''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

抹茶あんなる三笠かな

㈱両口屋是清の千なり(せんなり)です。
出入りの業者A商事さんからの差し入れです。
たんなる三笠饅頭かと思えば「抹茶あん」です。

なんですか?

抹茶あんとは、抹茶の味がすることは想像が付きます。
関西では三笠饅頭、関東ではドラ焼きでしょうかね。
たぶん同じものの呼び名と思います。

京都には全く違う形のどら焼きがあります。
東寺さんの弘法さんの前後3日しか売らないどら焼きです。羊羹やロールのように切って食べるどら焼きです。
お寺とかにあるドラですね。
これもいつか取り上げましょうね。

今日は普通の三笠饅頭です。
和歌からの銘々だと思います。

「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも」

阿倍仲麻呂の歌(古今集)です。百人一首にも出てますね。
安部仲麿とかかれる事も多いです。正しくは阿倍仲麻呂と書かれるようです。

三笠山は現在「若草山」と呼ばれ、奈良市奈良公園の東端に位置する標高342mの山。山が3つ折り重なって見えるため三笠山と呼ばれています。
 三笠宮が創設される際(1935年)には、同じ名ではおそれ多いとして、山焼に因んで「若草山」に改名されました経緯があるようです。
 阿倍仲麻呂の歌にある「三笠山」は、南隣の春日山のことをさすようで、春日山は、別名「御蓋山」(みかさやま)であるとも言われています。
福岡の山を読んだものとも諸説があります。

このとき、中国の唐にて故郷を読んだ歌です。
異国の唐の天の川も日本の天の川も見える空は一緒です。
それなら故郷奈良の月に思いを果てたのでしょう。

阿倍仲麻呂(698~770年)は、奈良時代遣唐使の留学生として唐に渡ります。唐で難関の科挙に合格し、唐朝高官を歴任して出世します。鑑真の渡来にも尽力を尽くしますが、自分自身の日本への帰国はとうとう果たせなかった。杜甫李白とも親交があったと聞きます。

何か物悲しい気分がしますよね。

それに茶室に最初に掲げられた和歌もこの和歌であったとも聞き及びます。
茶室には難しい禅語の軸が多いですが、和歌の軸も小堀遠州はよく使いました。
日本の情緒に会うのかも知れません。かなの優美の雰囲気がお茶の味を格調高いものにするの屋も知れません。

凝縮した抹茶あんの三笠饅頭です。
千なりは、太閤秀吉の馬印、「千なりひょうたん」をモチーフにしたものです。
名古屋の会社ですからね。
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頂くました。手で二つに割って見ました。
茶色の地に緑色のあんです。抹茶あんです。かすかに抹茶の香りがします。
しっとりとしています。

口中に投げ込みます。
ご存知の三笠饅頭のお味です。
抹茶あんの香りもしますが、それといってインパクトはありません。
抹茶が前に前に出ていません。

味は美味しいですが、普通の三笠饅頭の粒あんの方がインパクトありますね。
ちょっと上品過ぎますね。少し個性がすくないですね。
上品なお味も好きですが、もうすこし前に出てもいいように思えます。

バラエティー番組の芸人さんなら、もっと会話にかぶらないといけません。
次回からは呼ばれず、インされることなく、フェィドアウトです。
そんな感じです。

饅頭からも学べますね。
ありがたいことです。辛口に書きましたが、味は美味しかったです。
A商事さんご馳走様でした。感謝です。

どこにでも楽しいネタは落ちています。
やっと紹介できた和のスィーツです。
少し渋めの緑茶がほしいです。
落語、『まんじゅう怖い』では、これがサゲとなります。
(♪チャンリン チャンリン デンデン!!!)

世間様は休日です。
楽しい休日を楽しんで下さい。

最後までお付き合い下さいましてありがとさんです。