''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

毘沙門様よりのお使いです。

先日、お使者が我が家に参りました。
「かんとうさしょうえさん、お届け物です」
この時期のいつもの届け物か?
15センチ角の重い包みです。

越後屋殿よりの山吹色の菓子折か?」
ひとり、北楚笑(ほくそえ)む。
「お主も悪よの!! かぁ、かぁ、かぁ」

いつもの一人芝居です。
観客もいません。

「はんこ、お願いします」
「はい、はい、ちょっと待ってね」(いま寛大さんです)
分かるかな? 分かんないだろうなぁ。(こっちの方が懐かし過ぎます)

周りの包装を外します。
この重さだと、600位ですかね。
なにやら、麒麟柄の風呂敷らしきものに包まれています。

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文が添えられています。
少し早いクリスマスのカードです。
ブログで、仲良くして下さっているアロマっ子さんです。
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早速、風呂敷包みを開けます。
なんといろいろな物が入っています。
かんずり干し柿、貝柱、粒うに、それに天使のベルとその仲間たちです。
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盛りだくさんにした送りの物です。

なにやら毘沙門さまにあやかってのお品です。

早速、アロマっ子さんのブログにお邪魔です。
同じお品が乗っています。
上杉の守り神、「天地人」でもお馴染みの毘沙門さまの写真も一緒に掲載されています。
「うー、ありがたいです」

アロマっ子さん、いつもお気遣いありがとさんです。
質、量ともに最適な贈り物です。
もちろん、この日の晩から、毎晩「かんずり祭り」です。
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かんずりは、唐辛子をベースに発酵させたペースト状の調味料ですね。
なかなか、香りがいいです。
やはり、香りの伝道師・アロマっ子さんだけのことはあります。

お品はよく知っていますが、食べる機会がなかったのです。
なかなか美味です。
ありがとさんです。

毘沙門さま、正確には、大毘沙門天王様(だいびしゃもんてんのう)です。
仏法世界を守護して下さる守り神さまです。
「南無大毘沙門天王」
ちなみに、仏法世界の神様の中で一番偉いのは大梵天王(だいぼんてんのう)様です。
「南無大梵天王」

毘沙門様と言えば、上杉家です。
「毘」「愛」は、上杉の大切な旗頭です。
直江山城守の統率が大きかったですね。
上杉と言えば、今月のサブタイトル、「赤穂浪士」です。

吉良家と上杉家とは、3重4重の縁です。
吉良上野介の妻は、上杉の姫様です。
上杉の当時の当主は、息子です。
そして、吉良家の養子、つまり当主は、孫です。

それだけではありません。
3人の娘を、上杉の養女にして、大大名の島津、津軽、酒井に嫁いでいます。
上杉の名を欲しいままに利用しています。

これだけ聞くと吉良の強欲を感じます。
しかし、相手の大名家にとっても、上杉と吉良の血筋が入るのは、損がありません。
吉良家は、正当な源氏の血筋です。

武士にとっては、武家の棟梁の血筋が手に入ります。
同時に、上杉の「義」「愛」の御旗が、手に要りました。

ある意味、子供を成せば、上杉の血筋であると言えますからね。
悪い話ではありません。
しかし、一番損をしているのは、上杉家です。
得するものはありません。

経済的にも、精神的にも、大きな打撃でしかなかったです。
討ち入り2年ほどで、先に上げた吉良の家族に相当する人は、黄泉に先立っています。
妻も息子も孫までもです。

討ち入りに備えて、上杉家で智謀の将がいます。
ドラマや映画では、江戸家老、千坂兵部(ちさか・ひょうぶ)が、膝に猫を乗せながらあわられます。
大佛次郎赤穂浪士』の小説の世界です。

実は、松之廊下の事件の時には、この世にはいません。
ですから、本当の江戸家老は、色部又四郎です。
石高も1660石と内蔵助と似ています。

この御仁が、上杉家を命がけで守った智将です。
上野介が、上杉の領地米沢に移り住もうとします。
それをするための別れの茶会をするために、吉良の屋敷でも行われています。

この日は、前日から、吉良屋敷にいます。
必ずいます。
この日が討ち入りの日になりました。

茶会を行うという情報が入ってこないと、討ち入りは成功していません。
これも偶然です。
幾人から、確実な情報を得て決行です。

上杉殿様は、吉良上野介の実子です。
何があっても守りたいといいます。
そのため、用もないのに、理由を付けては上杉家にやってきます。
まさか、赤穂浪士も上杉屋敷には討ち入りは出来ないと思っています。

確かにその通りです。
大儀名分が立ちません。
吉良の屋敷に討ち入ってこそです。

ましてや、上杉領内の米沢なら、絶対無理です。
もし、討ち入って、失敗しても上杉家に傷がつきます。

次は、浅野と同じ5万石になるかもしれません。
そんな失態はさせられません。

行くと帰ると、上杉家には大ピンチです。
討ち入りを聞いた上杉の殿様、綱憲様です。

「馬を引け、余が赤穂の浪士を討ち取ってやる」と息巻きます。
その槍先に立って、両手を広げて、殿様の前に立ちはだかります。

「又四郎、どけ」
「殿、殿は上杉の当主」

「上杉の当主と言えども、吉良の子じゃ。父の助けるのは、子の勤めじゃ。えーい、どけどけ」
「上杉の家臣、上杉の領民は、相成りましょうや。赤穂の浪士と同じくさせまするか?」

「う・・・」
「越後120万石より、30万石、そしてこの度の15万石の知行厳封にも、異議申さなかった兼信公依頼の先祖伝来の家臣を、路頭に迷わすおつもりか?」

「う・・・。う・・・」
「この又四郎、命に代えましても、お諌めいたします」

「父を思う子の気持ち、子を思う気持ち、これも「義」であり、「愛」であろう。又四郎?」
「上杉の「義」とは、親子の義ではございません。民を思う、国を思う「義」であり、正義でござる。喧嘩両成敗は右大将様(頼朝公)よりの武士(もののふ)の定め、これに異議を申すは、上杉の「義」では、ございません」

「愛すべき父を見殺しにせよというのか? 又四郎」
「愛すべきものなれば、「愛」は愛民でございます。その愛を民に百姓にお与えください」

がっくりと、体を崩す上杉の殿様。

「こんなことなれば、上杉の当主には、なりとうなかった」
「殿も、上杉の子でごさる」

「上杉の子か?」
「はぁー。それが殿の定め、上杉の大木を守るため、散っていたった幾万のもみぢの葉の苦しみもございます」

こんな会話があったのかは不明です。
この諌めによって、上杉に火の粉は飛びませんでした。
命をかけたお諌めです。

一人芝居の結末です。
涙が頬を流れます。
我もまた、播州の子でごさる。
赤穂事件を伝えます。

今あるは偶然にあらず、必然です。
今日あるのは、偶然にあらず、必然です。

今あることにありがたいと感謝するのも毘沙門さまのご縁です。
仏法世界につながるご縁を私は頂いております。
これまたありがたいです。
日々の生活から学ばないといけません。

花を見て、月を見て、今あるとを感じる。
ありがたいと感謝の念で、心が満ちます。

今日も無事一日が終えられることが、幸せです。

今日も、長々しい一人芝居にお付き合い下さいまして、こころよりお礼申し上げます。
アロマっ子さん、心よりお礼申し上げます。