''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

昆布とろの吸い物 魯山人味道より。

朝から雨降る天気です。
天気がいいと思えば、雨が降り、なかなかいいお天気が続きませんね。
しかし、草木にはしばしのご馳走の雨です。
しっかりと水分を吸って、今からの初夏に備えてくださいなぁ。

水分と言えば、ブログタイトル通り、私は痛風患者です。
痛風には、水分摂取が必要不可欠です。
水分の摂取が少ないと血液中の水分が少なくなって、血液の尿酸値が高くなり、結晶化しやすくなります。

コップに入れた砂糖も、一定以上溶けると、白く解け残ります。
これがまさしく痛風発作でしょうね。

水分摂取は、飲み物だけでなく、味噌汁などの食事の水分も含みます。
味噌汁も美味いです。
でも、たまにはあっさりとした吸い物と行きたいです。

料亭のように上等の昆布で出汁を取るのは難しいです。
それじゃ、お手軽にとろろ昆布で代用です。
代用にはならないと言うことなかれ、です。
かの美食家の北大路魯山人の著書『魯山人味道』(北大路魯山人 平野雅章編 中央文庫)にも記載されています。
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「昆布とろ」と「昆布とろの吸い物」と二つも取り上げています。
すごいです。
昆布とろの次はふぐですからね。
すごい扱いです。

その記載には、「・・・・椀の中にとろろ昆布を入れ、化学調味料でも少し入れ、醤油を加え、それに熱湯をさすだけでできのる・・・」とある。
その上、もっと上等にするなら、かつおぶしで出汁をとり、それに薄口醤油をさして、いつもより薄く水っぽくした出汁を、このととろ昆布の椀に入れるとというのです。

お手軽なら、椀にととろ昆布を入れるなら簡単であります。
魯山人化学調味料を使うのを進めているのは、少し驚きでもありますね。
確かに味の上では、そうしたこともあります。

現代は、化学調味料という言葉に敏感になっていますよね。
化学調味料を多く使うと、かなり舌が鈍くなりますよね。
市販の大抵の物には、化学調味料が含まれています。

とろろ昆布の旨みは自然の旨みです。
かつおとの相乗効果は、4倍以上の旨みです。
簡単ながら、美食家魯山人にも推奨される味です。
確かに簡単でうまいです。

たまには味噌汁でなく、とろろ昆布の椀に、かまぼこ浮かべてもなかなか乙な味わいです。
おにぎりにうどんやそばに入れるのも大好きです。
子供の頃から馴染みの味ですね。

食通とは、案外こうした手短な食材も試す、チャレンジャー精神がないといけないように感じます。
どこのお店がうまいとか、どこどこの何がうまいとか、あれは美食家ではないですね。
グルメの情報をよくご存知の方ですね。

身近な食材を、身近な旬を感じることこそ、本当の美食家ではないのでしょうかね。
食材に1級、2級があるわけでなく、料理にA級、B級があるわけでもありません。
値段の多寡がそれを決めるだけです。

美味しいものを見つける工夫に楽しみがあります。
手軽な美食家の功績を確認してみます。

よく魯山人の話を書きますが、信者ではありません。
建前と本音はあるものです。
言っていること、書いていること、考えていることが一致していないのも、魯山人の世界です。

作品も大変高価ですが、すべてが逸品ではありません。
すべてが、名品ではありません。
しかし、飛びぬけていい器や書があるのは、事実です。
いいところを学べばそれでいいように感じています。

魯山人○道三部作、書斎の本棚に置くのは楽しいです。
私、嘘を書きましたね。
三畳ほどの、書斎とは呼べない廊下に、机と本箱の置いてあるだけですね。
気分だけは、書斎です。
本はありがたいですね。

いろいろと学べます。味わえます。
先人の知恵に感謝です。
ありがたいと思い、生きる糧と希望にしています。

今日も一日雨ですが、私も世の中も平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、とろとろな話にお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。