''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

鼓月の千寿せんべいより。

三月も中旬ながら、少し不安定なお天気です。
暖かいと思えば、急に寒くなったりと、まさしく三寒四温ですね。
何とも数字の入った四字熟語は多いですね。
大きい数字の四字熟語もあります。

私の好きな言葉に、「千寿万寿」というのがあります。
千も万も大きい数字です。
そこに「寿」と言うめでたい言葉が入るとよりめでたい気分です。
お酒の銘柄の名前にも、千寿や万寿は使われます。

両党使いの私としては、今回と甘い方の話からです。
鼓月と言えば、京都では有名な和菓子屋の大手です。
お使い物に、私もよく利用します。
何とも、上品なお菓子です。
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差し入れを入れて頂きました。
Sシニアマネージャーよりの心遣いです。

これは、私も大好きな、「千寿せんべい」です。
せんべいと言っても、クッキーと言う方が正解です。
波型クッキーの中に、クリームが入っています。

上品な味わいです。
バターの香り豊かな美味しい和風クッキーです。
少し硬い目のさくっとした歯ざわりと、鼻腔に抜ける甘い香りです。

大変快いです。
これには、コーヒーが合います。
でも、せんべいということで、日本茶を入れて頂きました。

Mさんの入れるお茶は美味しいです。
上手にお茶の入れられる方は、いいですね。
いえいえ、勘違いの無いように、優しそうなおばさまです。

浪曲竹田宮の自転車」の一節 松風軒 栄楽さん
♪ねぇー、おばさま~
このフレーズが思い浮かびましたね。

戦前、竹田宮さまと言えば、自転車の宮さまと言われた方です。
自転車の練習を家の道で練習していると早稲田の学生と知り合います。
自転車に不慣れな宮様が、この学生に自転車の指南を受けるという話です。
その練習と称して、この学生の自宅まで、自転車を乗って練習します。

そして、その家に招かれました。
そこは、母と学生の二人暮し、父は軍人で、台湾の戦で名誉の戦死です。
この時、同じく竹田宮さまの父宮さまも陸軍少将として台湾で亡くなられています。
上司と部下の子ら奇遇な縁です。

後日、遊びに参った折に、こちらの母親に、母宮さまが是非にお会いしたいして、一緒にその胸の内を話したいと申し出により、自宅のお屋敷に招待します。
もちろん、竹田宮さまとは名乗っておいででないです。

学生さんは、宮様を竹田宮の使用人と思われています。
当時、平民が華族を訪ねることは難しいですから、金の懐中時計を渡して、これを見せて欲せると、屋敷の方で理解してもらえるというのです。

この金時計を見た学生の一言が、何ともユーモラスです。
「君、ぎょう~さん、月給もらっとるんだね!!」

後日、親子して宮様のお屋敷を訪ねます。
執事が、出迎えておっしゃいます。

「隠されては、驚かれますが、先のお方は竹田宮様です。母宮様のたってのご希望により、是非お会いしたいとの申し出です」
4人して、手を取り合って、いろいろな苦労の話をなさったようです。

その時の、おばさんをお呼びになる時の、一節(太郎は出ません)のフレーズが、
「♪ねぇー、おばさま~」
何とも、心の入った一節です。

そこには、感謝と尊敬とかけた苦労の慰労とお詫びの気持ちが入っているように思えます。
演者の腕の見せ所です。

後に、このおばさまは、この竹田家に仕えます。
竹田宮家を支えた偉人としての扱いです。
史実のほどは不明です。
あくまでも、人情ものの浪曲のお話です。

人に与えられて、天命は人それぞれ違います。
しかし、天から与えられた天寿をまっとうしたいものです。
この不景気に、名曲「傘がない」というようなことのないように、天寿をまっとうできるはずです。

何があろうと、天命に耳かして、どう生きるべきなのか、何をなすために生かされているのか、今一度考えさせられます。
その上で、吾の寿命が、千寿、万寿となれば、それだけ必要とされていることでしょうかね。

仏法世界では、古来、人の寿命は、千寿、万寿であったと聞きます。
それでも、生かされていることに感謝したいです。
ありがたいと感謝します。

今日も平穏無事に過ごせますように、手を合わせます。

最後まで、千寿の香りはしないままの話にお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。