''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

田村正和さんの忠臣蔵を見てより。

昨日は、久しぶりの忠臣蔵のドラマに、遅い帰宅に録画の再生をすぐにして見ましたね。
ご覧になりましたでしょうかね。

いまいちでしたね。
個人的な感想です。
西田敏行さんに、吉良殿はあいませんね。
田村正和さんのための忠臣蔵でしたね。

時代考証はいい加減でしたね。
正室の阿久里こと、遥泉院(ようぜんいん)が赤穂に帰ることなどありえません。

延宝2年(1674年)の生まれにて、生まれてすぐに播磨国赤穂藩浅野長矩との縁組が進められ、延宝5年9月 (1677年10月) に婚約が成立、延宝6年4月9日 (1678年5月29日) には婚儀に備えて長矩の屋敷へ移っている。

天和3年正月 (1683年2月) に婚儀が執り行われて同年4月9日 (5月5日) に正式に長矩室となった。
討ち入り直前に赤穂藩家老の大石良雄が南部坂の瑤泉院のもとに赴くという「南部坂雪の別れ」は芝居や時代劇などでお馴染みの名シーンだが、事実ではない。

浅野家改易後に大石が彼女に拝謁したのは、討ち入りからだいぶ前の元禄14年11月14日 (1701年12月13日) の一度のみだった。(「ウィキペディア」参照・一部抜粋)

正室である以上、江戸生まれ、江戸育ちで、三次はおろか、赤穂に言ったことなどないはずです。
隠居しても、正室なら赤穂の地に迎えられるはずもありません。

大名の正室やその子供というのは、そうしてものです。
江戸での人質としての扱いであることを忘れてはいけません。
出女に注意が向けられるわけです。

吉良殿がかわいそうでしたね。
赤穂の城主に向かって、「田舎侍」「鮒侍」などと言うことはありえません。
喧嘩両成敗を存じています。
格下の相手から恨まれて、遺恨に通じることは身を持って存知おきのはずです。
金持ち喧嘩せずの例えと同じです。

万が一、そんなことを言ったら、浅野本家を侮辱したことになります。
祢々こと高台院の身内に対しての侮辱です。
天下泰平が覆ります。
幾ら、お上とは言え、武家の血筋の恥を言われれば、吉良とてお家断絶です。

浅野も列記として武士の家柄です。
浅野本家を始め、分家血筋を入れれば、その数は計り知れません。
木下の家柄も、同じように血筋です。

吉良の殿様は名君です。
そんなおろかなことを、殿中松の廊下で言うはずもありません。
言いがかりです。

仮に言ったら、それを聞いたという回りの人の口に戸は立ちません。
いくら、高家とは言え、城主格の大名の面体を潰すことを言うはずもありません。
考えにくいことです。

当時の賄賂は、敬意の表れです。
いくら何でも、ドラマのように、鰹節2房では、無礼です。
ここは、江戸家老の裁量が光ります。
殿様に何を言われようと、それなりのお品を届けるはずです。
それが大人の水心、魚心ですね。

大紋の装束も同じです。
典礼に詳しい家来も居ます。
勅使をお迎えする衣装ぐらい常識です。
もちろん、予備の衣装も用意しています。
大事に備え、着替えも用意するのが、家来の務めです。

仮に、吉良が間違った衣装を言おうと、間違えるはずもありません。
間違った衣装を指示することもありえません。
基本の基本ですからね。

言いがかりです。
遺恨などありえません。
まだ、10日前に逢ったばかりです。
多くても、3度も逢っていません。

どんな遺恨があるといえましょうや。
内匠頭の痞(つかえ)の発作です。
内匠頭は、季節の変わり目のひどい頭痛持ちです。
もしや、花粉症であったかもしれませんね。
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このドラマ、東映の「赤穂浪士」のリメイクでしたね。
小田原の旅籠での、九条家用人・立花左近の下りも一緒でしたね。
涙は注げませんでしたね。

やはり、片岡千恵蔵さんは、名優ですね。
周りの空気で演技しています。
はっきりしない言葉も、空気です。
今ではいない俳優ですね。
無舌という言葉があります。

仏の世界なら、雰囲気で伝える神通力みたいなものです。
東映赤穂浪士は、ぐっと凝縮した時間でしたね。
今回のドラマは、ダイジェスト版のような、内容に薄い作品に感じましたね。

赤穂事件の本質を見据えたドラマにして貰いたかったですね。
少し残念に思いです。

繰り返しの中で、いろんなことを学べます。
まさしく妙法華経の教えにさも似たりです。
言葉で伝わるものでなく、言われて分るものでなく、会得するところに悟り極意があるように感じましたね。
自分がぶれてはいけません。

ありがたいと感謝の気持ちに変わりはありませんね。
今あることに感謝です。
ありがとさんです。

今日も明日も、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、忍辱の偲ぶ話にお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。