''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

鮪とイカの紅白の二種盛向附 より。

今日も朝早くからの出勤となりました。
先ほど帰宅したところです。
くたくたですね。
もちろん、帰りにはクリニックに寄って、膝のリハビリを受けて来ました。
気持ち楽になると言うのが、毎日通っている理由です。

少しゆっくりしたいですね。
そんな気持ちにさせます。
まだ、オフィスの確定申告の計算が終わっていません。
これも早急な対策が必要です。

とりあえず、忙しいのと体調がよくないので、本調子は出ません。
気分を変えて、軽くこんなことして見たくなりました。
心の憂いを取ってくれる玉箒です。
やはり、私には必要不可欠です。

体調を考えて、本に軽くの楽しみです。
昔から、酒は燗、肴は刺身、酌はタボと言います。
寒い時期には、日本酒の燗酒が美味いです。
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肴は、鮪と烏賊の二種盛造りです。
紅白で何やら縁起が、いいかもです。
マグロは、漢字で書くと魚編に「有」ですね。
意味からすると、有無の有ではありません。

何やら、音から来ているとも聞きます。
漢字の本場、中国では、チョウザメを意味するとも聞きます。
意味からなら、魚編に無もあってもいいですが、探す限り見当たりません。
詳しい方なら、そんな字があることを、ご存じかも知れませんね。

造語の世界なら、魚編に無で、「魚肉ソーセージ」って読むのは、どうでしょう。
今でも、懐かしい味わいです。
いつも仏法の「空」を論じる時、空は無とするのでなく、空の中に、「有」「無」の存在を含んだものとして論じています。

「空」は、大変難しい概念ですから、私のような凡夫が論じることすら、憚られます。
それでも、どんな概念か、少しずつ会得する紐解きにしたいです。
果てしない遠い道のりに感じます。

二種盛のもう一方の烏賊は、魚編にはありませんね。
一応、「魚へんに尤」は一文字で「イカ」とも、他にも漢字1文字で「魚へんに柔」でも読むようですが、世の中に浸透されていません。
意味ありきの、一文字当ての烏賊です。

江戸時代、イカという言葉は、一種の侮蔑の意味がありました。
武士の世界で、イカは、お目見え以下を差します。
同じ主人に仕えても、以下と以上では、全く別物です。
直接、主人と面接できる資格が、お目見え以上です。

徳川家にあっては、臣下にあるのは、大きく分けて、大名と旗本ですね。
旗本の中でも、二つに分かれます。

旗本と御家人ですね。
例外の関係は、いろいろとありますが、大体200石以上が旗本で、お目見え出来ます。
俗に、殿様と呼ばれます。

無役であって、公議の儀式や家の代替えにかかる挨拶には、お目通りが適うわけです。
「上様に於かれましては、ご機嫌麗しゅう恭悦至極に御座います」やら「ご尊顔を拝し奉り、恭悦至極に存じます」など、平伏したままで、遠くに将軍様が鎮座されています。

「苦しゅうない」やら、「大儀であった」などの言葉がかけられます。
嫡男が跡目相続を受ける資格を得た場合には、嫡子も一緒に、お目見え出来るわけです。
武士としては、この上もない名誉です。

ただ、200石未満、ずっと下がって、30表2人扶持なら、お目見えではありません。
俗に「以下」です。
ですから、同じ主人に仕える武士であっても、以下か以上かでは、格式が違います。
格式の違いは、子供の世界でも、そのままです。

お目見え以上の格式の子供は、何かにつけて、お目見え以下の格式の子供を侮蔑します。
「この以下」とね。
身分のある時代ですから、仕方ありません。個人の能力でなく、家柄門閥血縁が重要な世界ですからね。

ですが、子供の世界ですから、勝気な子供は、知恵を使います。
「このタコ」と言い返すのです。
イカの反対の意味になるタコですね。
東京の下町の方は、叱るとき、すぐに「このタコ!!」と言うのは、この流れです。
この下りは、何度も過去の記事にもしています。

当時のイカの反対語的なモノが、エビなら、「このエビ」って言ったのかもしれませんね。
関西にも不思議な言葉があります。
「あほ」ですね。

私の中では、カタカナのアホは、強調されたアホです。
でも、平仮名の「あほ」は、愛情のある「あほ」です。
「あほやなぁ。怪我せんかったか?」
何かにつけて、あほを付けるのが関西人です。

東京の「バカ」とは違います。
1991年(平成3年)に朝日放送ABCテレビ)『探偵!ナイトスクープ』の企画の一つとして放送された「アホとバカの境界線」を探る企画から出来あがった「アホ・バカ分布図」は、意味のある結晶です。
民俗学的にも、大きい功績だと思います。

それに、最近では『探偵!ナイトスクープ』のチーフ構成作家の百田 尚樹氏は、いろいろと巷の話題になっていますね。

そんな話題も、いろいろとありますね。
有か無か、以上か以下か、アホかバカか、対極のある関係ではないように思えます。
実は別のものでなく、表裏一体した関係かもしれません。
ある意味、相対的な中にあります。

仏の世界の「色即是空・空即是色」も、ここにあるように、思えます。
色か空か、空か色か、表裏一体なのかもしれませんね。
つまり、言いかえれば、諸法実相ですよ。
もっと言えば、この世も、仮のモノ、すべて空ですね。

つまらない事に捉われないことが、大事かもしれません。
膝の痛みも、これまた空の世界です。
それにしては、ちょっと痛いです。

それじゃ、今夜も軽く有か無か、以上か以下かで、空(食う)して見たなくなります。
少し空腹です。
それも、気のせいでってかね。(佐賀のがばいばあちゃんの話でないです)
めちゃめちゃ陰気ですよ。

日々の暮らしに、ささやかな幸せがあります。
ありがたいと感謝して暮させてもらっています。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮したいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、紅白ならぬ黒白の付かない話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。