''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

DVDコレクション 「鬼平犯科帳」1  暗剣白梅香より。

秋の空気をしっかりと感じますね。
昨日は、寒いと感じたくらいの気温の変化に驚きました。
今日は、平年通り穏やかな秋の晴れた空です。

こんな秋と言えば、秋の夜長です。
秋の夜長に備えて、時代劇のドラマでも見たくなりました。

最近テレビのコマーシャルで、デアゴスティーニのDVDコレクション 「鬼平犯科帳」をよく見かけます。
鬼平ファンとしては、ちょっと気になりますね。
レンタルDVDを借りてくればいいのでしょうがね。
そちらの方がお手軽かもしれません。

しかし、どの作品を一番に持ってくるのかというと、興味があります。
鬼平ファンなら、一様に自分のお気に入りがあるはずですからね。
「大川の隠居」なんていうのもいいですね。
私も大好きな話です。
私としては、「兇 賊」が首位に来ます。
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デアゴスティーニは、最初の作品に「暗剣白梅香」を持ってきましたね。
第一シリーズの第七話の「暗剣白梅香」とは意外でした。
DVDコレクションでは、「暗剣白梅香」と「本所・櫻屋敷」が、ちょうど本編1シリーズの第七話、第六話と逆転しています。

それにしても、「暗剣白梅香」の平蔵を狙う浪人金子を演ずる近藤正臣さんも迫真の演技です。
それに今よりずっと若いですね。

役柄も変わっています。
女性が塗る白梅香という匂い油を付けています。
何ともそちら系の香りがしょうですね。(おねい系です)

その匂い油が、平蔵を狙った犯人を特定する手がかりになりました。
人を殺めた血の匂いを消すために、匂い油を塗るとは、何とも本末転倒です。
なかなかに強いです。

一刀流の使い手としての平蔵ですら、相当に手ごわい相手であった金子が、人並みの暮らしを夢見たことにより、その殺気が一気に昇華してしまったのです。
最後に、平蔵と金子の死闘の結果、そう思いはずれですが、結末は哀れです。

女性の力なのか、魔力なのか、人とは不思議な生き物です。
このドラマには、人の心理がよく練り込まれている時代劇です。
それが鬼平犯科帳の魅力です。
何度も見てもいい作品ですね。

人の心の機微でしょうかね。
理屈では答えられない人のサガでしょう。
人は悪事も働くけど、いいこともします。
仏の世界、特に天台の十界互具の考えが、ここにもあらわれます。

人と言うものは、悪いこともそれを知らずに行うこともあります。
同時にいい行いも、知らず知らずに行うこともあります。
いいご縁があり、悪いご縁がある。
ですから、悪いことをせずに、良いことをしましょう。
み仏の教えです。

生きているといろんなことがあります。
嫌なことも多いです。
そうした現世の縁も、過去世の宿縁かもしれません。
現世では、いいご縁を作り、悪いご縁を断ち切る。
これが現世の修行ですね。

上ばかりを見ないで、自分の分にあった生活に満足して暮らしていける喜びを見つけて感じる。
ありがたいことです。

秋の夜長、人の生きるとは、暮らすとは、ゆっくり人生哲学を自問自答するのも、自分と真正面に向かい合えるチャンスかもしれません。
そうした時間を頂けることに感謝することは忘れません。
ありがたいと手を合します。

今日も一日、私も世の中も平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、鬼平ワールドにお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。