''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

秋の晩酌タイムを楽しむより。

10月になりましたね。
昼間は幾分温かかったですが、朝晩は上着が必要です。

今日は、仕事も休日となり、肥後松井家の名宝展、相国寺承天閣美術館と茶道資料館の、二軒の美術館をはしごして来ました。
それも初日の開催となりました。

いやはや、なかなか疲れました。
この記事は後日にします。

秋の夜長は、いろいろあります。
貧家は、地デジ化していませんので、パソコンのオンデマンドで、NHKの過去の番組を見ています。
テレビはないで、意外と慣れます。

その代わり、浦島太郎状態です。
社会の中で隔絶された感はあります。
大きなニュースは、グーグルやYAHOOで見ています。

地域の事件や記事は、全く知りません。
それもありかも知れませんね。
落語に、「阿弥陀池」と言うのがありますね。

ある男に、新聞を読めと隠居の甚兵衛さんが勧めます。
ある男が「自分は、新聞なんて読まなくても、世間のことは何でも知っている」と大着な言いいます。

それでも、新聞を読めと隠居が勧めます。
それならと、これを知っているかと、近くの阿弥陀池の尼寺に泥棒が入った話を始めます。
本当の名は、和光寺です。

尼寺の安寿さまは、肝の据わった方です。
「金を出せ」と、泥棒が持っているピストルで脅すと、撃ちなさいと言い放ちます。
実は、その安寿さまは、ご主人を戦争で亡くされています。
その菩提を弔う為に、尼になられたお方です。

話をする内に、そのご主人は、この泥棒の元上官・山本大尉だと分かります。
大恩ある上官の奥様は撃てなかった。
自決するという泥棒をなだめます。

「もともと、人は悪人ではないはず、誰かそそのかされたのでしょう」と諭します。
誰が、泥棒に行けと言ったのか、問いただすと、「阿弥陀が行け(阿弥陀池)」と言いました。

真剣に聞いていた男も、すぐに気付かなかったようですが、何度か言うと理解でき、ムカムカとする男です。
作り話に騙されたと知り、怒ります。
だから、新聞を読んでいたら、そんな話はないと分かると言うわけです。

これを誰かに言ってやろうと探します。
やっと相手を見つけて、ふと米屋の若い者が刺されたという話を始めると、刺された若い者が、その相手の義理の弟ということになって、大騒ぎです。

もちろん嘘と分かります。
誰にこんな嘘を行けと言われたのかと、尋問されます。
もちろん、オチは、「阿弥陀が行け(阿弥陀池)」と言いました。
♪チャンリンチャンリン デンデン~

もちろん、阿弥陀さまがそんなことを言われるはずもありません。
西方浄土にお住まいです。

仏教の経典・妙法華経の中にも出で来られます。
西方には、二仏おいでで、一人を阿弥陀如来さまといい、もう一人は、度一切世間苦悩如来さまです。
ちょっと長い名前の仏様です。
西の世界にお住まいです。

西方と言えば、阿弥陀さまの名が挙がりますが、昔聞いたことがある話によると、阿弥陀さまという仏様は、この宇宙を清めて下さるお役があると聞きいたことがあります。
(如是我聞)
汚れた世界を綺麗にして下さるありがたい仏様です。

もし、その力で福島の原発放射能を除去できるなら、取り除いて多くの人の苦しみを取り除いて頂きたいです。
この汚れた人間世界の汚い部分も、清浄して頂けたら、この世の中ももっとよくなると思います。
東日本大震災で被災された地域が、一日も早く復興復旧して頂けます様に、祈るばかりです。

ありがたいことに、被災の影響がなかった者達は幸せです。
私も、阪神淡路大震災の時に、感じた災害の痛みは分かります。
日常がどれだけありがたいかです。

自分の分に応じた暮らしを、味わうことも必要です。
上を見ても、下を見てもキリがないです。
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とある貧家の秋の晩酌タイムです。
肴は、秋刀魚の塩焼き(アロマっ子さんに頂いたすだちを添えて)、蒟蒻とごぼうの炊き合わせ、小芋の煮物です。

蒟蒻とごぼうの炊き合わせは、オフィスの仕事でお世話になっている料理屋のご主人の賄い料理です。
小芋(里芋)は、郷里の播州から送って来たものを、私が昆布ベースとカツオの合わせ出汁で焚いた物です。

刻んだ青ネギと一味唐辛子をフリフリしました。
一応、イチラーですからね。
なかなか美味かったですね。

ごぼうと言えば、私も池波正太郎の世界、鬼平世界の住人なら「馬蕗(うまぶき)」と呼ぶべきでしょうかね。
嘗め役の利平治の名前です。
嘗め役は出来ませんが、呑み役なら出来ます。

ですから、これには熱燗です。
もちろん、発泡酒も呑みます。

至福です。
ありがたい日常です。
私には、ご馳走です。
お酒も進みます。

美味い肴に、少し呑みすぎます。
「お銚子、もう一本」といきたくなります。
もちろん、自分で燗しに行きます。
もし誰が行けと言ったと尋ねられますと、「阿弥陀が行けと言いました」と答えます。
♪チャンリンチャンリン デンデン~

少し酔った気分に、極楽気分です。
落語気分で、独りで楽しみます。
「ひっぱりなって!!」(「時うどん」より)
こんな手近いに、西方浄土が見つかりましたね。

ありがたい事に私は仏縁を頂けています。
ありがたいと感謝しています。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らしたいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりですね。

最後まで、落語みたいな一人晩酌の話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。