''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

龍馬と伏見と名残の桜。

昨日は雨が長く降っていましたね。
深夜の帰宅にはちょうど止んでいました。
今日も朝からどんよりとした曇り空です。
昨日の雨で、桜も散り散りになったようです。

今年の桜は天候にも恵まれ、その花は長く楽しめましたね。
昨日の名残の桜にも名残が付きません。
先日の同じ日曜日に、この春の名残に、酒蔵辺りを散策してみました。

やはり、NHK大河ドラマ龍馬伝」の影響です。
多くの観光客に驚きました。
この時期なら、十石船、三十石舟と疎水から、桜も伏見の町並みも楽しめます。
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写真は三十石舟です。
大坂から、伏見、そして京に向かいます。
安土桃山、江戸時代の風景が想像出来ます。

当時は、この定期船に、「くらわんか」と行商の小舟が近づきます。
何か「食らわんかね」と食べ物や土産物の行商です。
時に、味噌田楽に、燗酒と来れば、何とも楽しい船旅です。

落語に、この「三十石船」という話もあります。
もともとは前座ネタを、明治になって、初代桂文枝が大ネタにしたと言われています。
その後、多くの人が、時代を風刺しながら、この噺を演じます。
賑やかな噺です。

それ以上に、船の旅とというと落語に出てくる尿瓶酒とおまる弁当を思い出します。
もちろん落語の「天神山」のへんちきな男の話にも、尿瓶酒とおまる弁当が登場しますよね。(何となく枝雀さんぽいイメージです)
「へんちき」とは、変人、変わり者です。
この変な男は、花見でなく、墓見と称して、墓場で尿瓶酒とおまる弁当で一人酒盛りです。

とりあえず、どんな時にも酒の話は盛り上がります。
この日も当然弁当買って、名残の花見です。
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もちろん、アルアルも付いています。
花見の弁当には、アルアルも付きます。
まだまだ、墓見の「へんちき」には及びません。

手酌酒は同じです。
桜とは、しばしの別れです。
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船付き場辺りの前がちょうど、伏見の寺田屋です。
名残の桜の間から、「寺田屋」の提灯が見えます。
龍馬も、この二階から伏見の船付場を眺めて、知り合いを見つけては、声を掛けたかもしれません。

「おい、以蔵」
なんて声掛けそうですからね。
同じ「人切り」と呼ばれた中村半次郎(後の陸軍少将・桐野利秋)とは、だいぶ違いますね。

そんな怖い時代も、過去のあったのは事実です。
それでも、川の水は流れ、四季に応じて花も咲きます。
その上で、今の現代があるのも、また事実です。
この時代に生まれて来た事に感謝したいです。

先人があっての歴史です。
歴史は繋がっています。
過去に学び、未来にそれを役立てる。
それも必要です。

名残の桜は、いろいろと教えてくれます。
四季を大切にしたいですね。
体の五感すべてを使って、その季節を感じたいです。

今日も一日、私も世の中も平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、名残の尽きない話にお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。