''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

ヨーロッパのソースの香りがしますか?

昨日は敦賀に居りました。
何故に、ソースね。ソースカツ丼食べるためにです。
そのためだけにです。

前々から食べてみたかった、憧れのヨーロッパ軒のカツ丼です。
ソースカツ丼と呼ばれる種類ですね。

福井や敦賀にいくつも店舗があります。
本店に行こうと思っていましたが、市役所横の中央店に行きました。
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びっくりです。
一瞬結婚式場かよと、思える造りです。
京都にあっては、カツ丼屋や食べ物屋さんではない店の構えです。
昼一時過ぎです。

駐車場にいっぱいの車です。
何十台と停まっています。
一階は玄関と駐車場のみです。

二階に上がると、ひと、ヒト、人の賑わいです。
待っている方のようです。

早速、受付で名前を書いて順番待ちです。
どう見ても、前に15の名前が、それぞれに家族連れです。
家族4人として60人待ちです。

いえ、テーブルとイスがずらりと並んでいます。
座敷も用意してあるとのことです。
ざっと200~300人は座れそうです。
どれだけ? 言える数ですね。

座っていても、食事されていない人も半数ぐらいです。
今の私の位置から言うと、120人待ちという感じです。
大半がカツ丼らしきものをオーダーですね。
子供さんは、お子様ランチが目に付きます。

待つこと20分で席に案内です。
オーダーは、カツ丼セット(1050円)です。
カツ丼単品(840円)のオーダーが多いですね。
ミックスされたどんぶりも目に付きます。

運ばれているカツ丼は、蓋が閉まり切っていません。
どけだけというカツ丼が厨房から運ばれています。
オーダーが入ってからあげられているようですね。

時間はかかると最初に言われました。
お茶でも飲んで待っています。
さすが老舗です。
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湯飲みにヨーロッパ軒の屋号が入っています。

一グループに一個のやかんを運ばれます。
一昔前の、デパートの食堂のイメージです。
なかなか私的には落ち着きます。

これほど敦賀の人がカツ丼好きなのにはびっくりです。
期待が高鳴るばかりです。
オーダーから20待ちです。
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私にも運ばれて来ました。
「熱いので気をつけて下さい」との言葉を添えて下さいました。
蓋(ふた)を開けると、熱々の様子です。

まずはカツからです。
「うまい!!!」
うまいですね。

見た目の色合いは、肉屋さんのコロッケか、トンカツの揚げ物の色ですね。
キツネ色よりたぬき色です。

肉もロースより、モモ肉ぽいですね。
最初の一口は、ヒレかと思いましたが、脂身に歯が当たりました。
ヒレではこの値段では出せません。

ロースかと思いきや、繊維質から、モモ肉ではないかと思いましたね。
いろんな部位を使われているのかも分かりません。

しかし、関西人の思うジューシーなトンカツではありません。
あっさりしています。肉が脂っこくないですね。
それを、スパイシーソースがご飯とトンカツを見事に取り結んでいます。
ハンド・イン・ハンドです。

何ともいろんなものが含まれたソースです。
ウースターソースべースです。
それでいてサラサラだけではありません。

ほのかにワインか日本酒か、何かお酒の風味がします。
とりあえず、ペッパー、カエンが最初感じます。
ほんの少しピリッとした辛さを感じます。
オールスパイスの風味もあるような気もします。
香りはなかなかいいです。

そのスパイスの味と香りにトンカツが負けていません。
衣は細かいパン粉を使っていますね。

ここまで来ると、ヨーロッパ軒専用に作られたパン粉ですね。
普通のパン粉と水分と糖分が違っていますね。
さらさらのキメの細かい糖質の少ないタイプではないかと思います。

