''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

伏見稲荷へ散歩道 二つの別れの鳥居より

昼餉を頂いた後、少し散歩です。
運動不足を解消するのと、休日一日家でいると、気分がめいります。

やることはいっぱいあって、机の前やPCの前でやらないことも多く残っています。
しかし、それを一気にやると気持ちが深く沈みます。

作業を終えて、午後10時ともなれば、折角の休日がと・・・、大変凹みます。
ですから、少し体を動かすのと気分転換です。

遠くに行く必要はありません。
伏見と言えども、寺院仏閣に事欠きません。
一般に有名でなくとも由緒のあったり、学問上有意義な寺院も多くあります。
一般に開放されている寺院は少ないですね。

運動を目的にとなれば、ここは伏見稲荷さんに向かいます。
歩いて10分、ドライブスルーGOGOなら、5分ほどの道のりです。
ここは疎水端を歩みます。

本町街道を歩むのも、昔ながらの街道の面影をかすかに留めています。
疎水に水の流れを感じます。

ゆっくり歩んで、伏見稲荷の大鳥居です。
大きな鳥居です。
ここからが、伏見稲荷の神域です。
ゆっくり参道を歩みます。

伏見稲荷の山は霊山です。
東山36峰の最後のお山です。
不思議なことが多いですね。

江戸の名奉行、根岸鎮衛が記した不思議な話『耳袋』の中にも伏見稲荷さんは登場します。
うっすらとした記憶の紐をたどります。

昔、あるところの庄屋さんに出入りのじいさんが、伏見の稲荷の帰ることになったとご挨拶がありました。
何かにつけて家の用を手伝ってくれていたじいさんです。
皆さんが狐さんだと認識されていようです。

そこの庄屋さんの子供さんに慕われていました。
もし、大人になって伏見稲荷に来られたら、「じぃや、じぃや」と呼んで下されば出てまいりますと伝えます。

大人になって、この子供が伏見稲荷さんに参詣して、「じぃや、じぃや」と呼んでみれば、
このじいやが出迎えてくれたと言う不思議な話です。
同じように話が他にも記載されています。

とにかく不思議な場所です。
この伏見稲荷の回りには、幾つもの新興の宗教団体が道場を構えています。
お不動さんや鬼子母神さんをお祠りされていたり、かえるさんをお祠りされていたりと不思議な場所です。

私の亡くなった恩師の聞いた話では、この伏見稲荷さん大鳥居をくぐられている途中のことです。
天から弘法大師さんが降りて来られて、山のとある場所に滝がありそこに行くようにとお告げがあったと言うのです。

そのまま、滝近くにこもられて今も修行されているとのことです。
事実の程は定かではありませんが、そうしたことはあると思います。
いつも、この大鳥居に来ると天を見あげます。

本殿を越えて、大きい鳥居を幾つか越えて行きます。
すると奥の院、不思議な石「おもかる石」のある場所に向かいます。
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途中に有名な二つに分かれた鳥居があわられます。
どちらにも出口は一緒です。
でもどちら入られるかは、その人の運と同じです。

この二つの鳥居で、思い出す話があります。
お世話になった有名な料理人さんと仕事をさせてもらったことがあります。
茶道から、居合いの武道、和歌、古い料理の研究と探究心のある御仁でした。

その方が、この二つの鳥居について面白いことを言われました。
この二つの鳥居は、仏法の世界の「金剛界(こんごうかい)」と「胎蔵界(たいぞうかい)」をあらわしていると言われました。

真偽の程は分かりませんが、密教の世界では、この両界は両界曼荼羅(りょうかいまんだら)として絵画とかで見られます。
伏見稲荷密教とくに東寺の弘法さんとは関係が深いです。
これも前にお話いたしました。

東寺建設にこのお山の神木を切り倒して使って、神の怒りをかったと言うのです。
真偽の程は定かではありませんが、東寺近くの敷地を分け与えて、そこを稲荷さんのお旅所(身支度したり、休憩したする場所)として今も残っています。

とりあえず手打ちがあったようです。
そのご縁もあるのかもしれません。
鳥居の上から、弘法さんが降りておいでになったという話も一応辻褄(つじつま)があります。

金剛界(こんごうかい)」と「胎蔵界(たいぞうかい)」は大変難しい話です。
しかし、簡単にどんなものかというと、この今見えている世界と、見えない世界を意味していると自分なりに捉えています。
それぞれの仏の宇宙観です。

人も生きているこの現世と、あの世とやらの死後の世界というか、次の来世までの期間、つまり胎内に相当する期間と世界です。
ですから、胎の字が入っていると思います。

どちらにして、私は仏教徒ですから、み仏のご縁があります。
こんな世界の一辺にでも、ご縁があることはありがたいです。

まさか、伏見稲荷さんの二つの鳥居をめぐって、密教世界の仏法が繋がっているのかと不思議な気持ちで、この話を聞いていました。
聞いた場所は、料理屋の厨房です。

厨房で、仏法世界の話を熱くしていたのを懐かしく感じていましたね。
周りの冷たい視線を感じていました。
二人して変人扱いです。

少し難しい話になりましたので、奥の院で見かけた絵馬で笑ってください。
伏見稲荷さんの絵馬にもいろいろありますが、ここ奥の院の絵馬は、きつねの形です。
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これに銘々がお顔を書いて、絵馬の裏に、稲荷さんに願いをかけます。
これがユニークです。
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♪ ぼく、ぼく 笑っちゃいます
風見慎吾さんでしたね。
でも、あえてチャチャ入れます。

すこし運動にと、気分は観光客です。
北海道からお見えであったり、東京から、アメリカからとワールドワイドな観光スポットです。

「どこからお見えになられました?」
「ええ、その辺から歩いて」
遠く行かなくても、何十回、通勤や用事に通ったこと考えると、いや百単位かもしれません。

すこし、観光気分も味わえた散歩でしたね。
ありがたいことです。

神や仏はありがたいです。
こころ穏やかに過ごせます。

今日も穏やかに平穏に一日が過ごせますように、手を合わて祈ります。

最後まで、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。