''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

『椿姫』より

日差しが厳しくなり、夏に向かうのがはっきりします。
昨日は、夏そのものです。
梅雨も明けるのも間近でしょう。

京都では、すでに祇園祭りの囃子が繁華街でも鳴っています。
梅雨の明けてから、祇園祭りも盛り上がってきます。

暑い中、お休みに海に山へとお外(柴淳風に)で過ごすのも楽しいです。
でも、日差しの強さに、この歳になるとフラフラになります。
毎年、熱中症の危険にさらされているので、お日様の下はすこし敬遠気味です。

じゃ、家で過ごそうと思い、書棚を探していると『椿姫』が出てきました。
オペラの椿姫ではなく、松坂慶子さん主演の映画『椿姫』です。
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去年の10月24日にも、松坂慶子さんの「愛の水中花」の記事を書きました。
20代30代40代と妖艶な姿の女性の進化系です。
どの世代の松坂慶子さんもお綺麗です。

そんな中、私の一番好きな映画のひとつが、この『椿姫』です。
脚本・山田洋次氏、監督脚本・朝間義隆氏です。
88年度最高の名作です。

タクシードライバー(加藤健一)の昔話を、女性客二人が聞くと言うストーリー展開です。
回想シーンとして映画が進ます。 

オペラファンの幸せ薄い芸者(松坂慶子)とタクシードライバーの大人の恋です。
タクシードライバーには、子供もいます。独身です。
オペラのストーリーにも似ているような、激しい恋に落ちます。
仕事も子供も捨てた一途な恋です。

劇中に、松坂慶子さんがオペラ椿姫の一部を歌われています。
「えー」という驚きです。
吹き替えでなく、歌っておられます。
これもありですね。

何となく、松坂慶子さんと言えば、『愛の水中花』のセクシー網タイツのイメージです。
歌もなかなかお上手です。
なんとも大人の雰囲気がたまりません。

こんな恋なら、落ちてみたいと思わせます。
はかない大人の恋の結末は悲しいものです。
タクシーの女性客を目的地に到着して、話は終わろうとします。
「その後・・・」

タクシーのお客の聞いてはならない結末に・・・・。
悲劇でなく、ハッピーエンドが待っています。

禁断の恋は、結ばれました。
「今の女房が・・・・」
今はタクシードライバーの奥さんになっています。
子供とも仲良く暮らしています。

タクシードライバーの兄(すまけい)の演技も、家庭の円満さを表現しています。
コミカルながら、名優の演技に作品の幅が広がった名作出来上がっています。
二期会の秋山恵美子さんも映画初出演というフレコミもあるようです。

私も、オペラはちょっと敷居が高くて・・と思われます。
クラッシックも好きですが、単に好きな曲もありますという程度です。
でも、この映画『椿姫』を見てから少し感覚もわかりました。

映画の中に、オペラの歌劇『椿姫』のシーンも流れます。
日本語版になると、映画のような形になるのかという気持ちですね。

しかしながら、名作です。
地味な作品ながら、何度見ても面白いですね。
当時の作品で、VHSのテープながら、16800円の値段が付いています。
当時は、ビデオはレンタルするものでしたからね。

今やDVDやブルーレイですかね。
それとも、ネットで見るものでしょうかね。

時代は大きく変れました。
それでも、人の心に、それほど変わりはないように思えます。

1988年、昭和63年ですね。
私の今の気分も昭和のままです。

涼しい風が心に吹きました。
心地よい風です。

夏の暑いにも心に風が吹けば、涼しく感じることもあります。
そんな作品でした。
ありがたいという気持ちです。
そして、名作に出会えた喜びと感謝の気持ちです。

最後まで、お付き合い下さいまして心よりお礼申し上げます。