''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

ねぎま鍋にて、燗酒食らうより。

今日は、朝から暑くなる一日の予感です。
先日来、朝晩の秋の装いに、遅く帰宅の晩酌に変化です。
この夏、家での最初の燗酒です。

家でというのは、この夏、安立の名店「きらく」で、燗酒を頂きました。
雨降りの日でしたので、何となく冷房が強く感じていたからでした。
夏の燗酒は、珍しいでしょうね。

落語に「夏の医者」というのがあります。
急病人のために、その息子が、隣の村の医者玄伯先生を迎え行き、その帰り息子とそのお医者さまと一緒に、大きなうわばみ(大蛇)に飲み込まれます。
飲み込まれたお医者さまは、かばんの中にあった下剤を、大蛇の腹の中に散布します。

後は、お分かりですね。
「うん」が良かったという話です。
「ふーん」と軽く流して下さいね。(今日は、ここしか笑うとこないですよ。ねぇー、とおるちゃん!!)

落語の方のサゲは、大蛇の腹の中に、忘れ物したので、もう一度飲み込んで欲しいと頼むお医者さまです。
しかし、大蛇は首を横に振っていやいやとごねます。

挙句に言った言葉が、サゲになります。
「もういやだ。夏の医者は腹へ障る」
♪チャンリン チャンリン デンデン~

話の中で、「夏のチシャは腹へ障(さわ)る」という台詞があります。
この言葉を踏まえて、夏の医者と言う下りです。

チシャは、チシャ菜ですね。
生の物を食べることの戒めです。
夏場は、食べ物が傷みやすいですからね。
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と言うことで、私も涼しくなったので、燗酒が呑みたくなりました。
その肴と言うと、手頃なマグロを見っけました。
豆腐とネギと言えば、ご存知「ねぎま鍋」です。
「ねぎ」と「まぐろ」で「ねぎま」です。

串にして串カツにしても、なかなか美味いです。
しかし、日本酒と来れば、やはり鍋です。
味付けは、少し砂糖を入れて、甘い目の味付けにしました。

味も濃い目も関東風にしても合いますが、あっさりとマグロの出汁を効かせたいです。
それに、豆腐ともやしも入れました。
醤油ベースの味わいです。

なかなか、どうして美味いです。(自我自賛です)
マグロの匂い消しに、すりおろしたショウガ汁を少し効かせました。
もちろん、イチラーですから、一味唐辛子をフリフリします。

色合いも悪くないです。
日本酒にも合います。
燗酒のすすめと言えますね。
過去の記事にも、燗酒の由来や歴史を書き記しています。

夏場疲れが出るのが、今からです。
臓腑の疲れもあります。
胃に優しい温かいものを、食することはいいですね。
体に優しいです。

燗酒は、なんとも情緒があります。
指しつ、指さされつ。
それなら、艶っぽいです。
当方、指しつ、指しつの独り酒、慰労酒です。

それでも、ありがたいです。
心も体も、元気に過ごさせて頂いています。
これもありがたい仏縁のお蔭です。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らしたいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。


最後まで、夏の腹に障らぬ話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。