昨日も雨の一日でしたよ。
気温も秋の気温で、朝も寒さで目が覚めましたよ。
昨日も、嫁が何やら台所で朝からやっていました。
おやつの時間に出て来たのは、梨です。
私は、なんちゃっての料理人ですから、梨とは言わず、「有りの実」と言うようにしています。
梨と聞いて、「無し」を連想しますので、忌み言葉の「有りの実」と使うようにしています。
昔の料理屋さんでの仲居さんの大失敗に、今でも笑えます。
料理人も、懐石メニューに「水菓子 なし」と書いたのも失敗ですが、どちらもそんな失敗はありえないですね。
その料理屋の料理人も大したことがありますせんよ。
時雨煮(しぐれに)を、「ときあめに」と言ったダメダメです。
続けて、
神無月ふりみふらずみ定めなき時雨ぞ冬の初めなりける 詠み人しらず
『後撰和歌集』 の 冬歌として、口から出るのが、一流の料理人です。
作るだけになら、調理人ですからね。
その手は桑名の焼き蛤の名産の地で、蕉門十哲の一人の各務支考(かがみ しこう)が本歌取りして名付けた料理名だとも聞きます。(烏丸大納言説もあります)
焼き蛤は、その場だけの名物ですが、時雨煮にしたら、日持ちもしますのでお土産として販路が拡大されます。
料理の名一つとっても、風情が感じられます。
ですから、今日までその名前が使われていると言う事でしょう。
梨もなることながら、20世紀と言う梨の銘も凄いですね。
更に、21世紀と言う梨があります。
これが21世紀梨です。
瑞秋梨(ずいしゅうなし)という梨の事のようです。
瑞秋梨は、2000年に鳥取大学で育成し登録された新品種でのようで、外観は二十世紀梨によく似た青梨で、食は二十世紀梨と食べ比べると甘味が強く酸味は、弱い感じであると特徴が記載されています。
私の食べた感想は、甘味は薄いですが、水分の多く瑞々しい感じが強いです。
梨独特のシャリシャリ感もさわやかで、あっさりとした後口になりますね。
もちろん、3歳児ゆうゆうの口に、一瞬で消えました。
その様子を見れば、いろいろと今後の売れ行きも想像できます。
9月に入ったと言うのに、すでに秋深しという感じです。
秋深き隣は何をする人ぞ 松尾芭蕉
それとも
深秋といふことのあり人も亦 高浜虚子
モノ思いの耽る時間もいいかもしれません。
いろいろと忙しい季節になってきます。
ワールドカップも近いし、保育園の運動会も近いし、いろいろ行事亊が増えます。
親子3人のささやかな暮らしがありがたいです。
ささやかな「よかった」を探せて暮させてもらっています。
ありがたいことです。
日々の暮らしの中、心の三毒を廃し、平穏無事に暮らしたいです。
神仏に手を合わせて、感謝して暮らさせてもらっています。
ありがたいと感謝です。