''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

ミステリーツアー その3 龍の如し。

姫路の好古園を出で、ガイドさんに連れられて、駅に向かいます。
その道すがら、姫路城がよく見えます。
白鷺の如く、名城です。

白い鷺(さぎ)がそこに止まっているがの姿です。
別名、白鷺(しらさぎ)城とか、白鷺(はくろ)城とか呼ばれます。
江戸時代の象徴です。

戦国の秀吉の城は、黒い城です。
熊本城や松本城をイメージして下さい。
大坂城も、その巨大な城ではありましたが、天守閣を含めた主だった建物や壁は、黒を基調です。
どっしりとした安定感のあり、そこには威圧感すら感じます。

天下が秀吉から家康に移ります。
それも天下を取ると宣言せずに、天下を豊臣から徳川に移しました。
大変分かりにくい図式です。

主家の豊臣家は、大坂城にありながら、征夷大将軍の宣下を受け、臣下でありながら、臣下の礼を取らずに、これと言った大儀名分すらないままに、大坂城を攻めます。
家康は、主人、主家を滅ぼした下克上の大罪を冒します。

周りの大名家も、その辺を曖昧にしたままの、ご奉公ですね。
主家の豊臣に付くのか、このまま天下さんに納まった徳川に付くのか、そのはざ間に多くの家臣は悩んだはずです。

その大名家にも、家臣とその家族が居る以上、これ以上無益な戦国の世を治めたいと感じていたはずです。

家康の徳川の世になったと知らしめす必要があります。
戦国武者と言えば、髭(ひげ)です。
ひげを伸ばしています。

しかし、徳川の世にあっては、ひげを伸ばすのはご法度です。
ひげを伸ばしているのは、主家を持たない浪々の身、つまり浪人の証です。
見た目で、時代が変わったと世の中に示す必要があります。

その反動から明治時代は、偉い方と言えばひげを生やしています。
サリーちゃんのパパのような、ピカソのようなピンとしたひげです。
100円札の板垣退助しかり、1000円札の伊藤博文しかりです。
ひげには時代の変化を見ることが出来ます。

城も同じです。
秀吉の城は、黒を基調としています。
徳川の城は、白を基調としています。

江戸城は幾度と大火の為、その天守閣は朽ち果てています。
しかし、その江戸城は、白の天守閣の名城です。
天守閣からは、江戸湾も見渡せます。

もちろん、海からも確認できるほどの高い建物です。
当然、天気のいい日には富士の山も見ることが出来たと聞きます。
江戸に有って唯一の高層建築物です。

相次いで、大名家も白を基調とした白に変わります。
そう簡単には、城の修復の許可は降りません。
城を維持するには膨大な費用がかかります。
その上、白に保つには膨大な費用もかかります。

参勤交代に、徳川の行事、徳川の城の修復、政にかかる普請とその費用を大名家に負担させ続けます。
戦や謀反を起こさせないための、統治機構が働きます。

その中で、徳川の時代が終わり明治という時代の中、東京という中央集権の政治に移ります。
城としての役割がなくなった以上、その結末は哀れです。
財政難から、姫路城も一時売りに出されていたこともあると聞きます。

姫路市や市民の力に支えられ、昭和の大修復です。
時代を超えて、今度は平成の修復です。
よくぞ、生き残ったと言わざるを得ません。

そんな歴史を感じながら、姫路駅に向かいます。
その途中、メインストリートの御幸通り商店街も、二昔前とは大きく様変わりです。

マツモトキヨシやら、大手の飲食店からと、すっかり様子が変わっています。
市バスのバスターミナルもありません。
このまま、姫路南のミステリースポットの銭湯に行った下りは、昨日書きました。

遅い食事と言うことで、駅の一番東に、駅の構内を通らずに北と南に行き来できる通路があります。
その通路の中に、「飛龍」という中華屋さんを発見です。
何度も前を通ったことはありますが、入ったことがありません。

ガイドさんの了解を得て、銭湯の帰りにここに入ることにしました。
何となく引き寄せられました。
えー、一番安いラーメンが340円とか、チャーシュ麺が500円ほどと、激安です。
それ以上に、京都のラーメンは、私が子供の頃に食したラーメンとは全く別物です。

姫路にあっては、ラーメンは神戸風のあっさり鶏がらベースです。
豚や豚の背脂のラーメンは見かけません。
そのせいもあって、ラーメンが食べたくなったのですね。

店内に入れば、そこは昭和の雰囲気です。
赤を基調とした作りです。
白や黒ではありません。

手書きのメニューが、ペタペタ張ってあります。
私は、ベーシックにチャーシュラーメンとハンチャンのセット(690円)です。
イメージ 1

ガイドさんも揚げそばとハンチャンのセットを注文です。
もちろん、ここにあっても麺は硬めと注文です。

一口麺を食します。
うーん、なかなか硬い目になっています。
たっぷりのチャーシュです。
食べ応えもあります。

続いてスープです。
すこし、変わっています。
少し甘い鳥べースのスープです。
甘めの醤油タレを使っておられます。

京都左京の「らんたん」というお店を思い出しましたね。
味は全く別物です。
甘い醤油タレのラーメンはなかなか出会えません。
これはこれでうまいと思います。
イメージ 2

ハンチャンの方は、グリンピースと紅ショウガ、そして錦糸玉子がトッピン具―です。
姫路のチャーハンには、グリンピースがよく入っています。
なつかしいです。

あまりパラパラにはなっていませんが、ラーメンのスープには合いますね。
飛びぬけて美味いチャーハンではありませんが、この値段にしては、ラーメンといい、チャーハンとして美味しいと思います。
ガイドさんの揚げそばも、なかなか美味しそうです。

私の食べるのが早いので、そのまま店内を見渡します。
写真が貼ってあります。
だれ?、だれ?
見たことがあります。

大食らいタレントのギャル曾根ちゃんです。
一説によると、ギャル曾根ちゃんは姫路の出身とか、私と同じ播州のご出身ですね。
写真には、テーブルの上に、10杯のラーメンが置かれています。
次に、10杯のラーメンを食した後のギャル曾根ちゃんの写真です。

えー、こりラーメンを10杯も食したの?
すごいわ。
私も無理したら3杯なら食べられそうです。
すごいです。

いえいえ、結末があります。
30分以内に、ラーメン10杯食べたら、1万円のおこづかいが付きます。
1時間以内なら、5千円のおこづかいの様です。

かずかずの荒くれのチャレンジャーが有ったようですが、この古いお店でも成功者は、たったの4人と書いてあります。
なかなか難しいですね。

テーブルにラーメン10杯並べられてから、食べ始めます。
戦意喪失です。
伸びきった冷めたラーメンは、食べきれるものではありません。
スープまで飲みきるとなれば、ほとんど無理です。

さすが、ギャル曾根ちゃんです。
郷里の星いえ、スターですね。
これからも応援します。

私どもは普通の美味しいラーメンや食事で十分です。
大満足のミステリーツアーでしたね。
ガイドさん、ありがとさんです。

このまま、大阪まで新快速で向かいました。
その後も事件は続きます。(ミステリーツアーの話はこれで終わりです)

たった1日ながら、天候も穏やかで、すこしの間見れない姫路城の姿とお庭とラーメンを心に焼き付けました。
ありがたいと感謝の気持ちでいっぱいです。

今日も雨の一日ですが、平穏無事に終わりますように、祈るばかりです。

最後まで、龍の如く長い話にお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。