''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

薄いピンクの彼岸花より。

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朝からどんよりした京都伏見の地です。
やはり台風の影響でしょうかね。

朝にした洗濯物の乾きもよくないようです。
時折、晴れ間も見えて太陽が出ています。
昨日よりは、幾分かいい感じですね。

先日、池田の逸翁美術館の帰り、薄いピンクの彼岸花を見つけました。
それとも、違う花でしょうかね。
今日はこれを前提に話を進めます。

白でも赤でもない彼岸花は、あまり見た事がないです。
ご自宅の横のプランターに植えられています。

彼岸花は、葬式花とも呼ばれ、少し敬遠される花でもありますが、綺麗です。
播州の郷里の墓地に群生しています。
過去にも、彼岸花の記事は書いています。
そこでも書き記しましたが、毒があります。
しかし、それ以上に最後の食料でもあります。

彼岸花は、自生していません。
誰かが植えたものです。
何のために、飢饉ためです。
災害のためです。

最後の食料にするのが、目的です。
大変手間のかかるものだと聞きます。
毒抜き灰汁抜きに手間がかかるということでしょうね。

ですから、誰も触らない様に、墓地の近くに植えたのです。
郷里に、この彼岸花があると言うことは、飢饉の危険性が過去にあったことを物語っています。
播州の地は、温暖で豊かな土地です。

大きな飢饉があった記録は、あまり聞きません。
しかし、日本中で飢饉があったことは事実です。
その備えのために植えられていたのだと思います。

東北の地では、冷害のため、度々飢饉が発生していましたね。
今回の東日本大震災の被害も、過去の災害も、こうした危機が日常にあったことを思うと、先人の知恵には、頭が下がる思いです。
津波の危険が、私どものところと違いに、身近にあった聞きますね。

警報がなれば、高台に非難するという訓練を、日常の生活の中で身に付けられたいたようです。
それでも、この大惨事を防ぐことが出来なかったということは、やはり自然の脅威の前に、人の力は非力です。
つくづく思い知らされます。

人は、食わずに生きていくことは出来ません。
食は、人の子孫に関わります。
食わずして、空腹の中、死する人も大勢発生するのは、飢饉です。

過去の話でなく、現代も人口の増加で、世界では食料不足です。
そのために、戦争や紛争も耐えません。

それに比べ、日本は飽食の生活です。
日本人の持つ独特の「もったいない」という感覚が、どこかに失せています。
食べきれないほどの食材を買い、それらを無駄にして捨てる。

いずれ罰が当ります。
先人の知恵を、知ることが必要です。

知恵と言えば、文殊菩薩さまですよね。
三人集まれば、文殊の知恵の、文殊菩薩さまです。
梵名は、マンジュシリです。

彼岸花も、曼珠沙華マンジュシャゲ・マンジュシャカ・manjusaka)と呼ばれますね。
その名は、法華経の経典に由来するとも聞きます。
サンスクリット語で「天上に咲く花」という意味だという調べて分かりました。

法華経の譬喩品第三の一節に、「衆の天華を雨(ふら)して」と言うのは、この曼珠沙華等のなんでしょうね。
そう思えば、ありがたい花です。
経典の中の花は、架空の花であり、日本では、この曼珠沙華を当てているようですね。

お釈迦さまのありがたい話に、耳を貸そうではありませんかね。
静かに聴かないといけません。
そうしないと「お黙り!!」(ビ・サイレント)と山口百恵さんのお叱りがあるやも知れませんね。
「B面と思って、バカにしないでよ!!」

表の裏、どちらが表か裏かは、人が決めることです。
歌にAもBもありません。
Aが見えている時は、見えないBが裏です。
逆にBが見えている時は、見えていないAが裏です。

物事には、見えない世界「妙」と見える世界「法」とで構成されています。
陰と陽の関係と同じですね。

仏の知恵は、甚大です。
計り知れないほど、深いものです。
不思議なことも多いです。
それも、妙と法の二つを知りうるべき、仏さまでないと理解出来ないことです。

仏の悟りの彼岸に達しないと、見えない世界もあります。
仏教の経典は、知恵の塊でもあります。
お釈迦様におすがりして、文殊菩薩様におすがりして、観音さまにおすがりしています。

特別な修行でなくても、彼岸の地に到達できるはずです。
道は近きにありです。
日常の生活の中にこそ、幸せは落ちています。
拾うか、拾わないかだけですね。

私は、ありがたい仏縁を頂けています。
日々の暮らしの中で、花を見て、月を見て、旬の食材を食らい、酒を呑む。
至福の日常ではありませんかね。
かけがえのない日常こそ、極楽かもしれません。

上を見ても下を見てもキリがないです。
自分の分に応じた幸せを見つけられることが、一番の幸せです。
仏さまのお蔭です。
ありがたいと感謝しています。

東日本大震災で、被災された方には、かけがえのない日常がなかなか手に戻りません。
多くの方が、一日も早く復興して、日常が戻りますように、祈ります。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らしたいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、凡夫のひがんだ話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。