''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

森永チョコレート 小枝 塩大福モード より。

強い雨が降っています。
帰宅途中で、雨に降られました。
突然のゲリラ雨も、少し慣れっ子です。

イライラしてはいけません。
雨は、大地の恵みをもたらしてくれます。
雨なくして、水なくして、人も生物も生きられませんからね。

これだけ降っても、今年も渇水です。
この雨が、秋の美味しい幸に、どんな影響が不明です。

昨晩の晩酌タイムも、ブラックニッカ・クリアでソーダ割りしました。
基本、食事と一緒に頂きます。
ただ、ウイスキーソーダ割には、何もつまみません。
でも、時々甘いものが食べたくなります。

そんな時は、定番のチョコレートでしょうね。
甘すぎないビターな物を選ぶようにしています。
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そんな中、スーパー・フレスコで、手頃な量と価格の物を見つけました。
森永チョコレート 小枝 塩大福です。
でも、そのイメージはありません。
ホワイトチョコベースの食べ良いステックの小枝です。

小袋になっていますので、量の加減も出来ます。
帰宅してから、すぐに冷凍庫に入れて置きました。
冷んりとした口溶けの中に、何やら塩気があります。
悪くはないです。

これなら、ブラックニッカ・クリアでソーダ割りにも合います。
静かに独り手酌の慰労酒です。
これもありがたいです。

禅の言葉、禅語に「梨花一枝春」(梨花一枝(し)の春)と言うのがあります。
与謝蕪村の俳句にも、「梨の花月に文よむ女あり」と言うのがあるようです。
春の俳句ですが、梨と言えば、食い気のある私には、秋の食べ物に思えます。

禅語の意味は、わずか一枝の梨の花にも、天下の春は十二分に現れています。
自然の摂理を、梨の花の一枝からも察する。

私なら、梨の花より、梨の実の美味しさで、秋の季節を感じ、生きていることの喜びを察します。
梨の爽やかな酸味とシャキシャキの食感がいいですね。
あの食感は、石細胞と呼ばれているようです。
なるほどと感心してしまうばかりです。

この時期、いつも思い出すのが、昔バイトしていた料理屋さんでの出来事です。
料理屋さんと言っても、お庭を配した俗に言う料亭です。
格調も、値段も高いです。
個室で会席料理を頂くような料理屋さんです。

膳所で、待機しておりました。
その日の献立が、表記してあります。
先付、向付などから始まり、強肴、そして一連の会席コースの最後に、ご飯と香の物となり、最後に水菓子になるはずでした。
その水菓子の欄に、「なし」と書かれていました。

もちろん、私は、梨であることはわかっています。
でも、ある中居さんが、これを「無し」と読んだから大変です。
「今夜の会席には、水菓子はありません」とお客様に申したのです。
そんな馬鹿な~ですよね。

ですから、献立表には、「なし」でなく、「有の実(ありのみ)」と書くべきでしょう。
スルメをアタリメと言うのと、同じでゲンが悪い言葉や、間違いやすい言葉を、別の言葉で表記することがあります。
日本語のよく出来ている所ですよ。

梨花一枝春」も、一枝でなく、数枝では、何か違うものを感じます。
一枝だからいいんですよ。
同じようなことが、『喫茶雑話』に最末尾にあると物の本に記されています。
「昨夜数枝開く」を「昨夜一枝開く」に、友人の勧めで変えたとあります。

これが「すきの道」と呼ばれるようです。
茶人には、こうしたセンスがないといけないようです。
『南方録』にも、利休居士の言葉として、「小座敷の花は、かならず一色を一枝か二枝かいけるがよし」とあるようです。(『禅語の茶軸 一行物』芳賀幸四郎著 淡交社刊 参照)

やはり、数寄者のセンスには、何か共通する物がありそうですね。
池田の逸翁美術館青白磁茶碗 逸翁歌銘「一輪」を思い出します。
確かあの時も、利休居士の逸話がテーマになっていたはずです。

そこに世阿弥の言う『風姿花伝』の秘する花は、あったのか、なかったのか、知恵を絞ります。
アリかナシか、今回は梨の話でしたっけね。

やって来ている身近な生活の中に、ささやかな秋の訪れを、感じます。
ありがたいことです。
ウイスキーソーダ割りから、ささやかな秋が感じられれば、いいですけどね。
もちろん、答えは「そーだ」とお返事下さい。

すぐに飲み欲して、空きにしてしまいます。
そう、仏教的には、空の中に、有と無が存在しています。
見える法の世界と、見えない妙の世界です。
また、グラスが空きました。

日々の暮らしの中に、ささやかな幸せがあります。
ありがたい仏縁だと、感謝して暮らさせて貰っています。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らしたいです。
それを願うばかりです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事でありますよう。

最後まで、塩対応の用無し(洋梨)モードの話にお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。