''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

清酒・越乃松露より。

雨降る梅雨の朝です。
降っては止み、止んでは降りつづく、長雨に心も少し下降気味ですね。
朝から激しく雨降る京都伏見です。

雨の音も激しくなって来ています。
乙な言葉でいうなら、驟雨(しゅうう)ですね。
平たくいうなら、俄か雨です。

俄か雨と言えば、池波正太郎鬼平犯科帳に出てくる一節です。
同心・細川峯太郎(25歳)が、目黒不動の廃屋で、お長と不埒な行為に及ぼうとして、難儀が降りかかります。
それをお頭の長谷川平蔵に助けられる。

本人は、そのことに気づいていない。
後日、おのが下帯(ふんどし)を、平藏より渡されるも、何が何だか分からない有様です。
その上、何も知らずに、目黒の飴は美味かったかと平蔵に尋ねられます。

独身男と、お長(権之助坂の茶店女)とのアバンチュールですね。
独り身から出た錆と、火付盗賊の同心として、おのが失態として切腹か、同じ同心伊藤清兵衛の娘・お幸と結婚するかの選択を問われて、即に身を固めることなります。

しかし、少しすると、浮気の虫がどこからともなく、沸いてきます。
その為に、事件を解決することになりますが、そこは長谷川平蔵には判明してしまいます。

鬼平犯科帳では、後半に木村忠吾と立ち代り登場する中心的な人物になります。

男の浅はかなですね。
人間の浅はかさでもあります。

目黒も桐飴と、雨に絡んだ話ですね。
かけてあると思って読んでいました。
鬼平には、「雨」に関わる言葉が多く出てきます。

そこには、いろいろな思いがありますね。
時に、冷たい悲しい雨もあれば、色っぽい雨もあります。
今日の雨はどんなテーストの雨になるのでしょうね。

こんな日、休日なら、気分も下降気味ですよね。
幸い今日もお仕事です。
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少し前に、呑んだ日本酒を思い出しました。

越乃松露です。
大洋酒造株式会社のお酒です。
何ともいいですね。
新潟のお酒です。

辛口の端麗な飲み口のいい感じでしたね。
新潟や福井などの日本海のお酒は美味いですね。

京都伏見も酒どころです。
しかし、日本海側のお酒は、腰があるというか、どっしりとしています。
水の性格がそのまま現れています。

肴に合います。
日本海の魚が、もっとも合うと思います。
刺身もいいですし、焼き魚も美味い。
一夜干も、炙っても美味いですよね。

名前の松露とは、きのこの1種ですよね。
西洋松露というと、世界三大珍味の「トリュフ」ですね。
丸い形のきのこです。

露という言葉が、日本酒と合いますね。
露という言葉、凝縮した「うまさ」をイメージします。
甘露の露ですね。
甘さ美味さがそこにはあります。

仏法の経典、妙法華経の一節に、「甘露の浄法」というのがあります。
「大衆の為に 甘露の浄法を説く その法一味にして 解脱涅槃なり」(妙法華経薬艸諭品第五)

同じく「甘露の法雨」と言う言葉も経典にもありますね。
そう聞くと、雨も何だかありがたいです。
ありがたいことです。

仏縁を頂いていることがありがたいです。
そうそう、露は梅雨にも通じますからね。
今日一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、手を合わせるだけです。

最後まで、梅雨の言葉遊びに、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。