''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

鎗 日本号写し 月山貞一作 「名刀の面影 刀絵図と日本刀の美」 大阪歴史博物館 その2 より。

鎗 日本号写し 月山貞一作 「名刀の面影 刀絵図と日本刀の美」 大阪歴史博物館 その2 より。

 

今日も昨日の続き、「名刀の面影 刀絵図と日本刀の美」 大阪歴史博物館 その2 です。
大阪地下鉄 谷町四丁目と言えば、俗に「谷四」と呼ばれます。
もちろん、谷町六丁目に、谷町九丁目は、それぞれ「谷六」、「谷九」と略して呼ばれます。

 

谷町四丁目は、大阪城近くです。
大阪歴史博物館は、NHK大阪の隣です。

 

現在の展示は、「名刀の面影 刀絵図と日本刀の美」になっています。 
因みに写真撮影をしてもいい作品について、写真撮影しています。
学びのモノとしては、ありがたいことです。
イメージ 1

パンフレットの表紙になっている 鎗 日本号(にほんごう、又は、ひのもとごう)写し 月山貞一作 も見ごたえがありましたね。
一説には、後陽成天皇 → 秀吉公 → 福島正則 → 母里太兵衛友信の所有になり、あの有名な黒田節の歌にもなった逸話で有名です。
イメージ 2

御手杵(おてぎね)、蜻蛉切(とんぼきり)と共に、天下三名槍と呼ばれた槍の1つですね。
ただ、戦場では実践に使われる事はないと思われます。
ウィキペディアによれば、現存する拵えの太刀打ちの金物には刀傷があるため、実戦で使用された可能性もあるとあるが、こんな長い槍は、実践では使えないと思います。

 

敵を串刺しにしても、刃先(穂)の長い槍は、抜けませんからね。
似ていると武器の長巻きとは、使い方が違います。

 

元来、御物で、正三位の位を賜ったという伝承から「槍に三位の位あり」との伝承がありますが、そもそも、太刀ならいざ知らず、槍に三位の位を賜う事もないでしょう。
黒田家文書ですから、正親町天皇から、足利義昭織田信長豊臣秀吉の所有物となったと言うのも、不思議です。
信長が直接的な武功を挙げない秀吉に、名槍を褒美に与える事も考えにくいです。

 

でも、鎗 日本号写し 月山貞一作 は見ごたえがありました。
刀身の出来だけでなく、倶利伽羅龍の浮き彫は、見事です。
昔、四条寺町近くにあった源常信に展示してあった長曽禰虎徹の刀の彫り物の龍を思い出されます。
イメージ 3

長曽祢興里入道乕徹(はことら)時代 寛文五年江戸 表に三体不動彫、裏に龍彫、寛文五年十二月廿六日 貳ッ胴裁斷 山野加右衛門六十八歳 花押

 

「彫物の手法天下一品なり」と記載されている記載を思い出します。
 加島勳、内田疎天、両先生生『新刀押象集』(全二巻 昭和10年大阪刀剣会発刊)

 

刀剣の彫り物と言えば、ある程度決まりがあります。
多いのは、簡略な表記の梵字です。
梵字の知識もありますので、何を表すのか分かります。

 

特に多いのは、不動明王のカンやカンマン、カンマクですね。
次に多いのは、摩利支天、大黒天が多いでしょう。
武運に関する神様が多いのは、なるほどと理解できる所です。

 

最近では、梵字ブームで、Tシャツやジャンパーに、デザインとして梵字が入ったモノをよく見ますが、ちょっと字が違うって言うものまであります。
スマホのケースにも、武将の家紋と同じ並びで、梵字のデザインのモノがあります。
自分の名前を梵字で書く事も出来ますが、ちょっと怖い感じですよ。

 

卒塔婆じゃないんですからね。
キャカラアバの意味や後ろのバンの意味を分かれば、また違った感じがします。
刀剣の梵字も、意味を察しながらでも、鑑賞の対象に出来ますね。
刀剣の彫り物も、見応えありです。

 

まだまだ、このシリーズは、続けますよ。

 

日々の暮らしの中、感謝して暮させてもらっています。
ありがたいです。
心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮したいです。

 

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

 

最後まで、妙と法の蓮華に繋がる話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。