''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

熱燗に、ぬか漬けを肴に家呑みです より。

先日の話です。
これだけ寒波が居座れば、何かで温めたいものです。
昨日も、昼間から雪がチラホラしていました。

今日は、大寒です。
寒いはずです。

大阪で、この時期雪が降るとは思わなかったです。
京都に雪は似あいます。
でも、大阪なら雪の降った大阪城の姿も素敵かもしれません。
お城の堀に、雪が降るのは、情緒があります。

新居から見えるのは、ビルばかりです。
遠くに生駒山が見えます。
川は見えません。

小学生1年生の国語の教科書の一番最初にあった一文を思い出します。

やまがみえます。
かわがみえます。

やはりも風景が見えるのは、いいです。
貧家の近くにも、高層のマンションが見えます。
10階を超えると、窓も開けてベランダに立つことも出来ない事も多いと思います。

ベランダも広い住まいも魅力です。
貧家もテラスがあります。
50畳ほとどの広さです。
凄いと言う事なかれです。

契約の内容に入っていません。
と言う事は、テラスとしてベンチやイスを置く事が出来ません。
窓から見えるだけです。(見てるだけ!!)
でも、その空間は、私だけの空間ですから、少し優雅に思えます。
プライベートテラスです。

今の転居して来た住まいの一番お気に入りの所です。
出窓から、テラスには出られます。
でも、契約にありませんから、テラスとしては使えません。

ほとんど借景です。
詰まらん事を言うなと、お叱りを受けそうです。(失敬しました)

和室にコタツを据えて、ここで熱燗を呑むのがいいですね。
毎日、夕刻には仕事に出来ますから、日本酒は呑めません。
ただ、早い昼餉に口を避ける事があります。
イメージ 1

そんな時、冷蔵庫を物色します。
先日買ったぬか漬けがありました。
白い小鉢に盛って、肴として出します。
内容は、大根、きゅうり、人参の三種盛りです。

いいですね。
日本人に生まれて良かったと言う所です。
子供の頃から、家ではぬか漬けは出た事がありません。
浅漬けばかりです。

子供の頃なら食べなかったと思われます。
今、中年の年になって、ぬか漬けの美味さに、ほっこりします。
日本酒に合いますね。
冷酒(ひやさけ)にも合いますが、この時期には、熱燗にも合います。

熱燗の温度が、ぬか漬けのぬかの風味が強く感じます。
ごはんが欲しくなります。
ごはんもおにぎりなら、日本酒に合います。
特に、冷酒(ひやさけ)と、おにぎりこと、握り飯はよく合うと思います。

ぬか漬け、握り飯、冷酒と来れば、この辺が、日本人のアイデンティティー(identity)が、ここにあるように思えます。
日本は、世界でも珍しいお米の出来高、つまり石高で、富や権力を表す歴史があります。
日本の歴史は、ある意味、米の歴史でもあると言えます。

それだけ、米に対する思いは特別ですね。
それに合うのは、漬け物です。
香の物という優雅ないい方が、情緒があります。

米の副産物の糠を、漬け物に利用しています。
モノを捨てないと言う和の心が、見られます。
廃物利用でなく、美味しく出来るアイテムとしての利用です。

凄い文化です。
糠と言うと、現代のバイオテクノロジーですからね。
発酵の中で、体に有毒な菌も混じります。
これら培養細菌を、上手に手なずけるます。

室町時代には、すでに麹などを専門に取り扱う商いがあったくらいです。
酒も、こうした麹のバイオテクノロジーの産物です。
ぬか漬けも、酒も、最新の技術が、日本の歴史は支えてきたものです。

そんな難しい事を考えずに、熱燗でぬか漬けを肴に頂きます。
やはり、至福です。
幸せを感じます。

日々の暮らしの中に、ささやかな幸せがあります。
ありがたい仏縁に感謝して暮させて貰っています。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮したいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、自我の香り強い話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。