''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

「名刀の面影 刀絵図と日本刀の美」 大阪歴史博物館に行って来ました その1 より。

節分の日の夕刻、地下鉄谷町4丁目で降りて、向かった先は、大阪歴史博物館でした。
節分と言えば、鬼が注目されますが、鬼退治で有名なのは、桃太郎さんです。

今では、桃太郎さんと言えば、auの携帯電話のキャリアのテレビCMで有名です。
この時期、3匹のお供の更新契約の話になっていますね。

桃太郎さんのお伽話は、ある意味事実です。
ですから、鬼退治して手に入れた寳物があります。
それが、日本刀と大きく関係しています。

そのお寳と言うのは、鉄器製造の技術ですね。
それまでの大和朝廷は、青銅器の武器を使用していたと聞きます。
加工し易い青銅器は、鉄に比べて軟らかいです。
基本、鉄の武器には敵いません。

多勢で攻め込んだと言う事です。
数にモノを言わせて、敵を攻略するのは、古来からの兵法です。

宮崎駿監督によるスタジオジブリの『もののけ姫』でも、有名になったタタラ製鉄です。
これが、鉄器を作る工程ですね。
もっと言えば、日本刀を作る玉鋼を作る工程になります。
タタラ場と言われるように、真っ赤になった姿が、赤鬼の正体です。

日本刀に於いては、いつくかの歴史的な区別があります。
ただ、大きく分けて、二つに分類されますね。

古刀と新刀です。
その境目が、安土桃山時代の慶長辺りからです。
刀剣の世界では、慶長・元和時代からの「慶元新刀期」として無分類されるようです。

その分類の素になるのは、刀剣の材料の均一化、技術交流の活発化、および製造上の変化などが上げられると聞きます。

製造方法によって、刀の鋼の状態が、違うと言えば、素人の私でも、推測できることになります。
戦国時代が終わって、日本が統一されたことによって、武器製造の日本刀の技術も均一化された言う事でしょう。

古刀の五カ伝に分類される、山城、大和、備前、相州、美濃からすれば、時代による姿の鑑定と併せれば、だいたいの時代系列を判別できることになりますね。
イメージ 1

それらを踏まえた上で、日本刀を鑑賞する機会が頂けたのは、ありがたいです。
親子3人で、大阪歴史博物館に日本刀を鑑賞しに行きました。

私の中で見たかったのは、友成の太刀、国行の太刀、和泉守兼定の刀、包永の太刀、則国の太刀が、まず挙げられます。
重要文化財に指定になっているものもありました。

パンフレットの表紙になっている 鎗 日本号(にほんごう、又は、ひのもとごう)写し 月山貞一作 も見ごたえがありましたね。
1回では、もったのいないので、幾つかの回に分けて記載されて貰います。
もちろん、展示場では、ベービーカーのゆうゆうが泣く事もなくスムーズに鑑賞出来ました。

これじゃ、子連れ狼の拝一刀みたいですよ。
もちろん、会場には、一刀の愛刀のモチーフ(別物)になった 同田貫上野介の薙刀も展示されていました。(ちょっと展示の種類や趣が違う様に思えます。)
因みに、一刀の愛刀は、「胴太貫(どうたぬき)」、また、続編の漫画『新・子連れ狼』では、一刀の愛刀も「同太貫」と称されているようです。

そもそも、葵御紋を着て、大名家を介錯する御公儀介錯人(そんな役職はない)が、胴太貫(どうたぬき)銘の刀を愛刀にするはずもありません。

要するに、よく切れるメンテし易い実用刀であって、名刀の部類ではありませんからね。
公儀の意向を示すなら、最上大業物級をイメージさせるような名刀が必要です。
広く知られた名刀兼光なんかいいと思いますね。
兼光の名刀だと、匂いでなく、重さで分かる鼻の六兵衛級の笑いもあるといいと思います。

まだまだ話は続きます。
続編をお楽しみください。
浪曲風に、ちょうど時間となりました。

日々の暮らしの中、感謝して暮させてもらっています。
ありがたいです。
心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮したいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、久しぶり親子3人のお出かけの話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。