''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

「うなぎボーン」って、骨のある物語より。

秋という季節を身近に感じます。
天気もいいし、どこかに行きたいと感じますよね。
そのくせ、夜ともなれば、夜長の時間を読書にDVDにと、思い思いの時間を楽しめます。

それでも、秋は食欲の秋ですね。
休日前のアルアルタイムが楽しみです。
晩酌もいいですが、乾き物で何かおつまみにしてみたい。
そんな時、先日のお酒のディスカウントショップで見つけた一品です。
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京丸の「うなぎボーン」です。
鰻の骨です。
小魚を骨ごと頂くお菓子はよくあります。
しかし、正真正銘のうなぎの骨です。

それに醤油風味の味を付けた粉と、一緒にから揚げにしていますね。
揚げ菓子の一種です。
大阪府知事賞という名誉の印も記されています。

食べるのは、初めでではありません。
何とも食べたことがあります。
鰻屋さんにいたことがありますので、作ってお店で出していたことがあります。

うなぎをさばくと骨が残ります。
日に100匹以上さばくので、100本以上の骨が取れます。
これを、うなぎを焼く焼き場で、素焼きします。

うなぎの血には毒がありますので、生では食するとこは出来ません。
骨をコンロに網を張って、その上で焼きます。
骨が軽く踊ります。
くねくねってね。

それで、生ぽっくない状態まで、あぶるわけです。
これを冷まして、食べよい大きさ(3~5センチ)に、カットするわけです。
これを油で揚げて、カラって香ばしく素揚げします。
これに塩を振りかけて、揚げたポテトのように出すわけです。
当時、お店で小皿に盛って、300円の売価でしたね。

関西でも多いと思います。
先日、フジテレビ「とんねるずのみなさんのおかげでした」のコーナー「きたなシュラン」で、武豊さんお薦めのお店、滋賀の栗東「うな好」でしたっけね。

ここでも、うなぎの骨のおつまみ出ていましたからね。
うなぎ屋さんでは、お手軽なメニューです。

池波正太郎氏によれば、うなぎは出来上がるまで、お新香でお酒をちびりちびり呑んで待つと書かれています。
それも、若い頃には、そのお新香すら食べてはいけない。
お酒だけを、ちびりちびり呑んで、うなぎの焼き上がりを待つと書かれていましたね。

私も鰻丼がいいですね。
白焼きをお求めになる通のお客さんもおいでです。
わさびを添えてお出しします。
しかし、料理する方からすると、白焼きは美味くないと、あまりお勧め出来ません。

うなぎに味醂をまぶして、焼き場で焼くわけです。
どうしても、川魚独特の匂いはします。
味醂を振りかけといますので、焦げやすいです。

「通」と言われる方の好みです。
お店は、蒸してから焼きという江戸風のお店でしたからね。

板長曰く、うなぎとタレの風合いを楽しむ食べ方が一番美味いと思うとの言葉、今でも忘れません。
ですから、うなぎとタレとご飯の取り合わせである「鰻丼」が一番の美味い食べ方です。
粉山椒を振って、丼に口を付けてかき込む。
座頭市のあの食べ方ですよ。

お重に入れたうな重よりも、お値段も手頃で庶民的です。
関西では、マムシとよく言います。
焼いたうなぎを、ごはんとごはんの間に入れる。

つまり、「間蒸す(まむす)」から来た語源とも聞きます。
あつあつのうなぎですからね。

うなぎは、確かに美味いです。
でも、毎日は食べられません。
かの魯山人も、美味いものは飽きるので、『魯山人味道』には、3日に一度ぐらいにすると記されたいたような記憶がありますね。

かすかな記憶です。
「どんだけ?」(ちょっと懐かしいフレーズですね)
どんだけ好きなのでしょうね。
1ヶ月に一度でも十分なご馳走です。

うなぎは、法華経の逸話集にも出てきます。
うなぎの話をするといつも思い出します。
こちらは、何度も書きていますので、略します。

世の中には不思議なことが多いです。
原因があって、結果があります。
何かの縁で繋がっているわけです。

現世だけでなく、過去世、来世と縁は繋がっています。
いい縁もあれば、悪い縁もあります。

現世は、いい縁を結び、悪い縁を断ち切るのが修行です。
心の三毒を廃せず、同じことを繰り返すと、来世にも悪い縁を引きずります。
イライラ虫もウジウジ虫も、それ以上大きくせず、気持ちの中で消化できるといいですよね。

観音様の名を一心に唱える。
これだけで、心の三毒も一旦は沈静します。
つまらぬことに腹を立てても仕方がないです。
心静に、安穏に暮らすことが、平凡な暮らしの中での幸せです。

ありがとさんと感謝の気持ちを持って、日々の暮らしを過ごします。
ありがたいことです。
いつも感謝の気持ちを持つように努めます。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、うなぎの骨の硬いに話にお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。