''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

切れ子のタラコで、熱燗を楽しむ より。

こんなも寒いです。
今日も仕事でした。
こんな寒い日には、やはり、熱燗です。
そして、ドラマでも見たくなります。

先日見たドラマに『深夜食堂』 第1話に「赤いウインナーと卵焼き」と言うのがあります。
繁華街の片隅にある小さな食堂の話です。
深夜0時に開店します。

メニューと言えば、豚汁定食だけです。あとは材料があれば、作るよっていうスタイルです。
そんな一風かわったお店には、ヤクザ者、売れない役者、演歌歌手、OL3人組、ストリッパー、新聞配達青年、わけあり人が、さまざまな人が集って来ます。(ウィキペディア参照)

その食堂の主人を小林薫さんが、常連客の1人でヤクザの竜を松重豊さんが演じます。
松重豊さんと言えば、遅咲きの役者さんです。
朝の連続小説『ちりとてちん』では、徒然亭若狭(きよみ)のお父さんを演じたと言えば、お分かりでしょう。

それとも、大河ドラマ『八重の桜』の八重のお父さんと言えば、今時の流行りです。
ちよっと強面のおじさんです。

今回のヤクザの竜にも、持って来いの役ですからね。
強面だけど、深夜食堂では、「いつもの」と言いながら、赤いウインナーをタコさんみたいにカットして貰って、それを炒めた物を注文します。
それを肴にビールを飲む姿が、何とも微笑ましいです。

それを見て、オカマのママ(こすず)が、「あら美味しそう」と声をかけます。
すると、何も言わずに、ウインナーの入った皿を、ママに出した。
これを頂くママ、お返しにと卵焼きを差し出す。
何の他愛もない常連さんの交流が、この店の癒されるところです。

そのシーンを遡ること、最初に竜が登場するのは、踊り子のマリリンが、仕事の旅先から帰って来た時、旅先の男の好みが、ここにも出ます。
そして、帰ってくると、ここでビールを呑みます。

早く自分の家に帰ればいいのに、何だかマスターの顔見たくなるんでしよう。
一人暮しの寂しさかもしれません。
家に帰っても、一人だと気が滅入ることもありますからね。

そこで、マリリンが注文したのは、「タラコ、ミディアムレアー」です。(男の好みです)
その前に、マスターが、生か焼くのかを尋ねていました。
新鮮なタラコなら、生が美味いです。
もちろん、タラコ、ミディアムレアーに焼いても、これまた美味いです。
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先日の熱燗の肴は、生のタラコでした。
切子のお手頃なシロモノです。
袋が切れていても味は、同じです。

それを口に投じてもは、熱燗を流し込みます。
ちびりちびりと、舐めるように熱燗も、口中に入れます。
タラコの香りがいいです。
ねっとりとした卵の感触も、心地良いです。

もちろん、明太子でも美味しいです。
あのピリ辛がいい塩梅で、熱燗も進みます。
この日は、タラコでしたが、これまたいいです。

私は痛風患者です。
タラコは、御法度と思われる方も多いですが、たくさん食べなければ、問題はありません。
魚の肝に比べれは、タカが知れています。
食べたければ、食べればいいと言うのが、私の持論です。

ただし、量も考えることです。
丼鉢に、いっぱいなら、レッドゾーンに侵入です。
それ以上に、コレステロール値が高くなります。
痛風の限界を超えてしまいます。
即、あの痛い発作です。

熱燗を楽しめる。
そんな痛風患者にならないといけないですね。
何事も、ほどほどがいいです。

幸せも同じです。
あれもこれも、てんこ盛りの幸せはありません。
それは、すでに幸せではないはずです。
ささやかな所に、ささやかある「良かった」を見つけた時、幸せを感じます。
それも、ささやかな幸せです。

目線を下げた所にある小さな幸せです。
見つけた時、「こんなところに有った」と言うのが、嬉しいです。
晩酌の肴に、そうそうタラコがまだ有ったと、感じる瞬間かもしれません。

それとも、夜空に月が綺麗に見えた時かもしれません。
それとも、いつも見かけるドラ猫に、無視され続けても、「こっちこっち」と声を掛け続けて、今日初めて向こうから近づいて来て、読んだら小さい声で「ミャー」と返事した時かもしれません。

ドラ猫にも、心は通じますね。
よくあんるです。
昨日まで、全く無視だったのに、突然まるで10年来の飼い主のように、近寄って来てゴロニャンすることも、今まだ幾度もあります。

僕が猫語を話せるわけも、また記事にしたいです。
ていうか、それじゃ、小説家・庄司薫さん(ピアニスト中村紘子の夫)の『ぼくが猫語を話せるわけ』をパクったみたいに気になりますね。

ある時、盛田さん(当時ソニー社長盛田昭夫)が、仲の良かった庄司薫さんに、ウォークマンの試作品を見せた時の話に逸話があるようです。
盛田さんは、「こういうのを発案したんだけど、会社の全員がこんなの売れませんって言って反対している」と聞き、「僕はこれいいと思うんだけどな」って同感されて、それに勇気づけられて、ウォークマンを発売したと聞きます。
もちろん、その後の大ヒットはご存知でしょう。(ウィキペディア参照)

開発のきっかけは、当時名誉会長であった井深大が機内できれいな音で音楽が聴けるモノを作って欲しいと、当時オーディオ事業部長であった大曾根幸三に依頼するところから始まる。大曾根は周りにあったテープレコーダー、ステレオプレスマンを改造したヘッドホンステレオによるプロトタイプを井深に渡したところ、その性能に驚いた井深が、直ぐに盛田に聴かせ、その可能性に気がついた盛田は商品化を命じることになる。(ウィキペディア参照)

もの作り本質がここにあるように思えます。
自分が欲しいと本気で思ったものを商品化したことが、成功のきっかけです。
ただ、商品化には、盛田さんの強引な押しがあったことは、否めません。
やはり、あのマイケルジャクソンにして、「父」として尊敬されていた人物です。

今のソニーとは、少し違うものを感じます。
ソニータイマーだけは、ご勘弁して欲しいですね。

顧客を大切にしない企業は、ダメですね。
新しい企画の商品を出すのはいいけど、次から次へと、作りっぱなしの商品開発ては、本当のいいものを世に残せないと思います。
技術があるのと、それを使い続けてくれるのとは、違います。

ただ、ウォークマンはよく出来ていると思います。
今のウォークマンは、凄いですね。
音質では、アイフォンを明らかに凌駕していますね。
「盛田イズムは、永遠に」と言いたいです。

日々の暮らしの中に、ささやかな幸せがあります。
ありがたい仏縁のお蔭です。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らしたいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせます様に、祈るばかりです。

最後まで、いろんな切れ端ばかりの話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。