''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

ミステリーツアー その2 和の庭より。

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姫路城を借景にして、何とも優雅なお庭でしょうね。
姫路城西隣の好古園です。
名前の由来は、酒井家の藩校「好古堂」に因んだものです。
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御屋敷の庭と呼ばれる一番大きな池泉回遊式庭園を配しています。
錦鯉が優雅に泳いでいます。

建物の中には、生け花が幾つの生けられています。
それぞれに、流派の花が生けられて庭の雅を盛り上げてくれます。
未生流の桜の花で、花見です。
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座敷のしつらえやお軸や置物もなかなかです。
朱色の寿のお軸は、ちょっとびっくりです。
お決まりの金屏風が、そこには置いてありますね。
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桜の花をまだまだですが、咲いています。
暖かい春の庭には、何とも愛らしいです。
茶室・双樹庵のある「茶の庭」、「流れの平庭」、「夏木の庭」、「築山池泉の庭」、「花の庭」、「松の庭」、「竹の庭」と四季を通じて、その花の見所の庭があります。

「和の庭」のモデルルームみたいですね。
どの庭も、今の旬の花が咲いています。
多くに池があり、錦鯉や鯉が泳いでいます。
もちろん、どの庭からも、世界遺産「姫路城」の借景付です。

贅沢です。
優雅な時間です。
幸せですね。

姫路で屋敷と言えば、お菊の皿屋敷ですね。
子供のわらべ歌にもあります。

播州姫路の皿屋敷、お菊殺したその訳は、それ一枚、二枚・・・

人間国宝桂米朝さんは姫路の出身です。
その米朝さんの落語、「皿屋敷」がこの噺です。

皿屋敷とは、この土地でいう車屋敷のことになっています。
昔、青山鉄山(てっさん)という侍が、女中のお菊に恋をします。
お菊には三平という夫がいますので、どうにもなりません。

将軍家より拝領した家宝十枚一組、葵の皿を、このお菊に預けます。
お菊に分からないように一枚を隠します。
そして、急に預けた葵の皿を出せと言うとものですね。

そして、その責めを感じて井戸に身投げする。
その怨念は、幽霊となって「一枚、二枚」と皿を数え続けています。
本来は、少し怖いお話です。

そこは落語の噺です。
若い衆が、このお菊を見ようと肝試しします。
最後の「九枚」と最後の声を聞くと、死んでしまうと言い伝えです。
ですから、七枚当たりで逃げ出せば、問題ないと入れ知恵です。

それが、人気を呼んで観客でにぎわう皿屋敷です。
「よー、待ってました。お菊さん」
何て、茶番のお話になりますね。

その日も大勢観客です。
お菊さんもテレながら手を振ると言う始末です。
幽霊の人気者・アイドルです。

その日もいつものように、皿を数えます。
「それ逃げぞ」と若い衆です。

ところが、七枚、八枚、九枚、十枚と超えて、とうとう十八枚まで読んでしまいます。
観客の一人が「おいおい」と文句を言います。
お菊さんは、「今日二日分読んどいて、明日の晩は、お休みします」というのがオチです。

怖いのだか、滑稽だのか不思議な話です。

この話も真っ赤な嘘です。
どこからかというと、最初の皿屋敷からです。
皿屋敷車屋敷というもの自体もともとありません。
姫路城には、お菊の井戸というのがありますが、名前だけです。

城主、小寺家の時代に似たような話もありますが、事実ではないようです。
もともと播州皿屋敷でなく、お江戸の番町皿屋敷という話に、青山播磨守主膳という旗本の話や、彦根の井伊家の家臣に同じ様な、お菊に似た話があります。

多分、青山播磨の名前から、播州、皿、お菊、青山という連想の混合が根源ですね。
第一、直臣の旗本ならともかく、大名家の家臣(陪臣)に将軍家から拝領の皿などありません。
もともと、全くのでたらめな話です。史実ではありません。
落語ですから、どこかそのような芝居じみた要素があるところが面白いです。

ミステリーなツアーですから、このした話も織り交ぜながら、ごちゃごちゃ進めます。
そのまま、ごはん食べて、岐路に着くかと思いきや、意外なところに連れて行かれます。
その後ごはんと相成りました。

この地に詳しい私ですら、知らない場所に連れて行かれましたね。
どこだと思いますか?

駅裏南に、連れて行かれて、ミステリースポットは「ここ」と見上げると、そこはビルになっている銭湯です。
「えー、ここは?」

「いつもの道具は持っている?」
ガイドさんの問いかけです。
「えー」

私は外出時に、どこでもお風呂に行けるようにカバンに、液体石鹸とタオルを持ち歩いています。

ということで、昼の散策の最後は、銭湯にて汗を流しました。

不思議なツアーです。
ガイドさんにしてやられました。

一風呂浴びて、後は遅いごはんが待っています。
場所は、ここに来る途中で見つけました。

明日は、ごはんネタです。
すごいネタもそこで拾いましたね。
ありがたいと感謝です。

今日も雨降りですが、一日平穏無事に凄過ごせますように祈ります。

最後まで、借景いえ失敬な話にお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。