''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

シルクヱビスビールのお裾分けを頂きました より。

朝から雨模様ですね。
時々強く降ります。
Yahooで天気予報の登録をしています。
仕事場や家の地域を登録していると、携帯電話にメールがやって来ます。

意外なほど正確です。
5分単位で、雨の降る情報量が送られてきます。
今日も、データが送られてきました。

雨さえなければ、お出かけするか、家で人と会う約束でしたが、この雨の為延期になりました。
先日、差し入れがありました。
会社からの頂き物を、私にお裾分けして頂きました。
いつもの事ながらありがたく思います。
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ご存知、シルクヱビスビールです。
ビールを飲むにしても、ヱビスビールだと少し豪華に感じます。
やはり、飲み屋さんでも「ヱビスビールあります」の旗が、印象的です。

久ぶりに呑むビールです。
私は痛風患者ですから、呑むならビールより発泡酒です。
プリン体の含有量が、4分の以下になりますからね。
最近は、もっぱらプリン体0%の発泡酒を呑んでいます。

シルクヱビスビールは、コクがありますね。
それに、ヱビスビールのゑびす様のマークが、何だか幸せを感じます。
鯛を脇に抱えて、釣竿を持たれています。

通常の瓶のヱビスビールなら、時々両方の脇に鯛のある福ヱビスのめでたいヱビスビールも、何度か見ています。
料理屋さんでは、この福ヱビスビールの瓶だけ集めています。
祝いの席などに使うために、取り置きしてることがあります。

そりゃ、お得意さんの接待なら、こうした気遣いも必要です。
それが縁で、商談に結びついたら、またこの料理屋さんを使うでしょう。
ゲンのいいことがあります。
お客さんも、「これはゲンがいい。福ヱビスですね」なんてね。
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大きな料理屋さんと言えども、酒屋に言って、福ヱビスだけを取り寄せは出来ません。
2~3ケースに、1本くらい入っているものです。
メーカーの裁量だと聞きます。

酒屋さんに行けば、誰でも手に入るものでもありません。
ケース買いすれば、運が良ければ、手に入ります。

居酒屋さんの方が、当たる確率もあると思います。
料理屋さんでは、多分無理でしょうね。
でも、もちろん、味は同じです。

ゑびす様と言えば、日本の神様です。
落語『三井の大黒』でも、三井家が手に入れた運慶作のゑびす様と、一対して大黒様を、左甚五郎に依頼しています。

大黒様は、もともとインドの武運の神様だと聞きます。
刀剣の世界でも、刀身の彫り物に、大黒天の梵字を掘ることがあります。(エビスさんの彫り物は見たことがないです)
刀剣の一番多い彫り物は、やはり不動明王様(カーン)でしょうかね。

刀剣に彫り物がある場合、その評価額が30~50%増しになることがあります。
もっと出来がいいと、80%アップもあると聞きます。(『刀剣価格辞典』参照)

昔、四条の源常信に展示されていた彫り物のある虎徹の一振を思い出します。
正確には、「虎」の異体字である「乕」を用いて「乕徹」(俗に「はことら」)の銘の作です。
差表には、三体不動彫、差裏には、龍彫があり、長さ3尺2寸(97センチ)のお長い刀(大太刀)です。
その上、中子には、寛文五年十二月二六日 貳ッ胴裁断 山野加右衛門六十八歳永久花押の金象嵌銘が入っていました。(26日の2は、旧字です)

何でも加島勲、内田疎天著「新刀押象集」(全2巻 昭和10年大阪刀剣会発行)の中に、この乕徹の刀を見て、「彫物の手法天下一品なり」と記載があるようです。
とある京都の古本屋で、3万円の値段が付いていましたね。

乕徹と言えば、評価額2,000万円に連なる名刀中の銘刀ですらかね。(売価とは違う.いますが、本物ならその価格以上で、すぐに売れますよね)(『刀剣価格辞典』、『日本刀辞典』(共に光芸出版)参照)
新選組局長・近藤勇が愛用していたことでも知られます。(真偽は置いておきます)

虎徹は彫物の名手でもあり、大黒天を好んで彫った聞きます。
また、大黒天を彫った刀剣が数点現存すると記されています。(ウィキペディア参照)
この一振りが、本当の虎徹が否かは、私には分かりませんが、どうも虎徹の雰囲気がしませんでしたね。

虎徹と言えば、鋒(切先)の帽子と呼ばれる所に特徴が見えます。
俗に、「虎徹帽子」と呼ばれます。

また、後期の作品には、数珠刃と呼ばれる刃文が見られます。
確かに、数珠のような刃文ですよ。
この大太刀には、それらがはっきりしません。

それ以上に、虎鉄は、もともと甲冑師でしたが、太平の世になって、その需要がなり、50歳を超えてから、刀鍛冶になったと言われています。(個人だけでなく、虎徹師弟集団で転職です)
甲冑などの古い古鉄を利用して、作刀にしていたようです。

その為、古い鉄で、古鉄です。
古鉄が、虎徹になり、乕徹です。(万歳、万歳 !!!)

そんな時代に、こんな大太刀に注文があったとすれば、寺社への奉納が目的でしょうからね。
この太刀の出自が分かりません。
偽物も多いと聞きます。

刀と言えば、正宗か、虎徹の名を上げる方も多いです。
時代劇ファンにあっては、絶対的なエースの同田貫でしょうかね。
戦に使う実践刀として使うには、いいですが、名刀と呼べる刀工は少ないです。
上野介を筆頭に、特別に刀工の実名を切らないのが、この同田貫一門の暗黙の了解です。

そう車で言えば、1800ccのライトバン的な職人仕様のビジネス車です。
それに比べると、虎徹の車は、スーパーカーフェラーリーか、解りやすくベンツで言うなら、AMGかロリンザ(Lorinser)か、ブラバス(BRABUS)仕様のチューアップカーかも知れません。
そうお値段も、数千万円から始まるようなお車です。

その為、虎徹のユーザーと言えば、江戸幕府大老井伊直弼公などが上げられます。
その差料であった脇差が愛刀だったと聞きます。
後は、大商人の脇差仕様になら、金に糸目を付けず、彫物付の脇差がよく売れます。
短刀も珍しいですが、あるようです。

私も一度、虎徹の折れた刀を短刀にし直した物を、見たことがあります。
月山貞一の虎徹の本物であることの銘が、中子に切ってありましたね。

当時お値段で、90万円ほどでしたね。
でも、短刀じゃ虎徹の持ち味は、楽しめません。
やはり、刀か脇差ですよ。

ビールも刀も、要するに、キレが大事です。
よくここで、まとめられたものだと、自画自賛です。
「今宵の虎徹は血に餓えている」の芝居や映画の名台詞のように、私もそろそろアルアルに飢えて来ました。
まだ、昼餉も食べずに、ブログの記事と格闘中です。

日々の暮らしの中に、ささやかな幸せがあります。
ありがたい仏縁だと、感謝して暮らさせて貰っています。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らしたいです。
それを願うばかりです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事でありますよう。

最後まで、アルコールの切羽詰まった話にお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。