先日、いつもの同行カメラマンから、誘いがありました。
逸翁美術館の「呉春」展をやっていると教えてくれました。
もちろん、 重文「白梅図屏風」特別公開です。
あれは2年前のこと、逸翁美術館の「呉春」展で、見た事があります。
逸翁美術館の「呉春」展をやっていると教えてくれました。
もちろん、 重文「白梅図屏風」特別公開です。
あれは2年前のこと、逸翁美術館の「呉春」展で、見た事があります。
あの時は、裏テク?で手に入れた同行カメラマンの招待券でした。
今回は、表の正規のルートで手に入れた招待券での、鑑賞です。

あれから、2年が過ぎたのですね。
月日の流れは、速いです。
2年前の記事です。
今回は、表の正規のルートで手に入れた招待券での、鑑賞です。

あれから、2年が過ぎたのですね。
月日の流れは、速いです。
2年前の記事です。
呉春は、本姓は、松村といい、号を「月渓」とも「允白」とも言います。
江戸後期に活躍した画家です。
江戸後期に活躍した画家です。
しかし、これだけ呉春だけを取り扱った展示は、なかなかありません。
それだけ、逸翁の眼力があったことに、脱帽します。
それだけ、逸翁の眼力があったことに、脱帽します。
逸翁は、阪急グループの創業者・小林一三氏です。
宝塚歌劇の生みの親と言えます。
財界人としてだけでなく、大臣もされた政治家としても、その手腕を発揮された関西に拠点を置かれた大偉人です。
もちろん、数寄者として、茶人でもあります。
宝塚歌劇の生みの親と言えます。
財界人としてだけでなく、大臣もされた政治家としても、その手腕を発揮された関西に拠点を置かれた大偉人です。
もちろん、数寄者として、茶人でもあります。
数寄者として、当時価値の薄かったものも、自分の眼力で、積極的に集めたものが、特徴です。
それをコレクションしただけでなく、積極的に茶席にも使ったと言うのも、凄いところですね。
新しい美を見つけたとも言えます。
古田織部や、小堀遠州が、自分の美を見つけたようにです。
それをコレクションしただけでなく、積極的に茶席にも使ったと言うのも、凄いところですね。
新しい美を見つけたとも言えます。
古田織部や、小堀遠州が、自分の美を見つけたようにです。
新しい美の創造した数寄者・茶人でもあります。
その数寄者の所蔵した呉春の「白梅図」の凄さを言えば、空間です。
「間」とも言えます。
見えない空間に、想像を働かせたイメージの絵画の中に、埋め込ませた技術です。
その数寄者の所蔵した呉春の「白梅図」の凄さを言えば、空間です。
「間」とも言えます。
見えない空間に、想像を働かせたイメージの絵画の中に、埋め込ませた技術です。
六曲一双の屏風にあるのは、2本の白梅です。
枝振りの筆遣いに迷いがありません。
色の濃淡に、空間の広がりを感じます。
でも、そこあるのは、その白梅だけです。
枝振りの筆遣いに迷いがありません。
色の濃淡に、空間の広がりを感じます。
でも、そこあるのは、その白梅だけです。
春がそこにはあります。
桜でなく、梅が春の訪れを教えてくれます。
そして、そこに感じるのは、奥深い空間です。
そこに、私が立っています。
桜でなく、梅が春の訪れを教えてくれます。
そして、そこに感じるのは、奥深い空間です。
そこに、私が立っています。
かすかに梅の香りがします。
そう感じさせる空間が、眼下に広がります。
枝の先には、白い梅の蕾です。
そう感じさせる空間が、眼下に広がります。
枝の先には、白い梅の蕾です。
家隆卿の「山里の雪間の草の春を」見せても感じです。
侘寂の世界です。
侘寂の世界です。
一転、こちらの桜といい、その二匹の鯉といい、繊細な筆使いに、してやられました。
他の多くの作品にある俳画のイメージとは全く違います。
その桜もいいです。
桜全体を描くのでなく、一部を描くことによって、一面に咲く桜の木々が見えます。
空間の魔術師とも言えます。
他の多くの作品にある俳画のイメージとは全く違います。
その桜もいいです。
桜全体を描くのでなく、一部を描くことによって、一面に咲く桜の木々が見えます。
空間の魔術師とも言えます。
桜と鯉の一瞬を切り抜いた絵画です。
でも、鯉の尾びれが揺れています。
桜の花びらや葉も風に揺られて、微かに揺れています。
春風の揺らめきを感じます。
どこかに香る春の薫風です。
でも、鯉の尾びれが揺れています。
桜の花びらや葉も風に揺られて、微かに揺れています。
春風の揺らめきを感じます。
どこかに香る春の薫風です。
この会の展示にもう一つ、鯉が登場します。
『松下遊鯉図』です。
こちらは、呉春得意の迷うのない力強い松の枝振りです。
松ぽっくりも見えますね。
『松下遊鯉図』です。
こちらは、呉春得意の迷うのない力強い松の枝振りです。
松ぽっくりも見えますね。
その下に、鯉が一匹います。
墨の色しかありませんが、季節は「夏」でしょうね。
松と鯉、松鯉(しょうり)で、勝利とも繋がります。
時は、日清戦争の時、明治天皇がこの絵を天覧されて、上機嫌であったとかの話あったようです。
墨の色しかありませんが、季節は「夏」でしょうね。
松と鯉、松鯉(しょうり)で、勝利とも繋がります。
時は、日清戦争の時、明治天皇がこの絵を天覧されて、上機嫌であったとかの話あったようです。
鯉が何とも言えず、上品です。
鱗も一列六鱗あります。
鯉は、その為六六魚とも言われると聞きます。
写実を忠実にされた写生力に、驚かされるばかりです。
鱗も一列六鱗あります。
鯉は、その為六六魚とも言われると聞きます。
写実を忠実にされた写生力に、驚かされるばかりです。
六六変じて、九九となります。
龍は、一列の鱗が九鱗です。
鯉は、鯉の滝登りで、龍になるという逸話がある魚です。
龍は、一列の鱗が九鱗です。
鯉は、鯉の滝登りで、龍になるという逸話がある魚です。
小さい展示室ですが、その作品の質は、極上です。
逸翁の凄さが、強く伝わります。
いい展示でしたね。
心は、満ちました。
逸翁の凄さが、強く伝わります。
いい展示でしたね。
心は、満ちました。
同行カメラマンさん、ありがとさんです。
感謝します。
感謝します。
ありがたいことに、私は仏縁を頂いています。
ありがたいと手を合わせています。
ありがたいと手を合わせています。
日々の暮らしの中、ささやかな出来事に、よかったを探します。
まさしく、この日は、よかったの盆と正月の連休日でしたね。
眼の保養、眼の正月です。
まさしく、この日は、よかったの盆と正月の連休日でしたね。
眼の保養、眼の正月です。
一日も早い日常の生活を、取り戻して下さい。
今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。
最後まで、少しだけ幸せに有利な話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。