田金平(きんぴら)です。この金平が大好物な食べ物が金平ごぼうです。ごほうは灰汁(あく)も強いが、精の強い食べものです。根菜類は体温めるとかで、理に適った食べ物らしいです。

これを力持ちの金時や金平が食べていたとなればなんとなく体に良さそうじゃないですかね。

これが由来ですと言いたいのですが、これは ウソ です。

間違い です。

坂田の金時に金平と言う息子がいた事実はありません。金時・金平と語呂が良かったのでしょうね。

はっきりとした由来は書いてないです。でも、私なりの結論から言えば、油炒めしたものを「きんぴら」と言っているようです。要するにごぼうがなくても、人参がなくても、レンコンがなくても油炒めした野菜の料理が「金平」です。それも油は、ごま油です。

ごまには色々な栄養素があります。またアルカリ食品でもあると聞きます。と言うことは痛風にも効くということです。

ビタミンは油と相性がよく、水とはあまり良くないです。流れ出てしまいます。油には溶け出すようです。

江戸時代には江戸わずらい(かっけ)と称するビタミンB1不足による病気が横行してました。玄米から白米に食事が移ったのを契機にビタミン不足となったなんです。米ぬかに栄養分があったからです。ぬか漬けは理に適った食べ物だったんでしょう。

油炒めをして効率よくビタミンをとる方法を薦めた陰の人物がいるのではないかと思います。そこにネーミングが必要だったのでしょう。たとえば「土用の」といえば・・・。ちょうど時期も重なるのではないかと思います。思い過ごしかもしれません。ご想像に任せます。また夏の暑い日にヒントがでます。

また、江戸も中期以降、ごま油で豆腐を炒めた「雷豆腐」も一般的な豆腐料理となっています。油料理が、だんだんと天麩羅となって庶民に馴染んでいく過渡期にあるように思えます。ちょっと勝手な解釈と笑ってください。

金平は油いためなので、捨ててしまうような部分でも美味しく頂けます。野菜も丸ごと食べ尽くしたいものです。もったいないです。

大根の葉っぱの油いためも乙な味です。醤油と砂糖で甘辛くして頂ければご飯も進みます。
ごまを振っても良いですし、唐辛子いれるのもいいです。油にとけやすいですから、体にも吸収されやすいです。ただし食べすぎには注意です。メタボリックな体となります。

食材に「感謝」して、もったいないとすべてを食らう。ごみも減らせます。
環境にも体にも財布にも優しいです。やっぱり「感謝」です。

最後まで読んで頂いた方に「感謝」の気持ちを表せたか心配です。ありがとさんです。それは「コメディナンバーワンの坂田師匠」でした。坂田つながりでした。(チャンチャン!!)