''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

賄いごはん、中華風の筍と豚肉の炒め。

先日、仕事場で頂き物をしました。
訳は聞かないのがルールの、曰くの品です。
おすそ分けの一部です。
ありがたいです。

何やら袋の中に、黒い物体です。
袋を開けて、土の付いている筍です。
もちろん、生の筍です。

深夜の帰宅してから、糠と一緒に煮て灰汁抜きです。
1時間ほど煮て、そのまま冷やします。
もちろん、この日のご賞味はありません。
後日のお楽しみです。

後日になって、水にさらしていた筍を取り出します。
一本まるまるのお裾分けでしたので、いろんな部位が楽しめます。

柔らかい姫皮は、ワカメと一緒に甘酢の酢の物にして頂きました。
なかなかよく出来ています。
穂先の姫皮なら、吸い物にしてもいいですね。
何とも愛らしいですよね。
イメージ 1

次に、筍の上の所は、柔らかいので、やはり定番若竹煮にして見ます。
今年二度目の若竹煮です。
ワカメもたっぷりと添えました。

色も飛ばないように、最後に鍋に入れて仕上げます。
もちろん、イチラーですから、木の芽でなく、一味の赤で補色の色合いです。

最後に下の歯ごたえがいい部分は、
去年作りたかったお江戸のYukiyukiちゃんの●週末レシピ.14●筍と豚肉の炒め煮です。
こちらは、和風ベースです。
しかし、残った筍の部位と切り落としの豚肉のため、中華風に炒め物にしました。
イメージ 2

味もしょうが焼きベースに、こってりとしています。
チンジャオロースのピーマン抜きと言うところでしょうかね。
若竹と酢の物ように、多い目にワカメも用意したので、こちらの炒め物にも、最後に添えました。

もちろん、イチラーです。
一味唐辛子もフリフリします。
フリフリと言っても、リージョンやマクロジョンとは別物です。
ここは分かる人だけのフリフリです。

写真を見て、思ったほどには見場よく撮れていません。
カメラマンの腕のせいです。
味は、見た以上には悪くないです。

豚肉と筍は合いますね。
この時期の筍の歯ごたえは、ご馳走です。
豚肉の脂と筍の食感がたまりません。

Yukiチンとこみたいに、次回は和風ベースの炒め煮にしてみたいです。
先日の若竹煮で、だいぶとワカメが余っていました。
その為、若竹ベースを先に思いついて、残った部位で炒め物にしたのが原因ですね。

穂先の三角の階段状を見ると、どうもこの形を残さないと感じますよね。
このはしご状の部分は、吸い物や煮物にすると、筍を食べたという感じになりますよね。

筍料理もいろいろあります。
白味噌を使った「木の芽和え」、姫皮使った「酢の物」、照りを付けた「焼き物」、「天麩羅」、「吸い物」、向の「造り」、もちろん「筍ごはん」と筍のフルコースを楽しめます。

しかし、筍だけに消化のいいものではありませんので、体調がいいときにしか、こんなご馳走は食べられませんね。

筍に、「破竹」というのがありますよね。
あの「破竹の勢い」というと、イケイケというイメージを感じますが、そうではありません。

私は、中国の歴史はあまり得意ではありません。
しかし、何かある度に、言葉の語源を調べます。
知らないことが多いです。

三国時代の最後を彩る晋の名将・杜預(とよ)という人物がいます。
聞くところによれば、実は馬にも乗れず、弓を射ては的には当たらない。
勇猛果敢な武将とは、ほど遠い人物であったようです。
しかし、事あるたびに司令官として、全軍を率います。

礼節をわきまえ、人に対して真摯に対応します。
粘り強く交渉に当るというのでしょうね。
人格者であったのでしょう。
それ以上に、杜預は、勉学を好み法律や歴史にも精通していたと聞きます。

天下平定の最後の呉に進軍する時期を見誤らず、かつ、一気に呉を平定することが出来ました。
兵を送るか、退却させるかは、司令官として最も大事な決断です。
周りの者たちの意見とは、真逆であることが多ったようですね。

「破竹の勢い」とは、こうした時節を見極めた行動を予感させる言葉だったのです。
一度、竹の節が割れ始めると、その勢いは簡単に竹を割ってしまいます。
戦だけではなく、国を平定後にあっても、戦の備えを解かず、いつでもそれに備えたと聞きます。

軍事だけでなく、政治にも、私たちの日常にも言えます。
日々の平日を常と思わず、何かあることがあるのが普通です。
今ある平常が、実は特別な状態であると思うことも大事かもしれません。
ですから、一日一日が大事であり、ありがたいと感謝する必要があります。

幸せは、特別なものではありません。
今ある幸せを感じることが必要です。
平易な日常にこそ、幸せが落ちています。
拾うか拾わないか、見つけられるか見つけられないか、それだけかと思います。

今日も少し肌寒いです。
今日も一日、私も世の中も、平穏無事に一日が過ごせますように、祈るばかりです。