''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

温やっこの進め 春編 より。

朝からいいお天気です。
ありがたいことです。
そう思い、朝のごみ出しに、天を仰ぎました。

今週の記事は、料理が続いています。
じゃと、今日も料理話です。
料理と言うほどでもありません。
今日は、温やっこです。
冷たいのが、冷やっこなら、温かいのは温やっこです。

湯豆腐とは、違います。
出汁で煮ていません。
お湯で温めただけの豆腐です。
ですから、温やっこです。
イメージ 1

天にエノキを乗せました。
そして、刻んだ青ネギと鰹節です。
湯切りもしっかりしています。
それほど気を使うこともありません。

湯豆腐の昆布出汁もいいですが、あっさりと豆腐の持ち味を楽しむ為に、温やっこにしました。
温かいだけ、豆腐の豆の味がします。
豆乳を近くに感じます。

ポン酢でもいいし、湯豆腐のタレでもいいです。
手軽に、醤油でも悪くないです。
湯豆腐のタレみたいに、甘みは要らないです。

何とも言えず、美味いです。
出汁のない分、やっこの楽しみが、強いです。
美味しい豆腐なら、出汁すら邪魔です。

豆腐は豆が命です。
国産の大豆が一番です。
それに私が食べるのは、大抵もめん豆腐です。
それの方が豆腐を食べているという感じが強いです。
この写真のは、珍しく絹ごしです。
いつもの豆腐屋の特売だったので、絹ごしにしました。

たまには、絹ごしも口当たりがいいですね。
温やっこにした分、加熱して豆腐がぷっくらと硬くなっています。
青ネギの味と香りが最高です。
エノキもボイルしただけですが、美味いです。

鰹節が、それらの持ち味をまとめます。
でも、鰹節かけないで、そのまま食べるところと、一緒に食べるとこの、二種類楽しめますね。

ちょうど卵かけごはんの卵を、ごはんに入れて混ぜるのでなく、ごはんだけの所と、卵がかかっている所の、二種類が食べられるみたいなものです。
それに、容器に卵を溶かないで、ごはんの天に穴あけて、そこに卵を割りいれる。

すると、加熱した所と、白身の強い所と、黄身の強い所と、そうでない所と、醤油の強い所と、かかっていない所と、一碗でいろいろな卵がけごはんが楽しめます。
私のような年になると、せいぜい、一回の食事で、ごはんは二膳が限界です。
一回のどれだけ多く、違う楽しみが出来るのかを楽しむことも、食には必要です。

ちょうど、名古屋名物の鰻の「ひつまぶし」みたいですね。
一膳目は、そのまま、二膳目は薬味を入れて、三膳目には、出汁をかけてお茶漬け風にするという、面白い食べ方ですね。

工夫が必要です。
豆腐と言えど、その食べ方は数しれません。
江戸時代の名著「豆腐百珍」と言えば、その続編も数えて、200種類近くあります。
酔狂な人が書いたものです。(ペンネームもそのまんまです)

その中でも、冷やっこでなく、温やっこが一番簡単な調理と言えます。
加熱した分が、最小の労力です。
でも、温やっこ、好きですね。
これには、熱燗でも合わせます。
もちろん、常温の冷でもいいです。

大きなぐい呑みで、喉をくびくび鳴らして、喉越しを楽しみたいです。
うまい。
「真味、これ淡なり」の菜根譚の一節が口から出ます。
年をとると、こうしたあっさりしたものが美味いです。

夏なら、もちろん、冷やっこも美味いです。
でも、夏でも温やっこ食べたなくなります。

季節を感じる豆腐の食べ方は、日本の食に合いますね。
季節季節の豆腐料理があります。

日常の中で、豆腐ほど、日常の食べ物はありません。
それゆえに、楽しめます。
日々の暮らしの中で、ささやかな幸せです。

ありがたいです。
ありがたい仏縁の中に、暮らさせて頂いています。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らしたいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、心持ちのオンとオフ(温豆腐)の話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。