''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

おからを食らう。

暑いですね。
昨日は、京都の京田辺市では、39.9℃の最高気温だったとネットのニュースで見ましたね。
暑いです。

もうすぐ40℃じゃないですかね。
それも百葉箱に入った中での話ですからね。
すこし感覚が古いのかもしれませんね。

体感的には、もちろん40℃は超えていますよね。
炎天下やアスファルトの道路では、42℃~45℃とも言えますよね。
尋常でない9月です。
朝夕の涼しい風を感じる時もあるんですがね。
日中はまだまだ夏本番です。

昨日の日曜日にいくつかの差し入れがありました。
「ピンポーン」(我が家には、呼び鈴はないのでイメージの音です)
差し入れを持って訪問して下さいました。

その中に、あれあれ、珍しいものが入っています。
おからです。
おからは、茶殻とかのガラと空になるからという言葉の縁起を担いだ江戸時代の女房ことばですね。

白が白いので卯の花とかいいますね。
関西では、特に京都の年配の方は、きらずとおっしゃいますね。
庖丁を使わないので、切らないという意味ですね。

京都では、月末の給料日前になると、このおからが食卓に出るといいます。
財布が空(から)になるという意味合いらしいです。
年配の方はよくおっしゃいます。
確かに安いというところですからね。

最近はなかなかスーパーでも見かけません。
豆腐を作るときの副産物、いえ呈のいいごみになりますからね。
産業廃棄物という名前に変わります。

昔はよく食べました。
母のこさえてくれたおからは具沢山です。
こんにゃく、竹輪、人参、旬の青物も入っていましたね。
いりこ出汁を濃い目に作って、材料が柔らかくなるとおからを入れて煮ます。

いっぱいを作っても、あっといい間になくなります。
大きな鍋で作っていたのを思い出します。
私も京都に出てきてから、何度か作りましたね。
粉っぽくならないのがコツです。

おからと言えば、近衛 十四郎(このえ じゅうしろう)さんですね。
松方弘樹さんや目黒祐樹さんのお父さんですね。

テレビの時代劇『素浪人 月影兵庫』と言えば、品川隆二氏演ずる「焼津の半次」とのコミカルな掛け合いが有名でしたね。
1969年『素浪人 花山大吉』と続きます。

その中で、大好きな好物が「おから」です。
近衛 十四郎と言えば、おからです。
私も子供の頃、再放送で見てましたからね。
誰? くすくす笑っているのは、こっちこっちと、そちらの世界に引き込まれました。

おからと言えば、落語や講談・浪曲の演目にある「徂徠豆腐」ですね。
のちに儒学者として大成した荻生徂徠の話です。

荻生徂徠が浪人していた頃、貧乏の為、行商の豆腐屋からおからを分けてもらい、それを食べて飢えを凌ぎ後の儒学者として成功する話ですね。
大恩ある豆腐屋が火事になって困っていた時、いの一番の家来を使わしてその老夫婦の難を救ったと言う話です。
私のブログでも紹介しています。↓
http://blogs.yahoo.co.jp/kantoshoue/21586406.html

それに荻生徂徠と言えば、討ち入り後の赤穂浪士の処遇ついて、林大学頭と議論したことでも有名です。
こちらも私のブログの記事しています。↓
http://blogs.yahoo.co.jp/kantoshoue/31099356.html

おからや落語と来ると、落語の「千早振る」も出てきますよね。
花魁千早や神代にふられて、引退した龍田川には、田舎に帰って豆腐屋を始めます。
後になって、おちぶれて乞食となった遊女千早が豆腐屋になった竜田川におからを乞うて拒絶されるシーンがありますよね。

最後の「とは」をめぐってのオチが先に出てきそうです。
こちらも、記事にしています。↓
http://blogs.yahoo.co.jp/kantoshoue/32658552.html

どうも、おからと私は、何かありそうです。
そのした物かもしれません。
おからだけに、切っても切れないご縁でしょうかね。(チャンリンチャンリン、デンデン)
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そうそう、頂いたおからを工夫して盛り付けてみました。
色の付いていない白っぽくおからです。
仄かに甘いですが、味は大変薄味です。
我が家のように、具沢山のおからととは大夫と違います。

サラダのように盛り付けました。
でも、おからです。
ポテトサラダのように見えますが、おからです。
プチトマトは我が家の裏庭になっているのを添えました。
何となく涼しげです。

やはり日本酒と一緒に頂きました。
どうも薄味でしたね。
一度、自家製の具沢山なおからを作って見たくなりましたね。
こんなに上品ではありません。

もう少し味を濃くして下さったのを、次回の差し入れにリクエストしてみましょうかね。
ご馳走様でした。
よろしくお願いします。

グラスの器に入れる涼やかに感じて、夏らしい盛り付けになりました。
暑い暑い貧家の我が家です。
気分から、涼やかにして楽しみます。
心の三毒を廃し、心静に過ごせるように努めます。
ありがとさんと、感謝の気持ちも一緒に盛り付けています。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、おから話にお付き合いくださいまして、心よりお礼申し上げます。