''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

天空から見える「てっぱん」物語より。

日曜は、相国寺承天美術館で、円山応挙の特別展を見た話を、昨日書きました。
人の運命とは、いろんなものに巡り合います。
嬉しいことだけでなく、悲しいことも多いのも人生です。

応挙の絵画は、時代を超えて、人の業(ごう)を描きます。
悲しい人災の生々しい絵が頭から離れませんね。
何か理由があって、一家心中している絵が特に印象に残っています。
死に切れない苦しい姿が、おぞましいほど生々しいです。

江戸から、明治・大正・昭和、そして平成の世になっても、それほど変わらないのが現実です。
自由とはいえ、一家離散、一家心中のニュースはよくあります。
この不景気に、会社の経営に行き詰まりということも多いです。

時代が変わっても、人の行いにそれほどの変わりはないというもの、これまた悲しいです。
社会が裕福になり、飽食という時代ながら、片方では餓死する人もいるわけです。

今の庶民の生活は、江戸時代なら、大名並の暮らしです。
普通に暮らすと、食うということには不自由せず、気温の変化に震え上がることもありません。
暑いと言っては、エアコン、寒いと言っては、エアコンです。
お酒も家なら、体を壊さない程度なら、毎日でも呑めますからね。

庶民には、今とは一杯のお酒の価値が違いすぎます。
自分の小遣いで、好きなものを買えるわけです。
一日の生活も、家事に取られる時間も違うわけですね。
学ぼうと思うと、書籍、テレビ、ラジオ、雑誌と手軽に学べる時代です。
ありがたい時代になっているはずです。

しかし、人としての業、サガは容赦なく、人の難を導きます。
何があるゆえに、そうなるのか、未だに不思議です。
過去世の悪い縁なのか、神が与えた試練なのか、それすらわかりません。
安穏に暮らしたい、そう念じるだけです。

円山応挙の絵の世界にぐっと引きずり込ました。
いけません。
気分を変えないといけないですね。

地下鉄今出川から、京都駅に向かいました。
同行カメラマンに、この日の招待状のお礼です。
何が食べたいと聞くと、「てっぱん」との答えです。
硬いものがお好きなんですね。
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いえいえ、てっぱんを挟んで、てっぱん焼きでもどうでしょうと言う意味ですね。
最近、私のブログでも「てっぱん」もよく書いていますので、ネタにということでのお助けでしょうね。
合点承知乃助です。

駅の11階は食べ物屋さんがいっぱいあります。
その中でも、THE CUBEの棟にやってきました。
いつもよく行く蕎麦の田毎のメニューを確認です。
迷えば、最終的にここに来ます。

きのこを使ってメニューです。
なかなか美味そうです。
いえいえ、今日は「てっぱん」というお題を頂いています。
整いました。

てっぱんと掛けて、ウイットに飛んだオシャレな会話と解きます。
その心は、どちらも返しが重要です。
なかなかの出来です。

まずは店内に案内されて、ビールをオーダーです。
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長いこと待つこと、最初の餃子が来ました。
小皿に入っているのは、九条ネギを炒めた餡ですね。
かりっとして餃子の皮が香ばしいです。

いろいろな料理を頼みました。
お酒のおつまみ風のてっぱん料理です。
次に出てきたのは、若鶏とタマネギの炒め物です。
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アルミホイルに入って料理が運ばれます。
タマネギもなかなか鳥の脂を吸って美味くなっていますね。
上に乗せた海苔の風味もなかなかいいです。
でも、どこにでもある味です。
家でもよく作ります。

次の「とろろのふわふわ焼き」でしょうかね、とろろ好きならいざ知らず、家でも作れるような味わいでしたね。
とろろを摺って、具材を入れて焼いた感じですね。

好き嫌いの分かれるところでしょうね。
絵面があまりよくないので、こちらは省略です。
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最後の〆は、やはりお決まりのお好み焼きです。
基本的な豚とイカの入ったお好み焼きです。
いろいろとお好み焼きも食べますが、記憶に残らない味です。
そう、極普通の味です。

いえ、家で頂く方がお手軽でしょうね。
差し入れのお好み焼きが、熱々なら大差はありません。
差し入れのお好み焼きの勝利かもしれません。
値段も考慮しての結論です。

このお店、居心地がよくないです。
接客する方のマナーが悪いですね。
来年の今頃には、無くなっているような予感です。
もう一度来たいという感情が沸きません。
ですから、名前は出しません。

最低のマナーと接客が必要です。
店内のお客さんの顔に幾分か、いらいらが見えます。
これを思うと、十三のネギ焼きのヤマモトは凄いですね。
客を待たせず、どんなに混んでいようと、わくわくは有っても、いらいらは無いですね。

どんなお店も二度行くようにしています。
ですが、このお店は、二度目に来ることはないです。
同行カメラマンも、いつになく、辛口コメントでしたね。
お礼の食事に、チャチャ入れちゃいました。(♪~)
申し訳ないっす。

いえいえこうした事もあります。
怒ってはいけません。
客として、取れる答えは、二度と来ないという行動だけです。

ただし味は、極普通です。
まずくはありません。
家でも出来る味付けであることも言い添えます。

しかし、天空から見える景色は、非日常です。
それが最大のご馳走でもありましたかもね。
せめて、窓際に行きたかったです。

休日ぐらい、心の三毒を廃したかったです。
でも、怒りはしていません。

こんな日もあります。
七難七福です。
こんな難も福に転じる方法があります。

ありがとさんと手を合わせます。
ゆっくり美術館で絵画を楽しみ、温かい食事が頂けたのですからね。
ありがたいとこです。

帰りに駅の野外ホールで、エレクトーンの演奏会がありました。
小さな子供さんや大人の方といろいろな演奏です。
しばし、妙音を聞いて、心を癒しまた。

今日一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈ります。

最後まで、てっぱんの硬い話にお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。