そのため衣サックリ、肉汁は程よく残っています。
それでいて脂分を感じません。
肉の味がしっかりされています。

筋切も専用のシャガール(道具名)でしっかりとされているように感じます。
肉たたきで、ほどよく伸ばされていますが、あまりきつくは叩かれていません。

厚みは厚くもなく薄くもなく、衣と口に当たったとき、サックリと噛み切ります。
後から、ソースが追いかけて来ます。
やはり、これなら名物になるはずです。

因みにサラダも付いたセットメニューにしましたが、サラダのレタスはナイフでカットでなく、手でちぎっておられます。
一見雑に感じる作業ですが、そうではありません。

庖丁やナイフ入れると切り口が変色します。
手でちぎられるのは、これだけの大きな店なら、日にレタスだけでも10ケースは用意されいるはずです。
手間をかけています。

それ以上に赤いサワー漬けのようなものがいっしょに添えられています。
これがどうしてうまいですね。
味わったことがない味わいです。

味の雰囲気は、漬物のさくら漬けです。
でも、食感はレースのごとくです。

添えつけられているポテトも手造りの味です。
これくらいのお店になると業者の特注品か、別個に特注して、専用のポテトサラダを作らせて、容器を切って、盛り付けるものです。

でも、さすがヨーロッパ軒、お店で手作りですね。
ジャガイモの食感が実際にボイルしたジャガイモのゴロッとした感覚と皮が付いています。

湯がくのでなく、蒸していると思われます。
湯がくと手間が少なくていいですが、味が抜けます。
水っぽくなります。

男爵いもでしょうかね。
肉屋のコロッケにも通じます。

そこにマヨネーズを和えていますが、あまり食べたことがない味です。
それはマヨネーズの味かほのかにあれだけで、ジャガイモの味かしっかりと残っています。
塩加減味も控えめです。

上にトッピングのプチトマトにも芸があります。
通常レストランでは、プチトマトへたをとっても水洗いしないことがあります。
傷みが早いからです。
朝に一日分仕込むと、レタスやトマトがくったりします。

ですから、水洗いしません。
ショートケーキのイチゴを洗わないのと同じです。
水に触れねと傷みが早いです。

ここのサラダのトマトもへたは取られていますが、直前に水洗いされていますね。
一個一個は無理でも何度かに量を加減して、何度か手間をかけているようで。
そう見受けられました。

サラダが、たまたまだったのか、いつもなのか分かりませんが、通常レストランでは、一日分若しくは半日分のサラダを、お皿に入れて作り置いています。
それをウェイターが、料理が出るときに、配膳に乗せるだけです。
ラップをはずして、出します。

ですから、カラカラに乾いたサラダも多いです。
実際作る方としては、そうしないと厨房の人数だけでは回らないです。

少し待ちましたが、期待に十分こたえるものです。
味噌汁についてもよく出来ていました。
インスタントではなかったですね。

味加減も少し辛くなるのが、普通です。
湯銭したままにしていることが多いですからね。
わかめも乾燥わかめではなかったです。

それに多くのレストランでは、味噌汁は赤だしです。
ここのは、本当の味噌汁です。
薬味も玉麩もしっかりとした大変美味しい味噌汁でしたね。
出汁のあたりも塩のあたりも程よい感じです。

これでインスタントなら、大したものです。
でもインスタントではないと思いますよ。

それでも騙されたいるなら、完敗です。
それなら、私の舌が悪いですね。

カツ丼もびっくりするうまさでした。
カツの味・食感・衣の加減・ソースの味と一体としたまとまりといい、申し分ありません。
ヨーロッパ軒のカツです。

それだけでなく、サラダ、味噌汁、手がかかっています。
しいて言えば、香の物が普通の市販の沢庵でしたね。
それが印象です。

もし、不満を言うとすれば、従業員さんですね。
無駄な動きが多すぎます。
店員さんが、お客を見ていないですね。

いいお店は、誰か司令塔がいますし、機能しています。
このお店は機能していません。
雑な感じですね。
しかし、オーダーはしっかり通っています。

順番に時間がかかるそれだけです。
あれだけ料理に手間をかけば、時間はかかります。
時間を省けば、味が落ちます。
この辺をクリアすれば、関東・関西進出しても十分、ヨーロッパ軒はチェーン展開できます。

福井だけでなく、京都にも開店してほしいと思います。
出来たら、月に数回は必ず食べると思います。

敦賀の名物、ヨーロッパ軒のカツ丼にやられました。
胸に矢がささっいます。
「衛生兵!!!」
名誉の負傷です。

長い間の念願が叶いましたね。
また、バイクを走らせ、敦賀まで走ります。
今度こそは、本城の本店に向かいます。

美味しいものに出会えました。
ありがとさんと感謝の気持ちでいっぱいです。

すこし、またがんばれそうです。

最後まで、マニアックな食べ物談義にお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。