''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

夏の空より

今日は朝から雨の京都です。
しとしと降った雨ですね。
日差しの厳しかったここ数日、たまに雨降って涼を感じます。
作物が雨を恵みと感じることでしょう。

昨日の夕日は夏の空でしたね。
昨日は、星に願いをかけたので、事件が進展しました。
とりあえず最悪のシナリオだけはなかったことで安心しました。
それでもマンモスかなピーですね。
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そんな昨日の夕日です。
夏の夕日が綺麗です。
色合いもはっきりしています。
仕事場から、しばし夕刻の空を眺めていました。

季節と言えば、暦の上では秋です。
今年は夏のイメージが薄かったです。
長雨で夏物の消費がもう一つです。

夏は夏らしく、秋は秋らしい、それが季節と言うものです。
暑いときは涼しいように、寒いときは暖かいようにと、茶聖利休居士の教えを思い出します。

人は季節と逆行します。
暑いという夏にエアコンの効き過ぎた部屋で寒いと感じ、それでも冷たい飲み物をガブガフ飲みます。

落語に「青菜」という噺があります。
いつもこの時期思い出すフレーズがあります。

出入りのお屋敷の主人と植木屋さんの会話です。
仕事終わりにお酒の相手をお願いされます。
植木屋もいける口です。

柳陰(やなぎかげ)というお酒が井戸水で冷やされたものを出されます。
植木屋がよく冷えていると言いながらぐっと呑みます。
肴は鯉の洗いです。

その時、主人が「日向で仕事をしているから冷たいと感じるのだ」というフレーズがあります。
このフレーズが好きです。
夏らしいと感じます。

井戸水で冷やした自然の涼です。
心地よいお酒の温度であるように思います。

冷酒も頂きますが、ちょっと冷え過ぎています。
すこし冷えた、まさしく井戸水の冷えた酒が美味いと感じます。

エアコンでなく、窓から入る自然の風で涼を感じれば、これほど贅沢はありません。
それが夏しか感じられない良さであり、贅沢な時間です。

それを大切にしたいです。
夏よ。ありがとさんです。

そうそう落語の噺も続けましょう。
この「青菜」と言う噺は、肴に鯉の洗い、続いて「青菜」を主人が薦めます。

「時に植木屋さん、菜をおあがりかい?」
「へい、大好物で」

奥さんに、青菜を持って来るように言いつけます。
しかし、次の間から、奥さんは難解なことを言います。
「だんなさま、鞍馬山から牛若丸が出まして、名を九郎判官(くろうほうがん)」
と妙な返事です。

これに主人も
義経にしておきな」

植木屋は誰かお客が来たと勘違いします。
これが、実は隠語で、青菜は食べてしまってもうない。
つまり「菜は食らう=九郎(くろう)」、
「それならよしとけ=義経(よしつね)」というわけです。

ちょっと苦しいと思いますね。
無理やりの感もあります。

これは面白いと家に帰って、早速家でもやってみたくなった植木屋です。
長屋住まいに、同じようなものはあるわけでなく、たまたま寄った友達の大工のタケを無理やり客に仕立てます。

「時に植木屋さん?」って
「植木屋は、おまえだろう。俺は大工(でぇく)。」

柳陰は、燗酒で代用です。
鯉の洗いは、イワシの塩焼きで通します。

「時に植木屋さん、菜をおあがりかい?」
「菜は嫌い!!」
と大工のタケです。

長屋なので、次の間はないので、押入れから「かかあのお咲」が出て来ます。
びっくりする客です。

そんなの無視して、例の隠語です。
そして、植木屋の返事が
弁慶にしておきな」
というのがさげです。
♪ チャンリン チャンリン デン デン

義経と弁慶似ているようで、別々ですからね。
「そこが泣き所です」

これが私のさげです。
♪チャンリン チャンリン デン デン
なかなか上手く落ちました。(自画自賛。いえいえ蛇足です)

夏は夏しか楽しめないことがあり、秋には秋にしてか楽しめないことがあります。
不自由も楽しむことも必要です。

なかなか面白いと思えれば、そこに「よかった」を探せます。
小さい小さい幸せです。
こんな幸せにありがたいと感じます。

今日一日が穏やかに過ごせますことに感謝致します。

最後までお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。