''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

温かいブリアラ大根を食らう。その2より。

寒さも一時お休みしています。
ありがたいことですね。
それでも、このまま春には問屋がそうはさせませんよね。
三寒四温で、ゆっくりと春に向かいます。

遅い帰宅の楽しみは、やはり晩酌タイムです。
昨日は、帰りにスーパーで買い物でした。
大根と鰤アラを購入です。

もちろん、作るは、「ぶりあら大根」ですよね。
イチラーですから、お約束の一味唐辛子フリフリしています。
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温かい大根と脂の乗った鰤の味は格別です。
キトキトのお刺身を頂くのもいいですが、温かい鰤カマの塩焼きと、ブリ大根です。
ブリ大根は、今年になっても何度か作っています。
鰤カマの塩焼きは、今年に入ってはや10度目程を迎えています。

何ともうまいです。
鰤の身の部分もうまいですが、アラに相当する部位のうまさも格別です。
捨てるところがない出世魚ですね。
私も既に下の名前だけは、3度を変えています。

出世には縁がないですね。
それもまた持って生まれた私の分です。

熱燗にブリ大根の組み合わせはいいですね。
鰤の青背の匂いも下処理で幾分か押さえています。
魚ですから、魚臭いのも当然です。
旨味に変わるといいですよね。

ブリ大根は、主役は鰤でなく、大根です。
大根が鰤の味を吸い取って、実にうまいです。
煮ても、焼いても、生でも当たらないことが転じて、役者などでは当たり役がない役者を「大根役者」と言いますよね。
どんなものにも合うのですから、名脇役です。

出演の皆さんが主役ばかりでは、舞台もドラマも始まりません。
自分の分があります。
それでも、貴方は、あなたの人生の主人公です。

禅の言葉に、「主人公」というのがあります。
誰が見ていなくても、仏さまはご覧になっておいでです。

そういう意味では、あなたはどんなときでも主人公です。
ドラマや舞台で脇役なら、脇役を演ずるドラマの主人公です。
天のカメラはあなたを向いて、主演の撮影をしています。

ステーキは美味しいです。
しかし、肉だけ焼いても皿に盛っても、おいしそうには思えません。
添え野菜のコールガロニー、スイートキャロット、茹でインゲンなどの、お皿の盛り付けがステーキを美味しそうに演出してくれます。

ヒールと呼ばれる悪役が悪ければ悪いほど、主役の正義が目立ちます。
勧善懲悪の世界は、そうしたものです。
人の世界は、誰が悪いかいいのか、立場も変われば変わる相対的なものです。

仮面ライダーと言えば、私世代の子供の頃のヒーローです。
初代ライダーの敵は、ショッカーですよね。
最初はベーレー帽に、赤いタイツスタイルで、素顔にペイントしただけの様相でしたね。
リーダーは、赤い帽子と顔を赤くペイントされていました。
部下は「イィー」と返事をして同調します。

あのショッカーにも家庭があります。
「あんた、頑張ってよ。今日ぐらいは手柄立ててや。出世して、赤い帽子被れるように、願っているで」
なんて奥さんのゲキがあったのかもしれません。
確か、ダウンタウンのコントでやっていましたよね。

出世と言うと漠然としてわかりにくいです。
社長がいいのかと言うと、なかなかトップは孤独です。

責任を伴うからですね。
一寸先のことが判らないのに、決断しないといけないと言うのは、難しいです。
何でも批評や反対するのは簡単です。

一度トップが決断したら、その過程で反対意見はあっても、決定したら、部下はそれに従うのがルールです。
出世するのは、苦労もあります。

鰤も出世の過程で、多くが死滅するわけです。
何万匹が1匹になることもあります。
鰤も人もそういう意味では変わりませんよね。

どこまで上がれば、出世なのかも、実は相対的です。
仏の世界では、正しい考え、正しい行いを実行する必要があります。
何を持って正しいとするのかも、難しいです。
仏の世界では、人の行い、すべてが悪であり、すべてが善です。
仏の世界は、絶対観の世界ですからね。

そんな仏の縁を頂いていることは、ありがたいです。
自分の心の三毒を廃し、心静に安穏に暮らせれば、それが幸せです。
上を見ても、下を見てもキリがないです。
出世に縁のないのも、これまた幸せかもしれません。

一切の物事にこだわらないというの、いいですよね。
うらやましい気もします。
まだまだ体裁を考えている小さい自分が、ここにいます。
未熟な自分です。

それでも心穏やかに、今日の休日を過ごさせて頂いています。
この上ない幸せと感じられることが、ありがたいです。
感謝するというのは、自分をリセットできる方法かもしれません。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、鰤の味がしゅんだ(関西弁で味が染みている)大根の話にお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。