''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

たことワカメと胡瓜の酢の物で、一献参る より。

今日は、梅雨の合間の晴れ間です。
いいお天気です。
窓を開けて、風が心地よく入って来ます。

昨日、総務省の電波利用の申請書の補正の知らせが、メールで届いていました。
不具合の多いシステムに閉口しています。
もっと利用しすいシステムの構築が必要です。
やはり、お役所仕事です。

朝から補正の内容を見ましたが、これと言って不具合を感じません。
自分の住所ぐらいは、間違いないと思います。
点があるとかないとか、ハイフォンがあるとかないとか、どうでもいい事でしょうね。
昼休みで、電話も取りませんね。
イライラしてのブログ記事になっています。

これではいけません。
観音様の名を唱えて、イライラモードから脱出です。
怒って、「このバカ」とは、言えませんし、関東風の「このタコ」とかいってもいけません。

落語の『百年目』の中で、番頭さんが丁稚を叱るシーンが思い出されます。
書類をまとめる「こより」を丁稚が作っています。
100本の「こより」を作るのに、まだ3本しか出来ていません。
「こより」作りの合間に、この「こより」馬を作って遊んでいるからでしょうね。
そこを番頭に指摘されます。

その時丁稚が言った言葉に、馬と違います。
角があるので、これは鹿だと言うのです。
細かい芸を、分かってもらえなかったと、番頭に言った上で、馬を鹿と言うなら、馬鹿みたいと口応えするシーンです。

この『百年目』の噺を難しいですね。
私の名では、桂文枝さんの演じるこの噺が一番ぴったりと来ます。
番頭と言い、丁稚と言い、旦那さんといい、演者としての奥行きを感じますね。

番頭さんだけを演じるなら、亡くなった桂米朝さんが群を抜いていると思います。
やはり、学者肌の凛々しさと、その人物の裏腹に見える多面性を演じ分ける力量が深いです。

戦後上方落語を支えた四天王の持ち味を存分に味わい尽くせるいい噺です。
この噺は、米朝さんと文枝さんの聞き比べも、奥が深いです。
私は、文枝さんの演じる百年目が好きですし、丁稚さんと番頭さんの対応が好きですね。
まさに、丁稚さんの言うように、鹿と馬の違いの芸細かさが光ります。

関西人には、このバカ(馬鹿)がきつく聞こえます。
やはり、アホですよね。
やんわりしたアホ、漢字で書けば、阿保でしょうね。

郷里播州の一部の地域では、ダボと言う言葉を使う所かあります。
私の生まれた所では、使う人は居ませんか、子供の頃には、意味は知っていました。
アホの上行く、ダメなアホで、ダボです。
漢字で書けば、駄保ですね。

関西では、関東で言う「このタコ」の使い方がよく分かりませんね。
もともと、武士の身分中での子供の喧嘩のシーンから生まれたことは、このブログでもしました。
たこ焼きの記事の中です。

武士の身分の大きな違いは、お目見え以上とお目見え以下に分かれます。
殿様に、直接面接できる身分か、そうでない身分かの違いです。
ですから、子供でもその身分はそのまま存在するわけです。

お目見え以上の身分の子供は、お目見え以下の身分の子供を、「このイカ」と蔑みます。
ですから、お目見え以下の子供は、お目見え以上と子供に対して、「このタコ」と言い返します。

イカの反対語が、タコとは思いませんが、子供らしい言い返しです。
私は、タコもイカも好きですが、どちらかと言えば、タコさん派です。
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先日、酒の肴に、たこの酢の物を作りました。
ワカメと胡瓜は必要です。
胡瓜は、じゃばら胡瓜したものを、食べよい大きさにカットした物です。

じゃばらとは、胡瓜に細かく裏と表に庖丁目を入れて、じゃばらした物です。
じゃばらとは漢字で書けば、蛇腹です。
横文字なら、フレキシブルと言う事です。
クネクネと曲がる胡瓜です。

料理屋さんとかで、酢の物などで見かけることがあります。
三杯酢をよく吸って、口の中で、たことワカメの中を取り持って、たこの酢の物を楽しませてくれます。

そう口の中で、フォークダンスの「マイムマイム」を踊ってくれる漢字がします。
たこの歯ごたえもいいです。
ワカメも食感もいいです。
それを、三杯酢をたっぷり吸ったじゃばらの胡瓜が、湧きあがるような水分を口中に吹きあげます。

♪~マイムマイム マイムマイム マイムマイム べサソン

マイム(mayim)とは、ヘブライ語で「水」を表すようです。
また、べサソン(be-sasson)とは、「喜びのうちに」と言う意味のようです。
水が出た喜びを表現しているのですね。

ユダヤと関係の深いカド族日本ですから、水のありがたさに感謝したいです。
このたこの酢の物を、彦麿的な表現なら、「三杯酢のマイムマイムや」でどうでしょう。

ユダヤも歴史の長い話です。
それこそ、百年でなく、何千年と言う事になりそうですね。
未だに解決されない国際的な問題です。

私は、タコさんもイカさんも好きですから、両者の好き嫌いなく頂けます。
ありがたい事です。

日々の暮らしの中、感謝して暮させてもらっています。
ありがたいです。
心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮したいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、タコだけに吸盤にいろいろなモノが付着した話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。