''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

地蔵盆と化粧

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土曜日と日曜日の朝から、鉦(かね)の音がしてました。それと同時に子供の騒ぎ声が聞こえていました。地蔵盆の知らせる鉦(かね)の音です。

町のお地蔵様が立派な祭壇にお祭りされて、その前で子供が遊んでいます。京都では町々で見かけます。なかには5分も歩かない内にあちらこちらでお祭りをされています。中にはバーベーキューもしているような風景もあります。

庶民の楽しみです。いつもお地蔵様を祭りしてお世話して下さる方が居てのお祭りです。感謝したいです。

京都は少し変わっています。地蔵盆の時、お地蔵様に化粧をするんですね。私の郷里では兵庫の播州では地蔵盆もありませんし、お地蔵様に化粧するなんてことはありません。帽子や前掛けが精一杯です。この京都では化粧をされます。ちっょとコミカルな風景にも見えます。

子供の成長と家内安全を見守って下さっています。
ありがたいです。

すこし、お地蔵様について書かせて頂きます。この機会を得て少し簡単に紹介します。

地蔵大菩薩 (じぞうだいぼさつ)、梵名クシティ・ガルブハは、クシティは「大地」、ガルバは「胎内」「子宮」の意味で、意訳して「地蔵」と言うことが多いです。親しみを込めて「お地蔵さん」と呼ばれます。菩薩と表記されていることもあります。

如来や菩薩と似た様な言葉がありますが、少し違います。如来は仏と同じ意味です。でも、仏教学には、菩薩は仏になる修業している仏に準ずる地位と位置付けられています。修業を終えられて仏になられる尊い存在です。菩薩と言う字も正しく表記されていないものも見受けられます。

種子(種字)はカ (ha)。種子と言うのは平たく言うと梵字です。
最近、梵字をイメージしたアクセサリーやTシャツ見かけます。
多くは形のかっこよさから、不動明王さまがおおいですがね。
ときどき地蔵大菩薩さまの梵字も見受けられます。

梵字は日本語と大変近い物があります。あいうえお表記が出来ます。
発音となるとこれは大変難しいものです。参考程度までの紹介とさせてもらいます。

真言は「オン カカカ ビサンマエイ ソワカ
(唵、ハハハ (笑い声)、 稀有なる徳を有する御身よ (吉祥)成就 )と言う意味です。意訳には諸説があります。(徳山暉純著「梵字手帖」木耳社出版 一部参照)

手を合わされてそう音を発してお参りされるのがよろしいでしょう。

でも、手を合わせる気持でおまいりすることが大切です。
道々に自分を守って頂いていると思うとありがたいですね。

お地蔵さまにお役目があります。

お地蔵さまは、お釈迦様が亡くなってから次の仏様である弥勒菩薩が登場するまでの仏の存在しない間に、この世にあって人々を救うのが主な役目です。
その期間は56億7千万年後です。遠い時間の流れです。まだ2千年ほどしか経ってしません。

悪行を犯し、六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)に輪廻転生して一切衆生を済度する大悲大慈の菩薩さまです。この六つの世界で活躍する六地蔵の名前が有名です。平安時代中期に盛んに信仰の対象なりました。京都の地にも六地蔵の地名があります。

また、深く帰依することにより、安産・健康・長寿 ・智恵・豊作・求財などにご利益があります。

お地蔵さまのイメージからすると賽の河原で石を積む子供を鬼がいじめ、それを助けるスパーマンのようなイメージでしょうかね。

子供は現在より昔は元気に育つことが難しかったです。
ですから今でも七五三には子供の成長を共に喜びます。

仏教的にも子供の死は罪が重いと言われます。

子供を亡くした親の気持からすれば、悲しみもより大きいからです。その罪を軽くするために石を積み、「一つ積んでは親のため・・・」と唱えるイメージに繋がっているのでしょう。法名・戒名から子供の死であることが分かるようになっています。

ですから、子供の成長を見守って下さるお地蔵さまはありがたいです。
それをお祭するときが地蔵盆です。関西周辺に多いです。

私の郷里は兵庫の播州ですが、このような習慣はありません。
関東では道々のお地蔵さまより、道祖神の方が多いように聞いています。
子孫繁栄・家内安全という意味では庶民の信仰の対象です。

夏の盛りもひとまず過ぎ、心穏やかに過ごせることに感謝して、今生きていること生かされていることの存在に今一度考えを馳せるのも必要です。

真摯に感謝の気持も必要です。

残り少ない夏の日を精一杯楽しみたいですね。
昼間の暑さまだまた厳しいです。夏の疲れが出てくる頃です。
体調に気づかれてお過し下さい。

最後まで読んで下さってありがとさんです。